名称:カイセリ城壁
住所:Merkez Melikgazi Merkez, Melikgazi, Kayseri
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トルコの中央アナトリア地方の街、カイセリは世界的に有名な観光地であるカッパドキアへの玄関口として知られています。カイセリの空港からバスで一時間程でカッパドキアの中心地に行く事ができます。
カイセリの見どころは、コンパクトにまとまっているので徒歩での観光がおすすめ。街中を走る可愛い路面電車に乗って見るのもいいですね。
せっかくなので素通りをせず、カッパドキア観光の前後にカイセリ観光をしてみて下さい。セルジューク朝時代の歴史的建造物も沢山残されていて見所もいっぱいあります。そんなカイセリのお勧め観光スポットをご紹介します!
目次
トルコの中央、カイセリってどんな町?お勧め観光スポット5選!
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1.カイセリ城壁
カイセリの街の中央に位置するのが、カイセリ城です。現在残っているのは城壁のみですが、歴史は古く6世紀のビザンチン帝国のユスティニアヌス一世が建設しました。何度かの改修があり、現在の姿になりました。
内部はバザールと呼ばれる市場になっていて、多くの観光客が訪れています。現在は内部を考古学博物館にする為にクローズ中です(2016年12月現在)。
バザールは隣接する場所に移転してカイセリ・グランドバザールとして賑わっています。考古学博物館というからには、ここアナトリア地方の遺跡の遺物をメインに展示されるはずなので、オープンが楽しみですね。
2.Hunat Hatun Complex
セルジューク時代の1238年に、スルタンのアラディン・ケイクバッド一世の妻、Hunat Hatunによってカイセリに建てられた当時の総合レジャーセンターです。
内部にはモスクや神学校、墓などがあります。このモスクは観光客でも見学できるので是非入って見ましょう。セルジューク時代のモスク建築にはまだ大ドームの技術はなかったので、柱を並べた上に小さめのドームを被せた作りになっています。
チャレンジャーの方にお勧めなのが、トルコの伝統的なスタイルの公衆浴場ハマム体験です。フットバスやサウナ、垢すりなどをお手軽な値段で楽しむ事ができますよ。受付では英語が通じるので観光客でも安心です。ただし垢すりなどを担当するのはトルコ人男性なので、女性にはお勧めできません。お風呂上りには中庭にある喫茶店でトルココーヒータイム。800年の歴史を持つ建物の中でのんびり過ごす事が出来るなんて贅沢ですよね。カイセリを観光する際にはぜひ足を運んでみてください。
名称:Hunat Hatun Complex
住所:Cumhuriyet Meydani, Kayseri
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3.ドネルキュンベット
セルジューク時代のスルタン、アラディン・ケイクバッド一世が亡くなった愛娘シャージハンハトゥンの為に1218年に作らせた霊廟です。
街の大通りのど真ん中に建つので、カイセリ観光中に何度も近くを通る事になります。ドネルキュンベットの、ドネルとは回転とかねじれ、と言う意味があり、霊廟の基部がねじれたデザインになっているのが分かります。
交通量の多い大通りではなく、静かな場所に移転したらいいのに、とカイセリ市民に囁かれていますが、観光客が必ず訪れるカイセリのシンボルにもなっています。是非近くまで行ってその細かい装飾を御覧下さい!
名称:ドネルキュンベット
住所:On the center island of Talas Cad., Kayseri
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4.エルジェス山
続いての観光スポットはエルジェス山です。標高3916mのエルジェス山はトルコで四番目に高い山ですが、トルコ人なら誰でも知っているという有名な山。中央アナトリアでは最高峰でカイセリの街からは約25kmなので、カイセリ市民にとってはいつもそこにある山、という親しみのある山なのです。
紀元前253年頃のローマのコインに、エルジェス山の噴火している姿が刻まれていた事から、この頃に大きな噴火があったと推測されています。スキーやスノボのコースがあり、カイセリや周辺の街の人のウィンタースポーツの定番の場所になっています。カイセリのどこからでも見えるフォトジェニックな山なので、時間がある方は近くまで観光に行ってみるのもいいですね。
名称:エルジェス山
住所:
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5.セルジューク文明博物館
セルジューク朝は、11世紀から12世紀にかけて現在のイランやイラク、トルクメニスタンを中心に存在したイスラム王朝です。大セルジューク朝は1038年から1157年まで続き、最後の地方政権のルーム・セルジューク朝は1308年まで続きました。
このセルジューク時代の資料や遺物を集めて展示しているのが、セルジューク文明博物館です。面白いのは、この建物自体がセルジューク時代の病院と学校だったという事で文化財にも指定されています。
1980年代にはエルジェス大学付属の医学博物館として使用されていましたが、2014年にセルジューク博物館に生まれ変わりました。カイセリで発見された遺物のみならず、アナトリア地方全体、そして他の国からの寄贈品など、そのコレクションの素晴らしさが注目を集めています。医学博物館の展示も残しているので、見応えのある博物館としてカイセリの新たな人気観光地になりました。
名称:セルジューク文明博物館
住所:Gevher Nesibe Mah. TekinSok no1, Kayseri
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◎まとめ
トルコにおけるセルジューク時代を代表する建物が沢山残されているカイセリは、その頃の歴史が好きな方には街歩きも、博物館巡りも楽しい町です。カッパドキアの玄関口として空港に降り立つ観光客はすぐに出発してしまう事が多いですが、ぜひこの町をじっくり観光して見てください。
派手さはありませんが、噛めば噛むほど味が出る、そんなカイセリに出かけて見ませんか?トルコ人にカイセリと言うとすぐに出てくるのが乾燥牛肉にスパイスをまぶした「パストゥルマ」です。カイセリ名物の味見もお忘れなく!