インカ帝国への道 世界遺産カパック・ニャン アンデスの道(エクアドル)

インカ帝国への道 世界遺産カパック・ニャン アンデスの道(エクアドル)

かつてのインカ帝国をつなぐ、約3万kmにも及ぶ広大なアンデスの道。世界遺産「カパック・ニャン アンデスの道」はエクアドルをはじめ、南米6か国を縦に結ぶ道路網。この長い道はペルーのマチュピチュやチャビン・デ・ワンタル遺跡といった有名観光スポットにもつながっています。

この広大な道にはさまざまな歴史的建造物や遺産が残されていて、エクアドル内のカパック・ニャンにも見どころがたくさんあります。今回はそんな世界遺産「カパック・ニャン アンデスの道」のエクアドルにあるおすすめスポットを3か所ご紹介しましょう。

目次

インカ帝国への道 世界遺産カパック・ニャン アンデスの道(エクアドル)

カパック・ニャン アンデスの道とは

世界遺産「カパック・ニャン アンデスの道」は、南米チリ・アルゼンチン・ボリビア・ペルー・エクアドル・コロンビアを縦に結ぶ、かつてのインカ帝国の道路網。世界遺産の歴史の中でも初めての6か国による共同申請によって、2014年に世界遺産に認定されました。

インカ帝国の海抜0mの灼熱の海岸砂漠地帯から6000mの雪山アンデス高山地帯までをも結ぶこの道は、世界遺産として認められているエリアだけでも全長3万km。全てを含むと6万kmはあるのではないかとも言われています。この道は当時のインカ王の移動や、労働者や「チャスキス」と呼ばれる伝言使いの通り道、税の受け取りの主要道路としての役割を果たしていました。

インカ帝国の道の主要道路であるカパック・ニャンは、273の構成資産があり、橋や階段、石畳などが今でも残っています。その遺産の中には、マチュピチュやチャビン・デ・ワンタル遺跡なども含まれています。インカ帝国のバックボーンだったともいわれるエクアドル。エクアドル内のカパック・ニャンは北のカルチ州のRumichacaから南のロハ州のEspindolaまで続いています。

カパック・ニャン アンデスの道のおすすめポイント①:インガピルカ

クエンカの街からカパック・ニャンに沿って歩いていると、インガピルカの町に差し掛かります。この町はインカの帝国の遺跡がある重要な町で、Temple of the Sunなどのインカの遺跡は「エクアドルのマチュピチュ」と言われているほど、歴史的・文化的に価値のある遺跡たちです。

とくにこのTemple of the Sunは最も重要で、山の頂上に大きな岩で囲むように建てられているこの遺跡はモルタルを使用しないインカ様式で建てられ、しかし一部は壁を強くするためにモルタルを使用する地元Canariの建築仕様も用いられているユニークな建築物です。インカの壁はしっかり石で積み上げられていて、インカの建築技術のは驚かせられます。

カパック・ニャン アンデスの道のおすすめポイント②:コヒタンボ

カパック・ニャンの道中にあるコヒタンボも村であると同時にインカの遺跡でもあります。このコヒタンボの遺跡はインカの儀式の聖域や軍の要でもあったとされています。遺跡を構成している建築物は丘の上の中央部にあります。その遺跡の一つとして、頂上とその南東付近には石で覆われている丸い井戸がいくつかあり、それは「collca」という、食糧の保管庫であったと考えられています。

ぜひ、コヒタンボに差し掛かったらこの井戸を始め、その遺跡を身近で見てください。これらの遺跡も、カパック・ニャンの道路網によって運ばれた石によってつくられており、カパック・ニャンがいかにインカの発展に貢献したかがよくわかりますよ。

カパック・ニャン アンデスの道のおすすめポイント③:Coyoctor

Coyoctorもカパック・ニャンにある遺跡の一つで、タンバのカントンにあります。遺跡は砂岩の石基を彫った長いいくつもの建造物によって統合されていて、50haの広範囲にわたり続いています。その不思議な形は遠くから見るとまるで迷路のよう。近くに寄りとその頑丈な岩の集まりに感心してしまいます。

これらの遺跡はカパック・ニャンを使って労働者たちが汗水を流してつくったもの。今もなお形をとどめているこれらの建築物は、近寄ると古の記憶がよみがえるようです。

◎まとめ

いかがでしたか?南米の世界遺産カパック・ニャン アンデスの道には多くのインカの遺跡が点在していてます。道を旅しながら遺跡を訪れていると、まるで時空を超えて、当時のインカの世界とつながったかのような体験ができるでしょう。

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