先住民に守られ続けた地球最後の秘境・パーヌルル国立公園!

先住民に守られ続けた地球最後の秘境・パーヌルル国立公園!

西オーストラリア州の北東部には「地球最後の秘境」と呼ばれている世界遺産があります。オーストラリアの先住民・アボリジニが4万年以上守り続けた「パーヌルル国立公園」が有名になったのは1983年。西洋人が初めて足を踏み入れるまではほんのわずかの人のみが知る場所でした。そのことからパーヌルル国立公園は「地球最後の秘境」と呼ばれ、今では人気の観光スポットです。今回は地球最後の秘境・パーヌルル国立公園を紹介していきます。

目次

先住民に守られ続けた地球最後の秘境・パーヌルル国立公園!

パーヌルル国立公園とは

出典: EMiddelkoop

パーヌルル国立公園とはオーストラリアの西オーストラリア州北東部にある世界遺産です。パーヌルルとは原住民の言葉で「砂岩」を意味します。ビーハイブ、蜂の巣と呼ばれている岩山が連なった景観はこの世界遺産の特徴。赤色と黒色がシマシマ模様を織りなして迷路の様な奇岩を作り上げました。

24万ヘクタールもの広さを誇る公園内の至るところに、アボリジニーが生活していた跡を見つけることもできます。アボリジニーの中でもジャル族やジジャ族と呼ばれる人たちが生活していて、パーヌルルという名前もジジャ族が名付けました。公園内には自然が作り出したとは信じがたい光景が数多くあります。

パーヌルル国立公園へのアクセス

アクセス方法は成田からシンガポール(約8時間)→パース(約5時間半)→ブルーム(約2時間半)→カナナラ(約1時間半)。カナナラからパーヌルル国立公園までは車で約5時間かかります。雨季は雨水で埋もれてしまうため、陸路は4月から10月の乾季のみ走行可能です。また、ラフロードなので4WDでないと走行できません。

ホールズ・クリークまたはカナナラからヘリコプターや飛行機、4WDつきのツアーに参加した方することをおすすめします。

パーヌルル国立公園のおすすめポイント2

バングルバングル

出典: Adrian Wojcik

パーヌルル国立公園の見どころはバングルバングルです。この土地は3億5千万年前に堆積した土砂が2千万年以上もの年月をかけて侵食され、迷路の様な奇岩が出来上がりました。蜂の巣とも例えられるこの岩は、赤と黒のシマシマ模様をしています。中には580mの高さを誇る岩もありますよ。

鉄分が含まれた赤い層は、酸化しているためバクテリアも育ちません。一方黒い層は粘土層が水分を吸収しているので、バクテリアが育ちます。規則正しく作り出されたボーダー柄に、自然の威力というものを感じさせられるでしょう。パーヌルル国立公園はガイド付きのウォーキングツアーもあるので、巨大な岩群を下から見上げたり、ペリコプターなどで上空から全体を見渡すなど楽し方も様々です。

カテドラル渓谷とミニ・パームス渓谷

出典: numforest

24万ヘクタールもの広さに及ぶパーヌルル国立公園。公園の南側には岩がそびえ立ち、北へ進むと背の高いヤシが生える深さ300mの峡谷があります。ここにも迷路の様な細い裂け目が入り組んでいますよ。おすすめはカテドラル渓谷。ここは音響で有名なので思い切って大きな声を出してみましょう。そのまま歌いたくなってしまうほどすばらしい音が響き渡ります。

ミニ・パームス渓谷もおすすめです。この渓谷へ行くトレイルでは道中にアボリジニーがお祈りをしていた洞窟を見ることができます。パーヌルル国立公園は南北で全く異なる顔を持つ世界遺産です。この違いはどういったことから来ているのでしょうか。パーヌルル国立公園は未だ謎も多い世界遺産でもあります。

◎まとめ

オーストラリア大陸に残る地球最後の秘境、パーヌルル国立公園を紹介しました。そのあまりにダイナミックで独特な世界遺産を一度は自分の目で見ておきたいものです。発見されるまで相当な年月が経っていることから想像がつく通り、アクセスがいいとは言えません。その分大自然が残る世界遺産を堪能することができます。キャンプをしながらじっくりと堪能してみるのもいいでしょう。

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