赤道直下の世界遺産ケニア山国立公園/自然林でサファリや登山を楽しもう!

赤道直下の世界遺産ケニア山国立公園/自然林でサファリや登山を楽しもう!

ケニアのサファリといえばマサイ・マラやアンボセリが知られていますが、ケニア中心部の「ケニア山国立公園」でもユニークなサファリが楽しめます。世界遺産に登録されているケニア山国立公園では、高原に棲む多くの動物や鳥、植物を観察することができますよ。

またケニア山は、キリマンジャロを登る前のステップとしてたくさんの登山家が訪れるため、宿泊施設も整備されています。そんなケニアの世界遺産、ケニア山国立公園へご案内しましょう。

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赤道直下の世界遺産ケニア山国立公園/自然林でサファリや登山を楽しもう!

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ケニア山国立公園/自然林とは

ケニアの中心部にそびえる標高5199mの「ケニア山」は、タンザニアのキリマンジャロに次いでアフリカ第2位の高さを誇る高峰。原住民の間には神話が言い伝えられており「神の山(Kirinyaga)」と呼ばれています。

ケニア山の標高3350m以上の地域は、1949年に国立公園、1997年には世界遺産に登録されました。さらに2013年には「レワ野生生物保全地域」を追加する形で世界遺産の登録地域を拡張し自然を守っています。

世界遺産ケニア山国立公園では、比較的標高の低いエリアにシロクロコロブス(ゲレザ)やブルーモンキーなどのサル、シマウマ、バッファロー、クロサイなどが生息しています。驚くことに、標高4500mを超える高地にゾウが生息しているんですよ。

ここではケニア山の登頂や、ロッジに宿泊してロッジ前の水場に集まる動物を観察する「いながらサファリ」も人気を呼んでいます。

ケニア山国立公園/自然林へのアクセス

ケニア山国立公園は、ケニアの首都ナイロビから120kmほど北に位置しています。ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港から快適な舗装道路を約2時間、その後ラフロードを1時間ほど走ると、国立公園内のロッジに着くことができます。

ケニア山国立公園/自然林のおすすめポイント① : ケニア山登山

ケニア山は赤道のほぼ真下にありながら、氷河を抱く標高5199mの山。最高峰のバティアン峰へは岩登りの技術が必要なため、一般登山としては4985mのレナナ峰をケニア山の頂として登頂します。高度に順応するため、山小屋で2泊~4泊程度のゆっくりした行程を組むようにしましょう。ガイドを頼んだり、ガイド付きツアーを利用するのがおすすめ。天気が良ければ、キリマンジャロまで展望できます。

登山道や宿泊施設が整備されている西側の「ナロモロルート」で登頂を目指し、美しい湖や滝など変化に富んだ景観を眺めることができる東側の「チョゴリアルート」で下山するなど、往復でルートを変えるといいですね。チョゴリアルートは景色が素晴らしいのですが、登山道や宿泊設備はナロモロルートの方が整っています。

登山に適した時期は、乾季の12月中旬から3月下旬ごろと、8月初旬から11月上旬ごろ。ベストシーズンは2月前後です。

ケニア山国立公園/自然林のおすすめポイント② : いながらサファリ

世界遺産のケニア山国立公園では、ケニア山にあるロッジに宿泊し、ロッジにいながらにして近くの水場などを訪れる動物を観察する「いながらサファリ」というアニマルウォッチングが人気を集めています。大きな動物だけでなく、ジェネットやマングースなどの小さな動物も訪れますよ。また、ナロモル周辺は有数のバードウォッチングポイントで、高原に住む鳥たちを観察することもできます。

◆セレナ・マウンテンロッジ

標高2195mの高原にある「セレナ・マウンテンロッジ」は、山小屋風のアットホームなロッジ。ロッジ裏には水場があり、その奥の森林から水を飲みにやって来る動物たちを観察できる「いながらサファリ」を楽しめます。

さらにセレナ・マウンテンロッジの人気の秘密は、全室からその水場が見られるという好条件!見たい動物をリクエストしておけば、時間にかかわらず動物が現れると部屋のドアをノックして教えてもらえるというサービスが大好評です。

◆スイート・ウォータース・テンテット・キャンプ

オルパジェッタ保護区にはテントロッジ「スイート・ウォータース・テンテット・キャンプ」があります。こちらでも「いながらサファリ」で動物を観察できるほか、近くにはチンパンジーとサイの保護施設もあります。

◆フェアモント・マウントケニア・サファリ・クラブ

世界遺産のケニア山国立公園で優雅な時間を過ごしたい方には、5つ星ホテルの「フェアモント・マウントケニア・サファリ・クラブ」がおすすめ。ケニア山麓の広々とした敷地には、クジャクが放たれた庭園、ゴルフコース、動物園などが併設されています。ゾウガメやサルにエサやりしたり、珍しい動物たちと触れ合うこともできますよ。

ケニア山国立公園/自然林のおすすめポイント② : レワ野生生物保護区

世界遺産ケニア山国立公園は2013年に範囲が拡張され、現在はレワ野生生物保護区とガレ・ダレ森林保護区も含まれています。このエリアは、氷河渓谷や森林地帯など多彩な自然環境をもつケニア山とは異なるサバンナ地域。ケニア山北部に位置するレワ野生生物保護管理公園の面積は約3000平方キロメートルにも及んでいます。

レワ野生生物保護区には絶滅が危惧されるクロサイやシロサイ、グレビーシマウマなどが生息。ゾウ、ヒョウ、チーター、ハイエナ、リカオンや、東部アフリカでは稀少なシタツンガもいます。世界遺産のレワ野生生物保護区では、4WD車による朝夕2回のサファリのほか、ウォーキングサファリ、ホースサファリ、キャメルサファリなどのアクティビティも楽しめます。

ケニア山国立公園/自然林の注意事項

ケニア山国立公園は標高が高いため、夜は冷え込みます。厚手の衣類など調整の効く服装を準備しておきましょう。また、動物が遠くにいても見られるよう双眼鏡を持参しておいてくださいね。

◎まとめ

世界遺産ケニア山国立公園では、短期間でもアフリカゾウやキノボリハイラックス、トラなどを見ることができ、充実したサファリを楽しめます。運がよければ、絶滅の恐れがあるクロサイに出逢えるかもしれません。

しかしケニア山国立公園の周辺は肥沃な土地で、最近、多くの人が移住し耕地として開拓されています。そのため、耕作地に動物が迷い込むなど、自然と人間の共存が問題になっているのです。この美しい自然がいつまでも残ることを願っています。

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