ハード島とマクドナルド諸島は手付かずの自然が残る無人島の世界遺産です。オーストラリア大陸からは4100km、南極大陸からも1700km離れているところに位置しています。世界遺産といっても一般の観光客は立ち入り禁止です。
科学調査や資料収集などの目的であっても、ハード島とマクドナルド諸島への訪問人数はオーストラリア政府によって厳しく制限されています。それほどまでに手厚く保護されている貴重な世界遺産、ハード島とマクドナルド諸島について今回は紹介していきます。
目次
手付かずの自然が残る世界遺産!ハード島とマクドナルド諸島!
ハード島とマクドナルド諸島へのアクセス
ハード島とマクドナルド諸島は西オーストラリア州パースの南西4100km、南極大陸の北1700kmに位置するインド洋にあります。しかしながらその環境保護のため一般人は立ち入ることができません。
チャーター便を手配すれば島に近づくことができますが、この辺りの環境は厳しく危険も伴うエリアでもあります。
ハード島とマクドナルド諸島の特徴
ハード島
ハード島では亜南極気候という南極圏の気候のため、一年を通じて島の8割が氷河に覆われています。そんなハード島は亜南極圏唯一の活火山。標高2725mの地質学的にも貴重な場所です。特殊な地形や気候をしていることから、ハリケーン級の強い風が吹き続けています。
濃霧や雪など厳しい気候が続く下ではマグマが煮えたぎっているという過酷な環境の中でも、外来種に影響を受けない原始のままの生成系や貴重な環境が残されています。外来種に邪魔されない環境は動物にとっての楽園を生み出しました。この世界遺産では多くのアザラシなどの哺乳類やペンギンが生息しています。
マクドナルド諸島
マクドナルド諸島はハード島の南西に40kmに位置する島々です。岩でできた島々はどれも小さく、厳しい環境の中にあります。オーストラリア大陸や南極大陸からも遠いマクドナルド諸島も、外来種に侵されることがありません。マクドナルド諸島の近辺ではハード島と同じくアザラシやアシカ、アホウドリなどの楽園となっています。
学術的にも貴重な地球の歴史が現れている地形として、ハード島と併せて1997年に世界遺産に登録されました。しかしながら一般人の上陸は不可。地球でも数少ない貴重な環境ということはわかりますが、一度は見てみたいものです。
◎まとめ
オーストラリアに残る手付かずの島、ハード島とマクドナルド諸島を紹介しました。厳しい環境の中にある無人島ですが、神秘的な自然があふれ手厚く保護されている美しい島です。
貴重な自然を残すために、私たちも環境保護に務めなくてはならないと思い起こさせてくれる世界遺産は今後も増えていくでしょう。