名称:リオ・プラタノ生物圏保護区
住所:Río Plátano Honduras
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/196
南米の雄大で美しい自然の宝庫といわれる、世界遺産リオ・プラタノ生物圏保護区。南米の国、ホンジュラスの3つの県をまたぐ、プラタノ川流域の広大な自然保護区です。かつては一部の先住民族のみが暮らし、人が足を踏み入れることのなかったアマゾンの奥地。その神聖なジャングルには様々な動植物が生息しています。
リオ・プラタノ生物圏保存地域に入ると、その数々の美しい鳥たちのさえずりに迎えられます。美しい自然だけでなく、そこに調和して今も自然と共に暮らしている先住民族の文化もまた、このジャングルの魅力。今回はそんな世界遺産、リオ・プラタノ生物圏保存地域のおすすめポイントをご紹介します。
目次
自然と文化が共存するホンジュラスの世界遺産!リオ・プラタノ生物圏保護区
リオ・プラタノ生物圏保護区とは?
世界遺産リオ・プラタノ生物圏保護区は、南米ホンデユラスのプラタノ源流の山岳からカリブ沿岸の河口までで、1982年に世界遺産として登録されました。その広大な面積は、グラシアス・ア・ディオス県、コロン県、オランチョ県に広がっており、ホンデユラス最大の熱帯雨林も含まれています。もともとリオ・プラタノ生物圏保存地域は、ミスキート人などの先住民族のみが暮らす、人が足を踏み入れることのない未開の地でした。そのため熱帯雨林やマングローブ湿地帯、湖やサバナなどの広大な自然が残され、それぞれの自然環境に適応した動植物が数多く生息しています。
しかし近年、密猟や違法伐採などで、自然環境が壊されていき、これらの動植物の生存も危ぶまれるようになりました。そのため1996年に危機遺産リストに登録され、違法行為は厳しく取り締まられるようになっています。またこの地域のユニーク点は、動植物だけでなく、2000人以上の原住民が彼らの伝統に沿って暮らしているということ。自然と調和して暮らしている彼らの文化もまた残されるべき遺物なのです。
リオ・プラタノ生物圏保護区へのアクセス
日本からホンジュラスまでの直行便はないため、アメリカの都市で乗り継ぎ、ホンジュラスの首都テグシガルパまで空路で行きます。そこから国内線でラ・セイバまで約50分です。
リオ・プラタノ生物圏保護区のおすすめポイント2
ハイキング
リオ・プラタノ生物圏保護区の生き物たちのオアシスを楽しむ一番の方法は、自分の足で探検をすることではないでしょうか。一日がかりにはなってしまいますが、Pico Baltimoreまで登っていくハイキングもこの美しい熱帯雨林を楽しむのにおすすめ。
マングローブや熱帯雨林、大湿地には、多種多様な生き物たちが生息しており、哺乳類約40種、鳥類370種以上がありのままの姿で暮らしています。その中には、オセロットやオオアリクイ、ジャガーをはじめ、絶滅危惧種のコンゴウインコなども含まれており、様々な生き物に出会うことができまよ。世界遺産のプラタノ川流域を散策するとまるで冒険家になったような気分になれます。
rafting
プラタノ川をボートで探検するのもまた、ワクワクした気分を味わえる楽しみ方の一つ。実はプラタノ川には、カリビアン・マナティーもいるのです。運が良ければ泳いでいる姿を見ることができるかもしれませんよ。他にもアメリカワニやカワウソなど、様々なプラタノ川の生き物を目にすることができます。
川から世界遺産のジャングルを見上げると、また歩いているのとは違った光景です。声をあげながら木々を渡るサルたちや、まるで木の一部のように全く動かないナマケモノなど盛りだくさん。リオ・プラタノ生物圏保護区を快くまで楽しめるアクティビティーの一つです。
◎まとめ
ホンジュラスの世界遺産リオ・プラタノ生物圏保護区をご紹介しました。美しい鳥や動物、植物たちが共存し、貴重な生態系を維持しています。一度足を踏み入れると、まるで未開の地に探検に来た冒険家になったよう。前へ進むたびに新しい発見と出会いで、素敵な所なのですが、2018年4月現在、リオ・プラタノ生物圏保護区は、外務省の海外安全情報でレベル2になっています。危険な場所も多いため、渡航を検討される場合は、外務省の海外安全情報をご確認下さい。