アンデス山脈のふもとの街メンドーサのおすすめ観光スポット5選

ブエノス・アイレスから西へ1000㎞、気候は乾いた地中海性へと変わり、見る植物も異なってきます。そこはアンデス山脈の手前の街メンドーサです。アンデス山脈の最高峰アコンカグア（6960m）への玄関口であり、チリの国境直前の主要な観光都市です。

またメンドーサはワイン生産でも世界的に有名。アルゼンチンは世界でも5本の指に入るワイン生産国ですが、その中心地が恵まれた気候とワインに適した土地を有するメンドーサなんです。多くのワイナリーは観光客も見学することができます。そんな魅力ある観光都市メンドーサのおすすめ観光スポットを5か所紹介します。

1.アコンカグア州立公園

メンドーサに来たらはぜひ見たい山として多くの観光客を引き付けてやまないアンデス山脈の雄、アコンカグア（6960m）。この山は南米大陸最高峰として、アコンカグア州立公園に位置しています。メンドーサに訪れる観光客のほとんどは頂上までの登山を目指すことはないですが、気軽に楽しめるハイキングやキャンプでアコンカグアの雄姿を眺めることができますよ。

レンタカーなどで個人的にアコンカグア州立公園まで行き、アコンカグア峰を望める展望台までのトレッキングもできますが、標高が3000mを超えるので体調管理をしっかりおこなって歩くことをおすすめします。メンドーサからは一般の観光客のためのトレッキングツアーがあるので、れを利用しても良いでしょう。

2.プレンタ・エステート・ワイナリー

メンドーサの南、郊外の広大な敷地に、二人の兄弟が経営するワイナリーがあります。1912年、プレンタ家はイタリアからアルゼンチンに来てワイン生産を始めました。2002年にこの兄弟はメンドーサの地にプレンタ・エステートを立ち上げ、今日に至っています。その伝統ある発酵過程、徹底した品質管理がもたらす上質のワインが、観光客を魅了し続けているのです。ワイナリーではそうしたことの詳しい解説があるツアーと試飲も体験できます！

また、ワイナリーではコレクションとして収集されている名車ポルシェの展示があり、これもこのワイナリーの見どころですよ。ここはワインの名産地・メンドーサで、観光客にとても人気があるワイナリーのひとつです。

3.ボデガ・ラ・アスール

ボデガ・ラ・アスールはメンドーサの中心から南西、アンデス山脈の白銀の峰々の眺めが良い風光明媚な場所にあるワイナリーです。スペイン語でボデガはワイナリー、アスールは青を意味し、このワイナリーのボトルのラベルは青で統一されています。アルゼンチンワインのほとんどは自国で消費されていましたが、最近日本にも入ってきていますので、青のラベルのワインがあったら注目してみてくださいね。ボデガ・ラ・アスールのワインかもしれません。メンドーサ観光に出かける前に飲んでおくと話のネタになるでしょう。

このワイナリーは樽作りにこだわっていて、70％がフレンチオーク、30％がアメリカンオークという異なるオークを使用した樽の中で、何ヶ月もの時を経てワインを熟成させます。もちろん観光に来たら外せない見学、試飲もしっかりありますよ！

4.サン・マルティン将軍公園

メンドーサの町の西にある広大な公園です。スペインからアルゼンチンを独立に導いた英雄、サン・マルティン将軍を称えて彼の名前が付けられています。1978年W杯の会場にもなったサッカー場をはじめ、たくさんのスポーツ施設があります。また、大きな湖の周囲には遊歩道が整備されているので、遠くアンデス山脈を見ながらのんびりと散策するのに最適な観光スポットです。

園内には700種類ものバラが植えられて、園内観光を華やかなものにしています。また併設されている動物園では、パタゴニア地方の珍しい動物なども見ることができるので要チェックです。

5．郷土史博物館

メンドーサの中心部から北へ徒歩で約15分、ペドロ・デル・カスティージョ公園の北側に位置している博物館です。メンドーサの歴史をさまざまな展示品、工夫を凝らしたジオラマなどで紹介し観光客の注目を集めています。メンドーサの近代史は、1561年、植民地時代に始まりました。しかし博物館では、メンドーサの歴史をインカ帝国がまだこの地を支配していた時代までさかのぼっているのが興味深いです。例えば、先住民の狩猟で使っていた武器やナイフ、石の矢じりなどを展示してます。

メンドーサの町が創設されてからちょうど300年後、この地は大地震に見舞われ町は壊滅しました。博物館は当時の市庁舎の跡地に建てられたもので、発掘された市庁舎の土台部分が展示されています。地域の歴史的、考古学的な遺産を守るこの博物館はメンドーサの旧一等地に建てられた観光スポットなのです。

◎まとめ：メンドーサでアコンカグアとワインを

いかがでしたか。アルゼンチンとチリの国境にまたがるアンデス山脈のふもとの都市メンドーサは、その立地条件の良さをバックに観光が栄えていることが伺えましたね。南米大陸最高峰のアコンカグア登山、あるいはトレッキングの拠点として、多くの観光客がこの町にやって来ます。ワイン好きの観光客にとっては無数のワイナリー（ボデガ）が存在する夢のような街とであり、その上質なワインは彼らを魅了しています。

またメンドーサはアンデス山脈を眺める穏やかで安全な都市です。メンドーサワインを飲みながら、はるか向こうのアンデス山脈を鑑賞する、そんなロマンチックな観光を…ぜひメンドーサへお出かけください。

アンデス山脈のふもとの街メンドーサのおすすめ観光スポット5選