【世界遺産】古代高句麗王国の首都と古墳群とは?|日本とも繋がりあり!?

画像出典:kevsunblush (CC BY 2.0)

【世界遺産】古代高句麗王国の首都と古墳群とは?|日本とも繋がりあり!?

紀元前1世紀後半頃、高句麗王国は現在の中国の吉林省集安市周辺にありました。平壌に遷都されるまで主に集安のまわりは高句麗にとって政治や文化の中心であったため、現在でも多くの遺跡が見つかっているスポットです。

現在の集安は北朝鮮との国境沿いにある小さな町ですが、これらは2004年に朝鮮内の高句麗の遺跡と同時に世界遺産へ登録され、注目を浴びました。

今回は中国の集安市と桓仁満族自治県にある世界遺産、「高句麗王国の首都と古墳群」についてご紹介していきますので、ご覧ください。

目次

【世界遺産】古代高句麗王国の首都と古墳群とは?|日本とも繋がりあり!?

古代高句麗王国の首都と古墳群とは?

出典: Rolfmueller (CC BY-SA 3.0)

「古代高句麗の首都と古墳群」は中国の吉林省集安市を中心に点在する高句麗の都城や王・貴族の墓の遺跡を指します。

紀元前37年頃に高句麗王国が最初に築いた都が五女山城。その後、丸都山城へと移ったのちに、南部へと勢力を伸ばし、最後には平壌へ遷都します。

設計技術が優れているのがわかる陵墓群や、好太王碑や壁画など、当時の文化を知ることができる貴重な遺構が多く見つかっているのです。ちなみに、この時代、敵対していたとされる高句麗と倭(日本)ではありますが、日本にも高句麗式の積石塚が点在していることがわかっているのです。そのため、日本との関りも興味をそそられる要因のひとつでしょう。

「古代高句麗王国の首都と古墳群」へのアクセス

世界遺産である「古代高句麗王国の首都と古墳群」は吉林省集安市に見どころが集中しています。集安市に一番近い空港は、瀋陽空港。そこからの交通手段としては、集安市は不便な場所にあり、バスの運行本数が少ないためタクシーを利用して行くのがオススメです。

五女山城へは沈陽からバスで4時間ほど。999段の石段を登りますので、歩きやすい靴と動きやすい服装で行くといいでしょう。

古代高句麗王国の首都と古墳群のおすすめポイント

五女山城(卒本城)

出典: Sohan Dsouza (CC BY-SA 4.0)

高句麗王国の初代の王である朱蒙は、卒本城を山の上に築きました。この卒本城が現在の五女山城で、断崖絶壁に囲まれているため、天然の要塞ともいわれているのです。

城壁や曲がりくねった階段が見もので、敵が攻めてきたときのことがよく考えられており、当時の建築技術の高さを知ることができるでしょう。登っていくと王宮跡や住居跡を見ることができるうえ、展望台からはまるで絵画のように美しい桓龍湖などを臨むことができます。その絶景も堪能してくださいね。

ちなみに、五女山城は韓国ドラマで話題となったことから、多くの観光客が足を運ぶスポットとなりました。

古墳群

世界遺産「古代高句麗王国の首都と古墳群」には洞溝古墓群と呼ばれる王や貴族の墓が多くあります。その数は7,000!さらに、高句麗の礎を築いたと伝わる好太王の墓の豪華さにも驚かされることでしょう。

また、北方遊牧民の文化が独特なスタイルで描かれている壁画は、芸術作品としての価値も高いことで知られています。さらに、角抵墓には1対1で行なわれる格闘技「角抵」の様子、舞俑墓には男女の踊る様子が描かれているので、要チェック。そして日本の高松塚古墳との関連性が注目されている墓もあるので、お見逃しなく!

◎まとめ

「古代高句麗王国の首都と古墳群」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。韓国ドラマをきっかけに、存在を知った方も多いかもしれません。とても偉大な魅力がある世界遺産です。全てを見て回るのは大変なので、ぜひ気になる箇所を探して思う存分満喫してみるのがいいかもしれません。
ぜひ今回紹介したポイントを参考に、観光へと繰り出してくださいね。

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