インドのプリミティブアートを鑑賞！世界遺産ビンベットカのロック・シェルター群

インド・ビンベットカのロック・シェルター群はマディア・プラデーシュ州のデカン高原北部にあるビンディア山脈の山麓に位置し、2003年に世界遺産に登録されました。総面積が18.93平方キロメートルで5つの大きな岩の塊に400ほどのロック・シェルター（岩窟）があり、岩窟の内部にはたくさんの壁画が残されています。

ビンベットカのロック・シェルター群は中石器時代の岩窟住居群だったと考えられており、壁画は素朴でまさにプリミティブ・アートといった雰囲気。壁画が現在のこの地域の伝統文化とよく似ているのも興味深いところです。では世界文化遺産「ビンベットカのロック・シェルター群」についてご紹介します。

ビンベットカのロック・シェルター群とは？

インドの中部アディア・プラデーシ州デカン高原の北部ビンディア山脈の山麓に位置する世界遺産「ビンベットカのロック・シェルター群」。400ほどある岩窟にはプリミティブアートと呼ぶにふさわしい壁画が数多く残されています。ビンベットカのロック・シェルター群には当時の生活の様子が垣間見れるような狩猟や採取の様子が描かれた壁画があり、中石器時代から有史時代にかけての岩窟住居群と考えられています。古代のインドの人々がどのような生活を送っていたのかを知ることのできる、大変貴重な遺跡として世界遺産に登録されました。

ビンベットカのロック・シェルター群へのアクセス

世界文化遺産「ビンベットカのロック・シェルター群」は、インドの中部にあるマディア・プラデーシュ州の州都ボーパールより南東へ約45キロ程の場所に位置しています。日本からはボーパールへの直行便がないため、インドのニューデリーやムンバイから国内線へ乗り継ぎとなり、ボーパール近郊のラジャ・ボジ空港へは約1時間半程で到着します。

ラジャ・ボジ空港からロック・シェルター群へは約60キロ程の距離で、車で約1時間40分程かかります。

またはラジャボジ空港から約12キロ、車で約30分ほどのところにあるボーパールのバススタンドからHoshangabad行きのバスに乗りビンベットカで下車して行く方法もあります。ビンベットカのバススタンドから約3キロ程のところにロック・シェルター群はあります。

ロック・シェルター群おすすめポイント①：岩絵

世界遺産「ビンベットカのロック・シェルター群」にはおよそ400ほどの岩窟がありますが、一般に公開されているのはそのうちの15の岩窟のみです。といってもそれだけでもかなりのボリュームなのでご安心ください！公開されている岩窟は1番からナンバリングされているので、その番号順に見学していきます。岩窟により描かれている絵の数や絵のタッチが異なっていることにも注目です。とくにオススメなのがZooRockといわれている4番目の岩窟。その名の通りゾウ・牛・ヒョウ・鹿など、動物園さながらにびっしりと動物たちの絵が描かれています。それぞれの岩絵が描かれた背景など、想像力を働かせながら鑑賞してみてくださいね。

ロック・シェルター群おすすめポイント②：住居跡

ロック・シェルター群のなかには絵は描かれていないですが住居として使われていたであろう、という岩窟もあります。ここは風通しがよく比較的涼しいので、ビンベットカのロック・シェルター群の見学で休憩する場所としておすすめです。心地よい風に吹かれながら一息ついて、太古のインドの人々の生活に想いを馳せてみてくださいね。

注意点

世界文化遺産「ビンベットカのロック・シェルター群」は岩山なので、歩きやすい靴と動きやすい服装で行きましょう。またインドの4月～6月は夏季で気温が40度を超えることもあり、7月～9月は雨季で気温が高く湿度も高くなることをお忘れなく。

◎まとめ

大昔のインドの生活を岩絵で垣間見ることができる世界遺産「ビンベットカのロック・シェルター群。その岩絵の素朴な感じもいい雰囲気です。時代によりタッチが変わっていくのも興味深いですね。またガネーシャやシヴァなどヒンドゥー教の神々が描かれていることもあり、太古から信仰されていたことが伺えます。ぜひ「ビンベットカのロック・シェルター群」を訪れて、そのプリミティブなアートを体感してくださいね。

インドのプリミティブアートを鑑賞！世界遺産ビンベットカのロック・シェルター群