名称:アルハンブラ宮殿
住所:Calle Real de la Alhambra, s/n, 18009 Granada
公式・関連サイトURL:http://www.alhambra-patronato.es/
スペイン南部の町、グラナダをご存知ですか?グラナダはかつてイスラム王朝のグラナダ王国の首都であり、カトリックのスペインのイメージとは裏腹にアラビア風の歴史的建築物が多数残されています。かの有名なアルハンブラ宮殿やグラナダ大聖堂、ヘネラリフェなど、数多くの観光スポットがグラナダには集まっているんですよ。また、作曲家や詩人などのアーティストを生み出す文化的な町でもあります。グラナダは美しくも独特の雰囲気を漂わせ、一度の観光では満足できないほど魅力的!そんなグラナダのおすすめ観光スポットを10ヶ所ご紹介いたしましょう。
目次
アルハンブラ宮殿を望む町!スペイン・グラナダのおすすめ観光スポット
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1. アルハンブラ宮殿
スペインのグラナダで外せない超有名観光スポットといえば、まず思いつくのはなんといってもアルハンブラ宮殿でしょう。このアルハンブラ宮殿は、イスラム芸術の最高傑作ともいわれる宮殿。かつてイスラム王朝の城であったアルハンブラ宮殿は、キリスト教徒によって陥落してしまうという悲しい歴史がありました。今では世界中から観光客が集まる人気スポットです。
アラビア語で「赤い城」という意味を持つアルハンブラ宮殿は、その名を表すかのように赤土のレンガでつくられた趣のある赤い宮殿です。季節の花々が色とりどりに咲き乱れる庭園との見事なコントラストはとても美しいもの。宮殿の内装には精密なタイルやアラベスク模様などが丁寧に施され、上を見上げれば見事な天井に思わず息をのむほど。観光の記念写真は、どこでも撮っても見栄えのするアルハンブラ宮殿です。
また、アルハンブラ宮殿内にはスペインの国営ホテルのパラドールがあります。世界遺産でもあるアルハンブラ宮殿に宿泊できるなんて、素敵ですよね。しかし最も予約の取りにくいホテルとも言われているので、チャンスがあれば観光ついでに宿泊してみてくださいね。
2. ヘネラリフェ
グラナダにあるイスラム建築で有名なヘネラリフェは、ムハンマド3世の時代に建てられました。ヘネラリフェはムスリム王族たちの夏の離宮であり、アルハンブラ宮殿、アルバイシン地区と共にユネスコの世界遺産にも登録されています。アルハンブラ宮殿の一部ではありますが離れているため、忘れずに一緒に観光したいスポットです。
ヘネラリフェにはイスラムの天国をイメージしたとされる庭園があり、この庭園の美しさは多くの詩人たちに好んで歌い上げられました。水が流れている場所が多く、暑さの厳しいグラナダの地でも快適に過ごすことができます。落ち着いた雰囲気のなか水の音に耳をすませ、咲き乱れる美しい花や香る緑を楽しめる心地よい観光スポットですね。
名称:ヘネラリフェ
住所:18009 Granada Spain
公式・関連サイトURL:http://www.alhambra-patronato.es/index.php/Generalife/31/0/
3. サン・ニコラス教会
グラナダの観光名所であるアルハンブラ宮殿から30分ほど歩くと、このサン・ニコラス教会があります。イスラム文化が色濃く残るアルバイシン地区にある、ムデハール様式の教会です。
こちらの教会はサン・ニコラス広場にあり、この広場はグラナダで最も人気のある観光スポットといっても過言ではありません。グラナダのサン・ニコラス広場は丘の上にあり、この場所にある展望台からはアルハンブラ宮殿を一望できるんですよ。さらに夕方になると夕日に照らされ、より一層美しい風景へと変化します。夜にはライトアップもされ、そのアルハンブラ宮殿を一目見ようとサン・ニコラス広場は常に多くの観光客で賑わっているんですよ。
もしサン・ニコラス広場の混雑を避けて景色を楽しみたい方は、別途入場料はかかりますがサン・ニコラス教会の鐘楼から眺めることをおすすめします。人が少なく、グラナダの美しい景色を独占できる穴場観光スポットです。
名称:サン・ニコラス教会
住所:Plaza de San Nicolás , s/n, 18010 Granada
4. アルバイシン地区
グラナダで最も古い地区であり、かつてイスラム王朝がイベリア半島の大半を支配していたころに作られたと言われているのがアルバイシン地区です。グラナダのアルバイシン地区にある建物は白く塗られているのが特徴で、その街並みはまるで迷路のよう。細く曲がりくねった坂道を目的もなく歩くだけでも、楽しい観光になりますよ。
ぶらぶらと観光していると、アラビア風のランプや布、お皿などの雑貨を売るお店が多く見られ、お土産を買うのにもおすすめです。白い町並みは夜になればランプが飾られ、幻想的な雰囲気に包まれます。おしゃれなカフェやレストランもたくさんあるので、写真映え・グルメ・お土産と三拍子そろったグラナダのおすすめ観光スポットです。
またこの地域には、アルヒベスと呼ばれるアラブ時代を象徴する貯水槽をいたるところで散見できます。その大半は現在でも使用されているので、観光する際はぜひチェックしてみましょう。
名称:アルバイシン地区
住所:Albaisin,Granada,Spain
5. グラナダ大聖堂
イスラム教徒による支配を終わらせ、スペインで最も愛された王と女王が眠るのが、グラナダ礼拝堂です。アルハンブラ宮殿に並ぶ人気観光好スポットのひとつで、16世紀にグラナダをキリスト教徒の手に取り戻した後、モスクの跡に建てられた壮大なルネサンス様式の大聖堂です。
グラナダの中心に位置し、アルハンブラ宮殿からも徒歩20分ほどでアクセスできます。大聖堂内は白く輝く石が使われ、ステンドグラスから入る光がさらに荘厳な雰囲気を醸し出します。多くのフレスコ画も見られ、天井の細工も一見の価値がありますよ。
グラナダ礼拝堂と繋がる王室礼拝堂に眠るのは、グラナダを陥落したイザベル女王と夫であるフェルナンド2世です。地下にありながら光が差し込む穏やかな空間には細かな細工の棺が並び、周りには豪華な彫刻があしらわれています。観光の際には静かに見学してくださいね。さらに大聖堂の博物館には宝石や彫刻、宗教画などが展示されているので、こちらも見逃せない観光名所ですよ。
名称:グラナダ大聖堂
住所:Calle Gran Vía de Colón, 5, 18001 Granada
公式・関連サイトURL:http://catedraldegranada.com/
6. サクロモンテ洞窟博物館
グラナダのサクロモンテの丘にあるこのサクロモンテ洞窟博物館は、かつてこの地域にあった洞窟住居について学べる珍しい博物館です。スペインを代表する踊りのフラメンコは、実はこのロマ族が深く関わっているのはご存知でしょうか?
サクロモンテの丘はかつてロマ族が住み、洞窟をくりぬいて住居としていました。洞窟住居は夏は涼しく冬は暖かく、快適だと言われています。このサクロモンテ洞窟博物館は、実際に最近まで使われていた12の洞窟住居を利用し、ロマ族の生活の様子や仕事の様子などを紹介しているだけでなく、グラナダの美しい町を一望できる場所としても人気の観光スポットなのです。
グラナダ王国が滅び、イスラム教徒への迫害が厳しくなってきたころ、残されたイスラム教徒たちがこのロマ族に紛れて暮らし始めたといいます。そしてロマ族とイスラムの文化が融合してできたのがフラメンコだと考えられているんですよ。グラナダにはフラメンコを鑑賞しながら食事ができるタブラオが多くあり、ぜひ観光の際にはタブラオにも行ってみましょう!
名称:サクロモンテ洞窟博物館
住所:Barranco de los Negros, s/n, 18010 Granada
公式・関連サイトURL:http://www.sacromontegranada.com/
7. ファリャの家
こちらはスペイン出身の作曲家、マニュエル・デ・ファリャが住んでいた家です。ファリャは『スペインの庭の夜』や『恋は魔術師』などの代表曲を作り、スペインでは1970年から発行された100ペセタ紙幣に描かれていたほどの有名人なんですよ。そんなファリャが18年間グラナダで暮らしたこの家は、現在では観光客に公開されています。
ギター曲『ドビュッシーの墓に捧げる賛歌』は、この家で作曲されました。実際にファリャが使っていたベッドや机、ピアノなどが住んでいた当時のまま展示されています。観光の後には、改めてファリャの音楽を聴きたくなることでしょう。音楽ファンならぜひ立ち寄りたいグラナダのおすすめ観光スポットです。
名称:ファリャの家
住所:Calle de Antequeruela Alta, 11, 18009 Granada
公式・関連サイトURL:http://www.museomanueldefalla.com/
8. カルトゥハ修道院
グラナダではグラナダ大聖堂やアルハンブラ宮殿だけではなく、このカルトゥハ修道院も有名な観光スポットなんですよ。グラナダの中心地から少し離れ、長い坂道を登った場所にあるカルトゥハ修道院。この観光スポットは1514年にゴシック様式として建てられた後にも増築が繰り返され、現在の形となりました。外観のシンプルさと相反して内観のきらびやかで細かな装飾は、まさに豪華絢爛という言葉がふさわしい見ごたえのある作り。他のグラナダの観光地にくらべると日本観光客もあまりいない穴場の観光スポットです。
すぐ近くには地元グラナダのアーティストによる手作りの民芸品が購入できるおみやげ屋さんもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
名称:カルトゥハ修道院
住所:Paseo de Cartuja, s/n, 18009 Granada
公式・関連サイトURL:http://www.archidiocesisgranada.es/index.php/patrimonio-cultural/la-cartuja
9. ガルシア・ロルカ記念館
グラナダ出身の詩人、そして劇作家であるガルシア・ロルカが1926年から1936年まで避暑地として使用していた家は、記念館として観光客に解放されています。夏の間の避暑地とはいえ、この家では彼の代表作「血の婚礼」「ジェルマ」「イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀歌」などが生まれ、ガルシア・ロルカのファンにはたまらないスポットなんですよ。
仕事部屋や居間などがそのままの形で残されていて、ガルシア・ロルカの息遣いが聞こえそうな雰囲気です。パンフレットやガルシア・ロルカの朗読したCDなど、お土産の販売もあります。周囲にはガルシア・ロルカにまつわる観光スポットも多数点在しているので、グラナダの地でガルシア・ロルカ巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?オレンジの木が植えてあったり、ファンにはたまらない演出も探してみましょう。
名称:ガルシア・ロルカ記念館
住所:Parque Federico García Lorca, Calle Virgen Blanca, s/n, 18004 Granada
公式・関連サイトURL:http://www.huertadesanvicente.com/
◎まとめ
スペインのグラナダでは、イスラムとスペインの文化が融合した独特の雰囲気が一番の特徴です。アルハンブラ宮殿などの世界遺産も見どころで、観光するのであれば余裕をもったスケジューリングが必要でしょう。今回は主な観光スポットを紹介しましたが、グラナダは町を歩いているだけでも十分楽しめる場所。世界中から観光客が集まり、いつも賑わっているんですよ。あまり大きな町ではないので、徒歩で観光スポット巡りも可能です。もし疲れたら、町を走るバスやタクシーを使ってくださいね。他の場所では味わえないエキゾチックな観光を、ぜひ楽しみましょう!