大自然に触れるならここ!世界遺産大ヒマラヤ国立公園の魅力!

大自然に触れるならここ!世界遺産大ヒマラヤ国立公園の魅力!

地球上で最も標高が高い地域のヒマラヤ山脈。中国、インド、パキスタン、ネパール、ブータンの5ヶ国にまたがる高山地帯です。

ヒマラヤ山脈の西側に位置するところに世界遺産の大ヒマラヤ国立公園があります。高山は標高6000mの高さを誇り、河畔林や連なる様々なタイプの山頂、そして各々の生態系を見ることができるスポットです。この記事では大ヒマラヤ国立公園の魅力について紹介します。

目次

大自然に触れるならここ!世界遺産大ヒマラヤ国立公園の魅力!

大ヒマラヤ国立公園とは?

1986年に設立した大ヒマラヤ国立公園は、2014年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。ルーツを辿ると、パンゲアという超大陸があった大昔までさかのぼります。ヒマラヤ山脈はインド・オーストラリアプレートがぶつかり変形した大きな山脈。地殻変動に伴い現在の位置に動いたと言われています。現在も大きくなり続けているので驚きですね。

そんな大ヒマラヤ国立公園はヒマラヤの動植物を観察できることで有名です。バーラルやユキヒョウ、ヒマラヤヒグマやハイイロジュケイなど希少な野生動物が生息しています。絶滅が危惧されている野生動物も多く生息しているので、同じスポットで見ることができる世界的にも貴重な野生の楽園です。

アクセス方法

大ヒマラヤ国立公園の最寄りの空港、クール・マナリ(ブンタール)空港へはインドの首都デリーで乗り継ぐことができます。デリーまでは成田と大阪から直行便が運航していて、フライト時間は約10時間30分です。デリーからクール・マナリ(ブンタール)間は約1時間20分となります。クール・マナリ(ブンタール)空港からは車を利用すると約2時間で大ヒマラヤ国立公園に到着します。

大ヒマラヤ国立公園のおすすめポイント3

ジャコウジカをはじめとする貴重な動物たち

ジャコウジカをはじめ、大ヒマラヤ国立公園はレッドリストに属し保護の対象になっている動物を観察することもできます。レッドリストとは、世界自然保護モニタリングセンターが絶滅の危険性がある種や個体数が減っている種をリスト化したものです。

ジャコウジカは普通の鹿にはない特徴を持っていて、オスはジャコウというワックスのような分泌物を出しメスを引きつけています。そのジャコウは薬や香水にもよく使われているので、人々もジャコウを狙っているのです。主にロシアや中国などに生息しているジャコウジカをインドで見ることができるので、珍しい体験になるでしょう。

バーラルの生息地帯

インドをはじめネパールやチベット、ブータンなどヒマラヤ山脈からチベット高原にかけて分布しているバーラル。山岳地帯など岩場がある斜面などに生息しているウシ科の動物です。夏は群れを連れて標高3,500mから5,000mほどの高地で生活しています。山羊にも似ていますが、あごひげがないのが違いです。

日中に活動するバーラルは主に草を食べていますが、餌の少ない時期にはハーブや樹皮、低木なども食べることもあります。バーラルがハーブを食べている姿はとても貴重なので、タイミングが良かったらぜひ確かめてみましょう。

ヒマーチャル・プラデーシュ州

大ヒマラヤ国立公園があるヒマーチャル・プラデーシュ州は、インド最北西部に位置しています。この地域はチベットと国境を接していることから、チベット系の人々がたくさん暮らしています。また、亡命したチベット人が暮らしているダラムサラがあることでも有名です。

そんなヒマーチャル・プラデーシュ州は水の供給源にもなっていて、激しいモンスーンの影響を受ける森林と高山の草原を保護する役割を果たしています。貴重な動植物の保護の役割も担う大ヒマラヤ国立公園を語る上で外すことのできない地域です。

注意事項

大ヒマラヤ国立公園は環境保護を掲げているため、事前の許可が必要です。周囲にはエコ・ツーリズムが行われているので、トレッキングツアーに参加することをおすすめします。観光のベストシーズンは春季と秋季。山の天気は変わりやすいため、標高の高い場所では暴風や雷雨の可能性があります。トレッキングは年間を通して可能ですが、7月から9月および12月から2月は避けた方がいいでしょう。

高地にあることから日中は涼しいですが、朝方と夕方にかけては急に冷え込むこともあるので、上着を持参することをおすすめします。食料も持参されるとより安心です。雨などにより足元が緩くなる可能性もあるので、登山用の靴などを履いて楽しみましょう。

◎まとめ

インドの世界遺産、大ヒマラヤ国立公園の魅力について紹介しました。大ヒマラヤ国立公園は目を奪われるような美しさで溢れています。野生動物の楽園として人々に愛され、写真好きや登山好き、そして動物好きな方にはたまらないスポットです。インドやヒマラヤ山脈に訪れる機会があったら、ぜひ大ヒマラヤ国立公園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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