氷河の観光拠点、エル・カラファテのおすすめ観光スポット5選

氷河の崩落シーンが見られるロス・グラシアレス国立公園の拠点となる町、エル・カラファテ。アルゼンチン南部のパタゴニア地方にある、小さいながらも美しい街並に、レストラン、ショップ、土産物店などが充実している観光の町です。観光シーズンとなる夏には首都ブエノスアイレスからの便が増え、アクセスも比較的容易です。

今回はエル・カラファテとその周辺のおすすめ観光スポットを5か所紹介します。

1.ぺリト・モレノ氷河

世界遺産にも登録されているロス・グラシアレス国立公園。園内には数多くの氷河や美しい緑や湖がありますが、その中でエル・カラファテを訪れる観光客に最も人気があるのがぺリト・モレノ氷河です。氷河の先端部の氷の巨大な塊が轟音と共に崩壊するさまは大迫力！実際に徒歩で氷河のすぐそばまで行けるので、その自然の神秘を間近で観察することができます。

エル・カラファテのバスターミナルでぺリト・モレノ氷河行きのバスのチケットを手配するか、送迎サービスつきの観光ツアーに参加するのが一般的な行き方です。観光ツアーの場合、氷河先端部まで行く遊覧船がセットのものや、氷河の上をトレッキングするものまで様々です。エル・カラファテを訪れたなら外せない観光名所ですよ。

2.ウプサラ氷河

上記のぺリト・モレノ氷河に次いで人気なのがこのウプサラ氷河。アルヘンティーノ湖から長さ約60kmにも及ぶ、ロス・グラシアレス国立公園で最大規模を誇る氷河です。エル・カラファテから西に約46kmのプンタ・バンデーラからのツアーで行くのが一般的で、遊覧クルーズがウプサラ水道を入っていくにつれ巨大な氷河を目の当たりにできます。

またクルーズからさらにカヤックに乗りかえて氷河に近づいていくツアーはここならではのもの。周囲にはいくつもの滝が湖に流れている様子を見ることができるのも特徴です。ぜひロス・グラシアレス国立公園観光の際は二つの氷河を訪れて、大自然を体感してみてください。

3.グラシアリウム

エル・カラファテ郊外にある氷河をテーマにした博物館。氷河がどのように形成されるのかや公園内の氷河の歴史、そして氷河にまつわるトリビアなどを大変興味深く展示しています。なかでもロス・グラシアレス国立公園を含むパタゴニア南部の巨大なジオラマは見事です。

可能であれば氷河の観光を楽しむ前にこの博物館に行って氷河についての知識を頭に入れておくと良いでしょう。観光客のためにエル・カラファテの街から博物館まで無料のシャトルバスが出ているので便利です。

４.アルヘンティーノ湖

エル・カラファテはアルヘンティーノ湖に面する湖畔の町です。アルヘンティーノ湖は琵琶湖の約2倍の面積で、南パタゴニア氷原のいくつもの氷河が溶け出して湖に流れ込んでおり、ターコイズと呼ばれる独特の色合いが魅力。またエル・カラファテ市内西部のホテルが多くあるエリアには湖畔に遊歩道が整備されているため、間近でじっくりとその風光明媚な景色を堪能することが可能です。

ホテルを予約する際は、ぜひこのアルヘンティーノ湖が見える部屋に宿泊してみてください。朝、昼、夜と見え方が変わり、それぞれ幻想的、そして非日常的な絶景を楽しむことができます。

5.リベルタドール通り

リベルタドール通りはエル・カラファテのメインストリートです。この通り沿いに街が広がっており、中心部ではレストランやカフェ、旅行会社が多くあり、西部はホテルなど宿泊施設が多くあります。またそれぞれの建物も良く調和がとれていて、どことなくヨーロッパの山岳リゾートの街並みを連想させます。街歩きはぜひこのリベルタドール通りを拠点にして、エル・カラファテのお気に入りのスポットを見つけてみてくださいね。

◎まとめ

エル・カラファテ、そして周辺のロス・グラシアレス国立公園の観光スポットをご紹介しました。日本では見ることの難しい氷河や雄大な自然が見られるのはパタゴニア地方ならではです。なお観光シーズンは夏である12～3月の間。この時期は寒さも比較的治まり、氷河が崩れる姿を見ることができます。ぜひ一度、そんな大自然に癒されるパタゴニアの旅に出かけてみてください。

氷河の観光拠点、エル・カラファテのおすすめ観光スポット5選