名称:カレイチ/Kaleici
住所:Barbaros Mah. Hesapci Sok. No: 30, Antalya07100, Turkey
アンタルヤはトルコの南西部の地中海に面したトルコ屈指のリゾート地。イタリアの名リゾート地にたとえられ「トルコのリビエラ」などと称されています。自然だけではなく、古代の遺跡、歴史的な建造物も沢山あるので、国内をはじめヨーロッパからの観光客にとても人気があります。年間300日も晴れていて、マリンスポーツやハイキングなどアウトドアにも事欠きません。
冬でも比較的温暖で日本のJリーグや海外のサッカークラブがキャンプに訪れる事から、名前を聞いた事がある方もいるかと思います。そんなアンタルヤのたくさんある見どころの中で、特にお勧めしたい5箇所の観光スポットをご紹介します!
1:カレイチ
アンタルヤの街の中心に位置する城壁に囲まれたカレイチ。カレとは城砦、イチは中という意味があるので、つまりは城砦の中、旧市街といった意味合いです。曲がりくねった細い道が続く両側にはお土産屋さん、レストラン、ホテルなどが並び観光客に人気があるエリアです。ローマ時代から残る石畳を歩きながらウィンドーショッピングを楽しめるなんて贅沢な気分ですよね。時計台や古い港など写真に良いスポットもいっぱいありますよ。
アンタルヤ市が街並みの保存に力を入れたおかげで、1984年には観光業界のオスカーとも言われるゴールデンアップル賞を受賞しました。マリーナから眺める地中海は必見です。
2:アンタルヤ考古学博物館
1922年にアンタルヤで開館された「アンタルヤ考古学博物館」。多くの素晴らしい遺物や工芸品等が年代とテーマ別に分かれて展示されています。旧石器時代の道具や土器、アンタルヤ市近郊のぺルゲ、アスペンドス、シデ等の遺跡から持ち込まれたゼウス、アルテミス、アポロ、アフロディテ他多くの神々の像や皇帝の像、石棺、石柱、モザイクの他、紀元前に使用されていたコイン、陶器、アンタルヤ地方の工芸品などなど。保存状態も良く、大変見ごたえのある博物館で観光客に人気です。
今、一番注目を浴びている展示品は「疲弊したヘラクレス」で、1980年にぺルゲ遺跡で出土された物。上半身が窃盗にあい行方不明になりましたが、後にボストン美術館に展示されている事がわかったのです。トルコ文化観光省が返却を求めて交渉を続ける事4年。2011年10月にやっと上半身が戻り、展示が始まりました。博物館内にはカフェもあり、ゆっくり休憩をしながら考古学の世界に浸って見てはいかがですか?
名称:アンタルヤ考古学博物館/Antalya Museum
住所:Konyaalti Cad. No:88 07050 Antalya,Antalya, Turkey
公式・関連サイトURL:http://www.antalyamuzesi.gov.tr/en
3:テルメッソス
かの有名なアレキサンダー大王は紀元前334年から亡くなるまでこの地を征服するために戦い続けました。しかし、どうしても手中に納める事ができなかったとか、難攻不落と考えてはなから攻め入らなかった、など諸説残されているのが要塞都市がテルメッソスです。
アンタルヤ市内から車で約30分、標高1050m地点にある古代都市テルメッソスは国定公園として保護されています。テルメッソスとは「山の峠にある要塞の町」という意味で、紀元前3000年頃から人が住んでいたと考えられています。現在目にするのは、一番栄えていたと思われる紀元前3世紀から紀元後3世紀頃の円形劇場や神殿、墓地などの遺跡で、山頂の古代都市という事から「トルコのマチュピチュ」と言われる人気観光地になっています。
名称:テルメッソス/Termessos
住所:On the Antalya Burdur Road, Antalya, Turkey
公式・関連サイトURL:http://turkisharchaeonews.net/site/termessos
4:ぺルゲ遺跡
ぺルゲの街は紀元前1500年のヒッタイトの時代に重要な街の一つでした。ここを流れるアクス川はシデとを結ぶ商業ルートとして大変栄えたといわれています。
ネロ皇帝の時代にヘレニズム建築様式で建造された12000人収容の劇場、34m x 234mの大きなスタジアム、後の時代に作られた大理石の蒸し風呂、ヘレニズム建築の2つの門、商業と政治の中心の広場アゴラが、コリントスの柱に囲まれるように広がっています。時代が移りかわっても、ここが大きな街だった事が良く分かる歴史好きにはたまらない観光スポットです。
ぺルゲで発掘された遺跡はぺルゲ博物館やアンタルヤ考古学博物館に展示されているので、遺跡見学のあとで博物館に行ってみると背景が良く分かって面白いですね。
名称:ぺルゲ遺跡/Perge
住所: Aksu, Antalya 07110, Turkey
5:イブリーミナレリモスク
イブリーミナレリモスクはカレイチ(旧市街)の中に建ち、グランドモスクとも呼ばれますが、そのミナレットの形から、溝のあるミナレットのモスク、として知られています。もともとは13世紀にセルジュク王の命により作られましたが壊れてしまったので、14世紀に再建された物です。
ミナレットとは1日5回の礼拝の時間を告げる為の塔の事で、高さは38m。八本の溝が彫られ、そこに濃いブルーのタイルで装飾されているのが特徴的です。カレイチのどこからでも見えるので、アンタルヤのシンボル的な存在として市民に親しまれています。細い路地の続くカレイチを観光する時には、方向を確認する良い目印になりますよ!
名称:イブリーミナレリモスク/Yivli Minaret Mosque
住所:Selçuk Mh., 7100 Muratpaşa/Antalya
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/tentativelists/6119/
◎まとめ
ヨーロッパからの観光客が多いアンタルヤにはリゾートホテルも多く、スパやエステを楽しんだり多国籍な料理を楽しむ事が出来ます。旧市街を歩くと老舗のお菓子屋さんや喫茶店があり、トルコの古き良き時代を感じる事もできます。
古さと新しさが交じり合い、東洋と西洋が交じり合ったアンタルヤ。駆け足ではなく、数日ゆっくり滞在して周辺の遺跡巡りをしたり、7つ星まであるというホテルライフを楽しんだり、もちろんアウトドアも楽しんだり、お好みの観光を楽しんでくださいね。