エロチシズムの極み!インドの世界遺産、カジュラーホの建造物群

エロチシズムの極み!インドの世界遺産、カジュラーホの建造物群

カジュラーホはインドのマディヤ・プラデーシュ州にある小さな町。ちょうどインドの真ん中より少し北に位置し、「ナツメヤシの街」という意味を持ちます。

この町にある世界遺産「カジュラーホの建造物郡」は、10世紀から12世紀に栄えたチャンデーラ王朝に造られた寺院群。その彫刻は官能の世界が刻まれ、他に類を見ないエロチシズムな世界遺産なんですよ。そんなカジュラーホの建造物群を詳しく紹介しましょう。

目次

エロチシズムの極み!インドの世界遺産、カジュラーホの建造物群

カジュラーホの建造物群とは?

世界遺産があるカジュラーホは、チャンデーラ王朝の宗教的な拠点でした。そしてこの時代に建てられた多数のヒンドゥー教寺院が、「カジュラーホの建造物群」として1986年に世界遺産として登録されました。

14世紀にはイスラム勢力に侵略され、偶像崇拝を禁止するイスラム教徒によって大部分が破壊されてしまいます。現在は25の寺院が残っており、最大のエリアである西群、そして東群、南群と3つに分かれています。

この世界遺産のもっとも注目すべき点は、その官能的な彫刻でしょう。男女の性的結合を表すミトゥナ像がありとあらゆる場所に彫られています。究極のエロチシズムで埋め尽くされた寺院は圧巻。人々の信仰の多様性を伺い知れる貴重な世界遺産です。

カジュラーホの建造物群へのアクセス

世界遺産カジュラーホの建造物群へは飛行機、鉄道でアクセス可能です。

飛行機利用の場合はカジュラーホ空港利用。鉄道はデリー、アーグラー方面から直通があります。デリーを夜8時過ぎに出発して翌朝の6時過ぎに世界遺産のカジュラーホ駅到着します。鉄道のスケジュールは変更することもあるので事前確認が必要。

カジュラーホ駅から中心地までは約8㎞離れているので、乗り合いタクシー、オートリクシャーなどを利用するとよいでしょう。

世界遺産の西群周辺に宿や食堂、土産物屋などが集中しており、レンタサイクル屋、インド政府観光局もあります。政府観光局主催の徒歩ツアーなどもあるので、説明を聞いて申し込んでみるといいでしょう。

カジュラーホの建造物群のおすすめポイント①:西群の寺院

世界遺産カジュラーホの建造物群で一番の見どころは、最大エリアである西群でしょう。きれいに整備された広場に保存状態の良いヒンドゥー寺院が多数あり、たくさんのミトゥナ像を見ることができます。

30メートルを超えるカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院にはシヴァ神が祀られ、ミトゥナ像はもちろんのこと、チャンデーラ王朝の建築水準の高さを見て取れます。シカラと呼ばれる塔が大小集まって構成されており、その細かい装飾は11世紀に造られたものとは思えないほど。最もエロティックといわれるデーヴィー・ジャグダンベ寺院では、シヴァ神とその妻パールヴァティーのカップルが見られます。

今も使われているマタンゲーシュワラ寺院もこの西群にあり、このエリアは各寺院をゆっくりと時間を使って見て回るのがおすすめですよ。

カジュラーホの建造物群のおすすめポイント②:東群と南群の寺院

世界遺産のカジュラーホの建造物群には東群や南群もあり、少し距離はありますがぜひ見ておきたい寺院ばかりです。まず東群にはジャイナ教の寺院が多くあり、当時ヒンドゥー王朝だったのにも関わらず他宗教にも寛容だったことがわかります。西郡ほどのミトゥナ像はありませんが、細かな装飾は素晴らしく、穏やかな雰囲気の遺跡群。

南群はまた趣きが違い、ドゥラーデーオ寺院には美しい天女、アプサラスの像があります。南群は離れて点在しているので、リキシャをチャーターしていくのがおすすめですよ。

◎まとめ

インドの世界遺産、カジュラーホの建造物群をご紹介しました。このカジュラーホでは誰もがミトゥナ像のその艶めかしい姿に注目すると思います。実はなぜこれほどの数のミトゥナ像を作らせたのかは諸説あり、詳しいことはまだ分かっていません。しかし古来から繁栄のためには子供が必要であり、力強い生命の営みは信仰の対象であったことは当然ともいえます。それがミトゥナ像として形になり、この世界遺産でも重要視されていると考えられています。官能的でありながらあけっぴろげな世界遺産に、ぜひ訪れてみませんか?

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