名称:Levuka Historical Port Town
住所:Levuka, Republic of Fiji
公式・関連サイトURL:https://worldheritagesite.xyz/levuka/
太平洋の楽園と呼ばれるフィジー。無数の島々は真っ青で美しい海に囲まれ、多くの観光客がその美しい自然を求めてバカンスにやってきます。そんな小さな島国フィジーにある唯一の世界遺産が、「レブカの歴史的港町」です。
美しい自然を有するフィジーですが、レブカの歴史的港町は自然遺産ではなく文化遺産。フィジーの首都スバのあるビティレブ島の隣の小さなオバラウ島にある港町レブカは、19世紀に交易の拠点として発展しました。
リゾートの中心からは離れているので、まだあまり観光地化されていない素朴なところ。この記事では小さな世界遺産の街レブカについてご紹介します。
目次
太平洋の楽園!フィジー共和国唯一の世界遺産「レブカの歴史的港町」
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レブカの歴史的港町とは
オバラウ島東岸のレブカは、1820年ごろに西欧人によって建設された、フィジーで最初の近代都市です。当時のフィジーには6つの王国がありましたが、1871年にセル・エペニサ・ザコンバウ王がフィジーを統一します。1874年にはイギリスの保護下に入り、レブカは英領フィジーの首都となりました。
しかし、レブカは港としては適していたものの、政府機関を奥には手狭でした。そこで、1882年にはフィジー最大のビティレブ島スバに首都を移転し、レブカはさびれて行きました。そのため、逆に当時のコロニアル建築が良好な形で残されることになり、2013年に世界遺産に登録されたのです。
レブカの歴史的港町へのアクセス
日本からフィジーまでの直行便はありません。パプアニューギニアや香港、韓国、オーストラリアなどを経由し、フィジーのナンディ国際空港まで行きます。所要時間は15時間ほどです。
次にナンディ国際空港から首都スバまでバスで移動します。空港とスバの間は200kmほどあり、車でも3~5時間かかります。さらに、スバでバスを乗り換えて、北のナトビという街まで2時間ほど。ここからフェリーでレブカまで1~2時間です。
スバでは、レブカまでのフェリーとバスがセットになったチケットが販売されています。少しわかりづらいのですが、フィジーの人はとっても親切!迷ってしまったら迷わず周りの人に聞きましょう。
レブカの歴史的港町のおすすめポイント①:セイクレッド・ハート教会
高い建物の少ない世界遺産のレブカでは、セイクレッド・ハート教会の時計台はひときわ目を引きます。1866年に建造された石造のガッシリとした時計塔で、白と水色の爽やかな教会の壁とのコントラストが何とも南国らしい趣を醸し出しています。さらに周りには南国の象徴ヤシの木が生い茂っていて、トロピカルムードをより引き立てています。
この教会は、内部にたくさんの光を取り込めるような構造になっています。堂内に入ってみると、カラフルで南国情緒たっぷり!ステンドグラスも美しいので必見ですよ。都会であれば、正直に言って大して気にもならない小さな教会ですが、ここレブカでは歴史を感じられる大規模建築なのです。
レブカの歴史的港町のおすすめポイント②:メインストリート
海岸通りにあるビーチ・ストリートが、レブカの歴史的港町のメインストリートです。セイクレッド・ハート教会もこの通り沿いにあります。ほかにも、1890年代に建てられたコロニアル様式の家々など歴史的な建造物が建ち並び、世界遺産レブカの見どころが集まっているところです。
フィジーの美しいビーチを眺めながら、レブカ・タウン・カウンシルと呼ばれる木造の旧町議会など、世界遺産レブカの目抜き通りを散策しましょう!100年以上前の古い世界遺産の町並みに、まるでタイムスリップしたかのような気分になりますよ。
レブカの歴史的港町のおすすめポイント③:ロイヤル・ホテル
メインストリートから1本入ると、1870年代に建てられたというレブカで最も有名なホテル「ロイヤル・ホテル」があります。セイクレッド・ハート教会同様、「ロイヤル」と呼ぶには少々小ぢんまりとしていますが、それでもフィジーでは指折りの由緒正しいホテルです。
内装はとても瀟洒で、木目を生かした調度品や内装、そしてカウンターなどに、英領時代の名残を感じることができるでしょう。レブカで宿泊するなら、世界遺産の構成資産でもあるロイヤル・ホテルがやはりおすすめです。
また、ホテルの近くには1879年に開校した公立学校「レブカ・パブリック・スクール」などの観光スポットもありますよ。
◎まとめ
世界遺産レブカの歴史的港町をご紹介しました。レブカはお世辞にもアクセスが良いとはいえず、とてもこぢんまりとした街です。
しかしながら、レブカはフィジー唯一の世界遺産!通りいっぺんのリゾート観光では飽き足らない旅行の玄人さんにはおすすめですよ。