地中海の人気の島、クレタ島を丸ごと楽しむおすすめ観光地14選

地中海の人気の島、クレタ島を丸ごと楽しむおすすめ観光地14選

クレタ島は地中海のギリシャの島々の中で最大の島で、特にヨーロッパ人に人気の観光地。古代ミノア文明が栄えた場所としても知られ、昔から独自の文化を育んできたクレタ島です。ギリシャの一部というより1つの国のようだと言われているんですよ。日本人にはまだまだ馴染みのない観光地かもしれませんが、穏やかな気候と治安の良さ、緩やかな人々の雰囲気はリラックスするのに最高の場所。

歴史が深く、ヴェネツィア風の町並みが多く見られるのも特徴です。海はもちろんのこと山々が連なるクレタ島は本格的なハイカーにも人気の観光地なんですよ。様々な魅力が詰まったクレタ島を15箇所の観光地とともにご紹介します。

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地中海の人気の島、クレタ島を丸ごと楽しむおすすめ観光地14選

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1.クノッソス宮殿

出典: bigfoot/pixabay

クレタ島でまず押さえておきたい観光地がクノッソス宮殿です。クレタ島最大の都市イラクリオンからバスで30分ほどのところにあるクレタ島にある青銅時代最大の遺跡。ヨーロッパ文明の発祥の地とも言われています。宮殿の一辺は160m以上あり、後のミケーネ文明のものをはるかに凌ぐ規模のもの。残念ながら保存状態があまり良くなく現在見られるのは修復・復元をしたものですが、モザイクの美しさや、壁画から当時の生活様式を垣間見ることができます。中でもイルカのモザイクは必見ですよ!

夏場はかなり混み合うのでできれば早朝もしくは夕方以降に行くことをおすすめします。屋外で日差しが強いので帽子、サングラス、水も持参したほうが良さそうです。単独の入場券もありますが、この後にご紹介する考古学博物館とセットのチケットも販売しています。2箇所合わせて観光することも検討してみてくださいね。

2.イラクリオン考古学博物館

出典: commons.wikimedia.org

先のクノッソス宮殿と合わせてクレタ島観光の際に訪れたいのがイラクリオン考古学博物館。実はクノッソス宮殿にある壁画はレプリカでオリジナルが展示してあるのがイラクリオン考古学博物館なのです。ここはクレタ島のみならずギリシャの中でも最も評価の高い博物館の1つ。特にミノア文明に関する展示は世界一と言われています。やはり注目はミノア文明時代の壁画の数々。できればクノッソス宮殿のあと考古学博物館で本物をながめてはいかがでしょうか?

年中無休で朝8:30から開いているので観光しやすいのも嬉しいところ。冬場はクローズ時間が早まるので事前にチェックすることをおすすめします。展示の内容はもちろん、その建物の美しさや展示方法なども人気の秘密です。クレタ島の歴史をじっくりと学ぶことのできる観光スポット、ぜひ足を運んでみてくださいね。

3.クレタ歴史博物館

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クレタ島の歴史を知ることができる観光スポットがこのクレタ歴史博物館。ここにはクレタ島の第1の都市イラクリオンの歴史を中心に学ぶことができます。中には4世紀から20世紀の第二次世界大戦の期間の歴史が詰まっていて、陶器や像、貨幣やアクセサリー、壁画や宗教に関わる遺跡など幅広い展示が。最上階にはクレタ島農村の民族コーナーもあり、大人でも楽しめると人気です。模型とわかりやすい説明(英語あり)のため飽きずに見て回ることができるのが良いところ。フラッシュを焚かなければ館内での撮影も可能です。館内にはカフェもあるので観光中のランチにいかがでしょう?

日曜日以外の9:00から17:00まで。平均的なクレタ歴史博物館での観光時間は90分程度です。クレタ島のルーツを知るのに最適な場所です。ぜひ足を運んでみてくださいね。

4.ゼウス神殿の洞窟

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クレタ島には自然が作り出した観光地が幾つもありますが、ゼウス神殿の洞窟もその1つです。イダ山に位置するこの観光スポットはイラクリオンから55km、そこから階段を登って行かなくてはいけないのでアクセスはあまり良くないのですが、洞窟の中の息を呑むような美しい景色は一見の価値あり!メインの洞窟内のサイズは約40から50mほどあってかなり広いのです。上から差し込む光がとても神秘的なクレタ島きっての絶景スポット。

洞窟内は急な階段と足元が滑りやすい場所があるので、履きなれた歩きやすい靴で観光に行くことをおすすめします。中は夏でもひんやりと寒いので、暖かいジャケットも忘れずに持って行ってくださいね。歩くのが辛くなってしまった時のためにロバのサービスもあります。全知全能の神ゼウスが生まれたという伝説の場所をクレタ島で訪ねてみませんか?

5.レティノム旧市街

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クレタ島の2大都市、イラクリオンとハニアの間に位置する商業都市がレティノム。ベネティア風の町並みが美しい旧市街はクレタ島でも満足度の高い観光スポットです。イラクリオンからはバスで約2時間程度。レティノムはクレタ島がヴェネツィアに征服された時代に作られた港町で、クレタ島の中でも旧市街の保存状態が最も良いところ。中世の美しい町並みをクレタ島で楽しみたい方におすすめの観光スポットです。こじんまりとした港と狭い路地の多くは16世紀に建てられたもの。ここは地図を持たずに景観を楽しみながら歩き回るのがおすすめです。観光客にも人気の町ですが、その人口の多さからも住みやすさが伺えます。

観光地ながらお土産やレストランの価格が観光地価格でないのも嬉しいところ。ヴェネツィア風の建築を楽しみながらお土産探しをするのはいかがでしょうか?7月上旬にはこの旧市街でワインフェスティバルも行われるんですよ。趣のあるレティノムの旧市街はできれば日帰りではなく何泊かしてのんびり過ごしてほしい観光スポット。

6.アルカディ修道院

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レティノムの町から23km、バスで約35分のところにあるクレタ島の歴史上でも重要な観光スポットがアルカディ修道院です。ギリシャ正教会のこの修道院は16世紀に建てられたもの。ここは1866年から1869年のクレタ蜂起の際に集団自決が行われたことで知られています。クレタ島の自由を勝ち取るための戦いで、オスマン軍がこのアルカディ修道院に侵入。ここにいた婦女子はオスマン軍に報復するより火薬庫で集団自決をすることを選びました。結果、婦女子約700人と数百人のトルコ兵がここで亡くなったのです。アルカディ修道院には観光客がその悲惨な歴史を学ぶことができる博物館も併設されています。

山々に囲まれた美しい修道院では静かで美しい観光スポットです。夏は8:00から20:00冬場は9:00から18:00まで。自然に囲まれたアルカディ修道院にはランチに最適なカフェもありますよ。郊外にはなりますが、少し足を伸ばしてクレタ島の歴史に触れる度に出てみてはいかがでしょうか?

7.オールド・ベネチアン・ハーバー

出典: Guido Sorarù/flickr

クレタ島第2の都市で空港もあるハニアで一番の観光スポットはオールド・ヴェネティアン・ハーバーです。この港町には16世紀に建てられたヴェネツィア風の建物やネオリアと呼ばれる倉庫や船の修理場などの建築が残っていて、美しい風景をそのままに楽しめるクレタ島でも人気のある観光スポット。港にはおしゃれなレストランやカフェが並んでいて、美しい港を眺めながらゆったりと観光中に食事を楽しむことができます。また港から眺めるハニアのシンボルである灯台もまたいい雰囲気です。灯台の麓からみるハニアの港町はまた違った美しさ。観光客が多いエリアですが、港のベンチでは海釣りを始める地元の人の姿も見受けられます。

海水もとても綺麗で小さな魚が泳いでいるのがよく見えますよ。ギリシャで定番のお土産スポンジを売っている小さな屋台もでています。クレタ島でのどかな時間を過ごすのにもってこいの場所。夜は灯台がライトアップされるので是非暗くなってからの景色も見に行ってみてくださいね。

8.ハニア考古学博物館

出典: commons.wikimedia.org

ハニアの町はクレタ島の中でも散策が楽しい場所ですが、シーズン中の日差しはとっても強いんです。そんな時の休憩にもちょうどよい観光スポットがハニア考古学博物館。この博物館は古い教会を使ったもので1962年に建てられました。可愛らしい雰囲気の博物館は床のモザイク画もとても美しいので忘れずにチェックしてみてくださいね。小規模な博物館ながら、展示は古代ギリシャからローマ時代、ビザンチン様式の出土品が多く並ぶので見ごたえ十分。毎日8:00から20:00までなので観光中に時間をあまり気にせず立ち寄れるのも便利なスポットです。

鑑賞中に一休みするのにちょうどよい中庭もあります。クレタ島のゆったりとした雰囲気そのものを感じられるハニア考古学博物館。拝観料もお手頃で観光客のお財布に優しいところもうれしいところ。ハニア滞在の際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

9.ニア・コラ・ビーチ

出典: Shepard4711/flickr

クレタ島はビーチでも有名な場所ですが、ここハニアは第2の都市ながらのんびり過ごせる観光時に最適なニア・コラ・ビーチがあります。ハニア・ビーチの名前でも親しまれているこのビーチは旧市街や港からも歩いて15分程度のとても便利な場所。広々とした砂浜にはサンベッドやパラソル、更衣室やシャワーなど、ビーチに必要なものは一通り揃っています。海の綺麗さはクレタ島の他のビーチ同様素晴らしく、水の中に目をやれば魚が泳いでいるのも見えますよ。ビーチの周辺にはレストランやカフェなどのショップも充実しているのでランチや軽食、飲み物を調達するのにも困りません。

レンタカーを借りたり、バスを利用して遠くのビーチに行くことももちろんできますが、ニア・コラ・ビーチは街中にありながらのんびりと美しい海を楽しめる観光スポットとしておすすめです。クレタ島では通常4月から10月まで海で泳ぐことが可能な温暖な気候。午前中は町歩きを楽しんで、昼過ぎからビーチでゆったりといった楽しみ方もできますよ。

10.ハニア・マーケット

出典: upload.wikimedia.org

ハニアはヴェネツィア風の旧市街が美しいことでも有名な都市。その旧市街の中にあり観光客だけでなく地元の人々に愛されているのがハニア・マーケット。規模としてはそこまで大きくありませんが、クレタ島に住む人たちの日常が垣間見ることができるので面白い発見があるかもしれません。月曜、水曜、土曜日は8:00から14:00まで。火曜日、木曜日、金曜日は8:00から21:00までオープンしているので日曜日以外は何かしら見ることができそうです。


並ぶのは生鮮食品からチーズ、ワイン、オリーブ関連の商品や化粧品など。観光客も訪れますし、お土産になりそうなクレタ島名物のオリーブのコスメやスポンジなども並びますが、観光客向けの値段ではないのがうれしいところ。チーズ専門店でクレタチーズを試してみてはいかがでしょう?ハニアの街で数日過ごすならスーパーだけでなく是非このマーケットも利用してみてくださいね。

11.パキア・アモス・ビーチ

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クレタ島の南側で一番発展していると言われている町、パレオホーラにある砂浜のビーチがパキア・アモス・ビーチ。地元ではもう1つある小さなビーチをストーンビーチ、こちらをサンディビーチと呼ぶそうです。名前の通り砂浜のとても広いビーチにはたくさんのサンベッドとパラソルが。美しい海を囲むように切り立った山に囲まれたビーチは地中海ならではの景色と言えるかもしれません。ビーチや周辺には多くのレストランやカフェ・バーがあるので、ランチ休憩をしてまたビーチに戻ってひと泳ぎという楽しみ方をするのに最適な観光スポット。

7, 8月は風が強いところでもありますが、クレタ島の南側なので水温、気温ともにイラクリオン、ハニアより暖かく観光シーズンの終わり(10月下旬)でも十分海で泳ぐことが可能です。小さいながら雰囲気のよい町並みと合わせてのんびり観光を楽しんでみてくださいね。

12.ギアリスカリ・ビーチ

出典: de.wikipedia.org

少し遠出をしたい方におすすめのビーチがギアリスカリ・ビーチです。クレタ島は本格的なハイカーや山登りやハイキングをするルートが充実していますが、パレオホーラからもハイキングコースがいくつもあるんです。その中で気軽にパレオホーラから行けるのがギアリスカリ・ビーチ。パレオホーラ東へ4kmほど海沿いの道をまっすぐに進みます。高低差がないのと整備がされているので、山の装備がなくても心配ないのが観光客に嬉しいところ。とはいえ夏場は帽子、サングラス、水など忘れずに。ギアリスカリ・ビーチまでは1時間前後で到着します。

サンベッド、パラソルもビーチにはありますが、ここ周辺は海沿いにプライベートビーチのような趣で楽しめるスポットが無数にあるのでお気に入りの場所を見つけてみるのもいいかもしれません。ビーチにはカフェ、レストランもありますし、パレオホーラへの帰り道には見晴らし良いバーもあるので休憩場所には困らないでしょう。

13.エラフォニシ・ビーチ

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クレタ島の中でも最も美しいビーチとして挙げられるのがエラフォニシ・ビーチ。クレタ島の南西に位置するこのビーチは遠浅の波のない穏やかな海を楽しめる観光スポットで、何よりも天然のピンクの砂が有名です。ハニアからは車で約2時間の距離にあり、途中の景色も自然溢れる素晴らしいもの。ただかなり険しい山道なので運転に自信がない方はハニアから1日1本エラフォニシを往復する路線バスの利用をおすすめします。パレオホーラからはフェリーで約1時間。ここでは静かで美しい海が楽しめます。このビーチを有名な観光地にしたピンクの砂の持ち帰りは禁止です。

サンベッドやパラソル、ウィンドサーフィンやカイトサーフィンのレンタルも。スノーケリングを楽しんでいる人も多くいますが貸し出しはありません。ビーチの近くにビーチ用品を売る売店がありますが、値が張るので街中で買ったほうが良さそうです。クレタ島に観光に来たからには一度は訪れて欲しいクレタ島の観光スポット。

14.サマリア峡谷国立公園

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クレタ島唯一の国立公園で、必見の観光スポットがサマリア峡谷。ヨーロッパの中でも最大級の峡谷はクレタ島で最も人気のある観光地といっても過言ではありません。ハニアやパレオホーラなどの町からは公園が空いている期間中(毎年5月上旬から10月下旬)1日に1本路線バスが出ています(約2時間)。公園北側の入口オマロス村は標高1,250mのところにあり早朝だと夏でも寒いので防寒対策は忘れずに。公園内のルートは1本で約13km。オマロス村から入り、港のあるアギア・ルメーリ村まで行くと約16kmで多くの観光客が6時間程度で歩ききることが多いようです。最初は下りがひたすら続き足場が悪いところもあるのでトレッキングシューズなどの靴で観光に行くことをおすすめします。トイレは数カ所あり、所々に水場があるので水のボトルは1本持っていれば問題ありませんが、食べ物の売店などは公園内にはないので持参してくださいね。

中では野生のクレタ島のヤギ「クリクリ」や素晴らしい山の景色を見ることができます。一番のハイライトは終盤の高さ300mの崖の間4mのルートを歩いていくもの。切り立った崖の間を歩いていくのは格別。クレタ島で大自然を満喫できる絶好のスポットです。

◎まとめ

いかがでしたでしょうか?クレタ島はギリシャの一部ながらその広大な島の中に様々な観光資源が詰まっている素敵な場所。ギリシャの中でも経済的に豊かな場所であること、島特有のゆったりとした雰囲気を味わえるところなのです。まだまだ日本人にとってはメジャーな観光地ではありませんが、日常を忘れてゆっくりするのにもってこいの島。リラックスできる旅に出たい方はクレタ島への観光を検討してみてくださいね。

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