【世界遺産】五台山とは?|美しい景観と仏教寺院を満喫!

画像出典:David Wilmot (CC BY-SA 2.0)

【世界遺産】五台山とは?|美しい景観と仏教寺院を満喫!

中国山西省に位置する五台山は、中国四大仏教名山の1つに数えられる神聖な世界遺産です。長い歴史を持つ中国では意外なことに国教というものはなく、たくさんの民族がいろいろな宗教観を持っている信仰の自由の国。しかしインドやネパールからほど近く、古来から仏教が伝道された国でもあります。

たくさんの仏教建築や世界遺産を有する中国は、見どころもたくさんあります。その中でも今回は聖地である世界遺産、五台山を紹介しましょう。

目次

【世界遺産】五台山とは?|美しい景観と仏教寺院を満喫!

五台山とは?

出典: Zcm11 (CC BY-SA 3.0)

世界遺産である五台山は望海峰、掛月峰、錦繍峰、叶斗峰、翠岩峰の5つの峰があり、その最高峰は3058メートルにもなります。古来から人々の神聖な山とされ、その美しい景観から風光明媚な場所として知られていました。68年にインドの高僧らがやって来て、この地こそ文殊菩薩の居場所にふさわしいと考えました。以来、五台山は文殊菩薩の道場となり、日本からも多くの仏教僧が訪れたんですよ。さらに、あのダライ・ラマも訪れました。

世界遺産の五台山は中国において最も早く仏教寺院が建てられた場所でもあり、中国最古の木造建築も五台山にあります。漢文だけではなく、チベット語やモンゴル語で書かれた経典を納めた寺院もあり、中国で唯一の中国仏教とチベット仏教の共通の聖地。そして最盛期には300以上の寺院がありましたが、今では70ほど。現存する寺院はどれも貴重で、国宝級のものもある世界遺産です。

五台山へのアクセス

五台山風景名勝区は北京から370キロ、石家荘から180キロ、太原から200キロ離れています。五台山駅から観光区のタイホアイまで48キロです。

また、北京、天津、石家荘、定州、太原、大同、朔州、忻州などから五台山行きの長距離列車が出ています。

五台山のおすすめポイント①:白塔

世界遺産の五台山、塔院寺にあるネパール式の白塔は1301年に建てられました。この塔は北京にある妙応寺の白塔と同じネパールの職人による設計で、インドのストゥーパにもよく似ています。さらにチベット仏教の世界観である曼荼羅やマニ車があり、中国、チベット両方の仏教徒が訪れます。

元は隣り合う显通寺と一つの寺院でしたが明代に分かれ、この白塔から塔院寺と名付けられました。世界遺産の中でも広い面積を持つ塔院寺には9体の仏像や、中国語やチベット語、さらに日本語でも書かれた経典があり、興味深いものばかり。見応えがある庭園もあり、のんびり散歩するのにもおすすめの寺院です。

五台山のおすすめポイント②:顕通寺

五台山顕通寺は最も早い時期に建てられた寺院で、中国で2番目の古さ。五台山の始祖とも言われ、この世界遺産の中で一番の面積を持つ顕通寺は見どころがたくさんあります。境内には400以上の部屋があり、その中には修行僧のために備えられた部屋もあります。かつて日本から来た僧も滞在し、中国だけではなく各国の仏教徒にとって重要な場所となっている世界遺産です。

この世界遺産にある白い石造りの建物は無量殿と呼ばれ、重厚な雰囲気や鎮座する廬舎那仏銅像は歴史の重みを感じられます。奥の銅殿は青銅で造られており、たくさんの小仏像で飾られた姿は荘厳。顕通寺で最もユニークな千釈迦文殊像は、千の腕に千の鉢を持ち、さらに鉢には小さな仏像が乗っています。その細やかな装飾はぜひ見ておきたいですね。

◎まとめ

世界遺産、五台山のおすすめを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?五台山は中国僧だけではなくチベット僧も多く訪れ、古くから日本の僧も留学しに来ていました。他のアジアの国々にとっても重要なこの場所は、訪れてみればその素晴らしさは体感できることでしょう。

この世界遺産である五台山は広大な面積を誇ります。すべてを回るにはかなりの時間がかかりますので、もしあまり時間に余裕がなければ事前にしっかりとスポットを絞って計画してくださいね。

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