インド洋に浮かぶ地上の楽園!セーシェルの世界遺産アルダブラ環礁

インド洋に浮かぶ地上の楽園!セーシェルの世界遺産アルダブラ環礁

インド洋に浮かぶ島国セーシェル共和国は、「青い宝石箱の中の真珠のネックレス」と例えられるほど美しいことで知られています。7世紀に初めてアラブ人が上陸すると、その後海賊たちの基地となり、フランスやイギリスの植民地を経て1976年に独立。現在はイギリス連邦加盟国の一つとなっています。

そんなセーシェル共和国は、サンゴ礁が隆起して環状に形成された環礁があることで有名。中でも1982年に世界遺産登録された「アルダブラ環礁(Aldabra Atoll)」は、世界第二位の規模を誇るのだとか。
今回は、セーシェル共和国初の世界遺産「アルダブラ環礁」についてご紹介していきます。

目次

インド洋に浮かぶ地上の楽園!セーシェルの世界遺産アルダブラ環礁

アルダブラ環礁とは?

セーシェル共和国にある「アルダブラ環礁(Aldabra Atoll)」は、アフリカ大陸から1300kmほど離れたインド洋に浮かぶサンゴ礁です。キリバス共和国のクリスマス島に次ぐ世界で2番目に大きい環礁として知られており、1982年にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。

サンゴ礁が隆起したことによって造られたこの島は、標高約8mの低地であるため、島内のどこからでも美しい景色を楽しむことができるんですよ。また、厳格な保護規制下にあるアルダブラ環礁には「地上の楽園」の名にふさわしく、実に様々な動植物が生息しています。

特に、アルダブラゾウガメの生息地としては世界最大級!15万頭以上ものアルダブラゾウガメが、島内を行き来する様子は圧巻です。ほかにもアオウミガメやタイマイといった大型のカメに、クロトキやグンカンドリなどの鳥類、1000種以上もの昆虫類とバラエティーに富んでいます。

アルダブラ環礁へのアクセス

アルダブラ環礁へは、首都ヴィクトリア(Victoria)のあるマヘ島からチャーターした船で行きます。
日本からマヘ島への直行便はないので、アブダビやドバイ、ドーハなどの中東各都市を経由するフライトを利用しましょう。所要時間は最短で18時間30分です。

アルダブラ環礁はセーシェル当局の保護下にあるため、許可なしで上陸することができません。現地ではネイチャーツアーなども組まれていますが、どれも環礁周辺を船で周遊するのみです。正規の手続きを踏んでも上陸許可が下りない場合もありますので、訪れる際は充分に注意しましょう。

アルダブラ環礁のおすすめポイント

◆最も訪れるのが難しい世界遺産

世界遺産「アルダブラ環礁」は、セーシェルの中心となるマエ島(Mahe)から1150km離れたところに位置します。セーシェル全国土の約3分の1を占めているアルダブラですが、厳格な保護規制のため、今まで島を訪れた人は少数の研究者や上陸を許可された観光客のみ。それゆえ「最も訪れるのが難しい世界遺産」の一つと言われています。

人がほとんど訪れないということは、手つかずの自然が残されているということですよね。そんなアルダブラには見事なサンゴ礁が広がり、15万頭を超すアルダブラゾウガメが生息しています。絶滅危惧種に指定されているアオウミガメやタイマイが、産卵のためビーチに姿を現すこともあるのだとか。

正式な手続きを経ても上陸許可が下りないなど、足を踏み入れるまでがかなりハードな道のりとなりそうですが、その先に待っているのは動物たちが自由に暮らす「地上の楽園」です。動物好きの方はもちろん、そうじゃない方もきっと楽しめるでしょう。ぜひ許可取得にトライしてみてくださいね。

◆アルダブラゾウガメ

アルダブラ環礁は、セイシェルの固有種であるアルダブラゾウガメが多数生息していることで有名です。
ガラパゴスゾウガメと並ぶ世界最大の陸ガメとして知られるアルダブラゾウガメは、大きいものでは体重300kgにも達するのだそうですよ。そんなゾウガメは周囲の環境に体温が上下する変温動物のため、最高気温が30度を超えるアルダブラ環礁では、日陰を見つけることが死活問題となっています。

アルダブラに生息する多くのゾウガメは、1日の中で最も暑い時間帯を洞窟に隠れて過ごすのですが、これはあらゆる陸ガメの中でも非常に珍しい方法なのだとか。日差しが強くない時間帯は低地の草原で過ごし、暑くなると洞窟までゆっくりと歩いて行くというのがゾウガメたちの日課となっています。
それにしても、巨大なゾウガメが15万頭も歩く様子は想像しただけでも壮大ですよね。

アルダブラ環礁観光の際の注意点

セーシェル諸島基金の管理下にある「アルダブラ環礁」は、自然保護のため上陸が制限されています。
訪れる際にはホームページなどの情報をお確かめの上、正しい手順で上陸手続きを行ってください。
また、環礁内には宿泊施設はありませんので注意しましょう。

◎まとめ

セーシェルの首都があるマヘ島やラ・ディーグ島には大型リゾートが軒を連ねており、欧米ではハネムーナー達に大変人気があります。世界遺産「アルダブラ環礁」の観光は上陸規制のため難しい状況にありますが、美しいビーチが広がるプララン島やラ・ディーグ島でリゾートライフを楽しむだけでも充分でしょう。
日本から首都のヴィクトリアまでは乗り継ぎ1回でアクセスすることができますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

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