白く美しい「砂漠の真珠」!リビアの世界遺産ガダミスの旧市街

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白く美しい「砂漠の真珠」!リビアの世界遺産ガダミスの旧市街

世界遺産ガダミスは、リビアとアルジェリア、そしてチュニジアとの国境の交点近くにあるオアシス都市です。今もトゥアレグ族が住み、古い街並みだけでなく、伝統的な風習も残っています。

ガダミスの旧市街は、石灰石で塗装した真っ白な建物が並んでいるのも特徴。これは夏の厳しい暑さを乗り切るための工夫でもあります。町の通りは土の屋根に覆われ、外気が40度を超えても、通りは20度ほどの快適な気温が保たれています。

旧市街は全長7kmの城壁で囲まれ、白い建物はリビアの青い空にとても良く映えます。その白の美しさから、ガダミスは「砂漠の真珠」とも呼ばれているんですよ。そんなリビアの世界遺産ガダミスの見どころについてご紹介しましょう。

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白く美しい「砂漠の真珠」!リビアの世界遺産ガダミスの旧市街

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ガダーミスの旧市街とは?

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世界遺産ガダミスは、サハラ砂漠の隊商交易を生業とする遊牧民トゥアレグによって建設されました。遅くとも古代ローマ時代には存在し、7世紀ごろには「砂漠の真珠」と呼ばれるまでに繁栄しました。

1970年代、リビア政府は旧市街の外側に住宅地を建設し、ガダミスの人たちを移住させました。しかし、夏場は旧市街の方が涼しく快適なので、避暑や礼拝のために白い街に戻るのだそうです。今でもガダミスの旧市街は、トゥアレグの7つの氏族によって縄張り分けされています。

ガダミスの旧市街へのアクセス

世界遺産ガダミス旧市街の郊外には、ガダミス空港があります。リビアの首都トリポリとの間に定期便がありましたが、2014年の戦闘でトリポリ国際空港が破壊され、2018年現在旅客運航は行われていません。

陸路で向かう場合、最寄りの大都市はトリポリがチュニジアのスファックスになります。

ガダミスのおすすめポイント①:旧市街に作られた通路

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城壁とヤシの木に囲まれ、迷路のように広がるガダミスの旧市街には、独特なアーケード状の通路が張り巡らされています。通路の脇には腰をかけられるようになっている部分もあり、ガダミスの人々のコミュニケーションの場でもありました。

しかしこの通路、実は男性しか通行できません。では女性はというと、2階のテラスを移動します。そのため、ガダミスの旧市街にあるおよそ1300件の住居は、すべて屋上でつながっているのです。これは「女性は表には出てはいけない、人前に顔を見せてはいけない、男性と混じってはいけない」というイスラムの教義に基づくもの。

とはいえ、普通は男性が表を堂々と歩き、女性が身を隠しながら生活するのがアラブの一般的な社会。女性が青空の下を、男性が日陰を歩くというのはまったく逆なので驚きです。世界遺産ガダミスならではの光景といえるでしょう。

ガダミスのおすすめポイント②:貯水池

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世界遺産ガダミスの旧市街を実際に訪れると、日中の気温が半端でないことが実感できるでしょう。摂氏55度を記録したこともあるほどですが、ただし空気が乾燥しているので、昨今の東京のような蒸し蒸し感はありません。砂漠特有の気候です。

ガダミスを築いたトゥアレグは、ラクダのキャラバンを率いたサハラ交易を生業とする民。暑さ対策以上に砂漠の移動で重要なのは水の確保。ガダミスが栄えたのはオアシスがあったからですが、1970年代にはこの水源が枯渇。ナツメヤシは3分の2が枯れ、5000人ほどの住民たちは途方に暮れてしまいました。

そんなおり、リビアの統治者カダフィ大佐は別の水源を利用して、1986年に新しい貯水池と住宅地を建設しました。カダフィ大佐自身も、ベドウィンと呼ばれる砂漠の遊牧民の出身です。ガダミスの入口前にある石組みで囲まれた貯水池には、暑いときには子供たちが水浴びに興じます。世界遺産の構成資産ではありませんが、ガダミスの生活と切っても切り離せないスポットといえるでしょう。

ガダミスのおすすめポイント③:モスク

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世界遺産ガダミスの旧市街には、6つの地区に20以上のモスクがあります。どのモスクもまた石灰で白く塗られた日干しレンガで造られているので、青空や砂漠とのコントラストがたいへん美しく絵になります。

外側だけでなく内部まで完全に白く塗られている厚い壁は、他の住居と同じく砂漠の猛暑でも涼しく祈りの時間を過ごせるよう工夫されています。ただし、モスク内の見学については、可能かどうか確かめてからするようにしましょう。

◎まとめ

外務省が発信する海外安全情報により、2018年現在、リビア全土に危険度「レベル4」が発令されています。危険度「レベル4」は、退避してください、渡航は止めてください、という退避勧告です。

リビアは2011年にカダフィ政権が倒れましたが、その後はほとんど無政府状態となっています。ガダミスは地元トゥアレグが自治を敷いているような状態にありますが、一般観光客が安全に出入りできる状況にはありません。

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