ブルガリアの首都ソフィアの世界遺産!「ボヤナ教会」の壁画の素晴らしさ

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ブルガリアの首都ソフィアの世界遺産!「ボヤナ教会」の壁画の素晴らしさ

日本では、ヨーグルトやバラでよく知られるブルガリア。首都ソフィアのボヤナ地区にあるブルガリア正教会の歴史ある教会堂「ボヤナ教会」。内部にある、13世紀に描かれたフレスコ壁画が傑作として知られており、1979年ブルガリア初の世界遺産に登録されました。

また、ブルガリア中世美術の水準の高さを物語るこのボヤナ教会には、日本語のガイドブックも置いてあります。今回はそんな予習を兼ねて、ボヤナ教会の素晴らしさをご紹介しましょう。

目次

ブルガリアの首都ソフィアの世界遺産!「ボヤナ教会」の壁画の素晴らしさ

「ボヤナ教会」とは?

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ソフィア市の近郊、ヴィトシャ山の麓に位置する世界遺産ボヤナ教会。外から見るとひなびた一軒家の様な佇まい。教会は、それぞれ11世紀、13世紀、19世紀半ばにと、三度にわたり建設されたもので、3つの部分に別れています。

一番古いのは奥側にある11世紀に造られたものですが、お宝があるのは真ん中の13世紀に造られた聖パンテレイモン聖堂。当時ソフィア地方の領主だったカロヤン伯爵の寄進で造られたとか。1259年に描かれたビザンチン様式の240枚のフレスコ画が、このボヤナ教会を一躍世界的に有名にしました。

絵の中で最も印象的なのは、教会の建築に大きく寄与したカロヤン とその妻デシスラヴァ。その他には、有名なもので聖ニコライの生涯の18の場面や聖イヅァン・リルスキーの最古の肖像等があります。

フレスコ壁画とは、壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ乾かないうちに水又は石灰水で溶いた染料で描かく絵のこと。従ってやり直しが効かない為、高度な計画と技術力を必要とします。このボヤナ教会は、中世ブルガリアの優れた絵画技術を示す例証として世界遺産に選ばれたのです。

「ボヤナ教会」へのアクセス

ソフィア空港から市内まではタクシーが一般的でしたが、2015年に市内中心部につながる地下鉄が空港まで延伸され、大変便利になりました。ソフィア中心部からボヤナ教会までは、公共交通がバスしか有りませんので、慣れない方にはタクシーをお勧めします。

ボヤナ教会近くのおすすめポイント2

国立歴史博物館

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ボヤナ教会から車で10分程、ソフィア郊外にある国立歴史博物館。1973年創設のバルカン半島で最も大きな博物館です。紀元前7000年から20世紀に至るまでの豊富な文化財を所蔵しており(所蔵点数70万余)、その一部が公開展示されています。

館内は、先史時代、古代トラキア、中世の第一次ブルガリア王国と第二次ブルガリア王国、15~19世紀のブルガリアの大地、第三次ブルガリア王国(1878年から現在)の、5つの展示場に区分されています。

いずれもブルガリア人の歴史を辿る貴重な遺産ですが、最大の見所はトラキアの秘宝。世界的にも有名なパナギュリシテ秘宝、ロゴゼン秘宝、テトニッツァ秘宝、ドヴァンリイ村で発見された秘宝等が保存されています。

ヴィトシャ山

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世界遺産ボヤナ教会の背後にそびえるのが、ヴィトシャ山。ソフィアの中心から車で20分ほどの所にあり、1934年に自然公園に指定され、バルカン半島では最も古い自然公園です。2000mを超える高峰が10カ所もあり、最も高いチェルニ・ヴラフ(黒い峰)の最高地点は2286m。天気が良ければ、頂上からはソフィアの街を見下ろす絶景が見られます。

絶滅危惧種や固有種を含む1400種以上の植物種が存在し、公園にはビストリシコ・ブラニシテとトルフェノ・ブラニシテの2つの生物保護区もあります。20種以上の洞窟動物が住むブルガリアで最も長いドゥフラタ洞窟や美しいボヤナ湖とボヤナ滝、そしてモレーン(堆石)等も有名です。

夏はハイキングやトレッキング、冬になればスキー等のウィンタースポーツも楽しめるこの山、世界遺産とはまた違った楽しみに満ちています。ボヤナ教会見学の後は、是非ブルガリアの自然にも触れてみてください!

◎まとめ

世界遺産「ボヤナ教会」をご紹介しましたが、いかがでしたか?日本ではまだ馴染みの少ないブルガリアですが、首都ソフィアにはこの世界遺産以外にも多くの見所があります。

日本の1/3程度の面積ながら7つの世界遺産を持つブルガリア。東ヨーロッパの中でも物価の安い国として知られており、海外旅行先としては意外に穴場かもしれません。ぜひ、ブルガリアを訪れる際はこの記事を参考にしてくださいね!

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