名称:マーウォポルスカ南部の木造教会群
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1053
ポーランド南東部のマーウォポルスカ地方には、数多く残っている伝統的な木造建築があります。特に文化や歴史、伝統を残しているマーウォポルスカ南部の木造教会群があり、2003年に世界遺産にも登録されました。
ゴシック様式でありながら、石やレンガで建てられたゴシック建築とは構造や全体像が異なります。素朴な外観でありながら、絵画や芸術作品も鑑賞できる内部など、マーウォポルスカ南部の木造教会群には様々な魅力が満載。ここではそんなポーランドの世界遺産、マーウォポルスカ南部の木造教会群についてご紹介します。
目次
ポーランドの伝統を伝える世界遺産!マーウォポルスカ南部の木造教会群
マーウォポルスカ南部の木造教会群とは?
なだらかな山並みが続くポーランド南東部のマーウォプルスカ地方の中でも、美しい自然が広がるタトラ山脈の麓の山間部。ここには伝統的な木造建築が今でも数多く残っています。中でも15世紀から16世紀にかけて建設された6件の教会は、マーウォポルスカ南部の木造教会群として2003年に世界遺産に登録されました。
ビナロヴァやブリズネ、デンブノやハチュフなどの各村に残っている木造聖堂は、木造であるがゆえに石やレンガで建設されたゴシック建築とは印象が大きく異なっているのが特徴。またマーウォポルスカ南部の木造教会群には、外観だけでなく内部にも特徴があり、壁や天井に美しい色彩で「最後の審判」などの聖書の場面が描かれています。
6件の木造教会の中で一番古いのがハチュフにある聖母被昇天・大天使ミカエル教会。14世紀末に建設されたこの教会は、ヨーロッパに残されたゴシック建築の木造教会の中で最大級の規模で、中世ゴシック期の木造カトリック教会としてはポーランド最古のものです。
マーウォポルスカ南部の木造教会群へのアクセス
ポーランドのマーウォポルスカ地方にあるマーウォポルスカ南部の木造教会群は、それぞれが別の村にある為、全ての教会を周るには車での移動がおすすめです。ほとんどの教会へのアクセス方法としてクラクフからバスや電車が利用できますが、本数が少なかったり停留所からもさらに長い時間歩かなければいけない場所もあるので、タクシーかレンタカーを利用してくださいね。
マーウォポルスカ南部の木造教会群のおすすめポイント2
教会内部
マーウォポルスカ南部の木造教会群に含まれている6つの教会は、それぞれ特徴があるので、是非見学してみてください。この中でも最古の歴史を誇るハチュフの聖母被昇天・大天使ミカエル教会はモミ材で建てられており、建物全体がこけら板で覆われている外観が特徴。内部には多彩装飾の断片が見られるようになっているので、外観と内装の対照的な魅力を堪能できます。
また、こけら板で覆われているゴシック様式とルネサンス様式の最古の多彩装飾の一部が見られるブリズネの諸聖人聖堂や、新約聖書の場面が描かれた貴重な多彩装飾や14世紀末の木製の聖母像を見れるビナロヴァの大天使ミカエル聖堂など見どころ満載。さらに天井や壁を貴重な多彩装飾で覆うバロック期の絵画や彫刻を鑑賞できるリプニツァ・ムロヴァナの聖レオナルド聖堂など、他の教会も様々な魅力が詰まっています。
是非マーウォポルスカ南部の木造教会群に訪れた際は、何か所か教会を見学してそれぞれの特徴などの比較をして楽しんでみてはいかがでしょうか。
木造建築街道
マーウォポルスカ南部の木造教会群があるマーウォポルスカ地方には、全長1500km以上にもなる木造建築街道があることが魅力の一つ。設定された6つのルートには、マーウォポルスカ南部の木造教会群に含まれる教会を周るルートもあるので、興味のある方は是非参加してみてください。
この木造建築街道では、マーウォポルスカ南部の木造教会群に含まれる教会以外にも232の重要な木造建築物や27箇所の博物館、民族保護区が9箇所、城館が14棟とバラエティーに富んだ見所があるのでおすすめ。是非他の木造建築を見た後にマーウォポルスカ南部の木造教会群に含まれる教会を見学して、比較してみてはいかがでしょうか。自然豊かなマーウォポルスカ地方の雄大な景色や街並み、雰囲気を感じられるのも木造建築街道の魅力の一つですよ。
◎まとめ
ポーランドの世界遺産、マーウォポルスカ南部の木造教会群についてご紹介しました。特徴的な外観や豪華な内装、さらにはその他の木造建築と一緒に見学することができる木造建築街道など、観光客を惹きつける魅力が数多く存在します。ポーランド観光の際にはそんな魅力が詰まったマーウォポルスカ南部の木造教会群に是非足を運び、見学してみてくださいね。