メカ好きにはたまらない!ベルギーの世界遺産「中央運河にかかる4機の水力式リフト」

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メカ好きにはたまらない!ベルギーの世界遺産「中央運河にかかる4機の水力式リフト」

ベルギーには100年以上も前に建設された船舶エレベーターがあります。それが「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」で、世界遺産にも登録されています。高低差を解消するために船舶用エレベーターを建設するという技術力の高さと、それによりベルギーから海外への輸出がスムーズにできるようになったという歴史的な重要性で知られる観光スポットなんです。今回はそんな世界遺産「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」をご紹介します。

目次

メカ好きにはたまらない!ベルギーの世界遺産「中央運河にかかる4機の水力式リフト」

中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)とは?

出典: Pecold

「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」とは、ベルギーのエノー州にあるラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河に開設された4つのリフト及びその周辺にある設備や橋のことで、1998年に世界遺産に登録されました。

元々マース川とスヘルデ川のドックを連絡し、ベルギー経由でドイツからフランスへ直通させるために作られたサントル運河。しかしこの二つの川には高低差があることが問題視されていました。その問題を解決するために1888年に開設されたのが水力式の船舶昇降機(ボートリフトのエレベーター)であり、このリフトによってベルギーから運河をつかいフランスやオランダ、ドイツに直接輸送することが可能になりました。

このようなリフトは19世紀末から20世紀初頭にかけて8基建造されましたが、世界遺産に登録された4基は建造当時のままで稼働しているものなんです。なお2002年からは1基で全高低差を解消する世界最大級のボートリフト「ストレピ=ティウ船舶昇降機」が完成し、世界遺産に登録された4基のボートリフトは観光用として稼働しています。

中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)へのアクセス

世界遺産「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」は、ベルギーの南部にあるワロン地方のエノー州に位置します。エノー州の州都であるモンスから車で約20分ほどの時間を要しますので、車で向かうか、もしくは最寄り駅であるルビエール駅もしくはティウ駅からタクシーで向かうことをおすすめします。

中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)のおすすめポイント①:19世紀の産業風景

1888年から1917年にかけて建設された「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」は、サントル運河の高低差約67メートルを解消し、船を昇降するためのボートリフトです。その画期的な建設によりベルギーから海外への輸送が非常にスムーズにできるようになりました。この世界遺産は19世紀の運河建設及び水工学の頂点といわれているほど重要なものと位置づけられています。

さらに運河にかかる橋や関係施設も世界遺産に含まれています。「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」に足を運んだ際は、19世紀の革新的な技術が集まった風景を楽しんでください。そのスケールの大きさには圧倒されますよ。

中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)のおすすめポイント②:ボートクルーズ

「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」のおすすめポイントとして、ボートに乗船して見学するガイドツアーが挙げられます。実際にサントル運河をボートで巡りながら、世界遺産にも登録された巨大な船舶昇降機を間近で見ることができますよ。

なおボートクルーズは定員や出発時間などが決まっていますので、観光前にホームページなどで予約しておくことを忘れないようにしましょう。またこのツアーでは、ボートに乗船する前に小さな博物館を見学することになっています。船舶昇降機を建設した背景や歴史を学ぶことができますよ。運河の上から見る世界遺産は陸から見る景色とはまた違った雰囲気を感じることができますので、「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」に訪れた際はぜひボートクルーズに参加してみてくださいね。また景色や雰囲気だけでなく、ちょっとした船旅も楽しむことができますよ!

◎まとめ

ベルギーの世界遺産である「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」についてご紹介いたしました。その技術力の高さやスケールの大きさ、さらには19世紀の産業風景であるリフトを含めた周辺施設が醸し出す雰囲気を楽しめるこの観光スポットは一見の価値ありです。ぜひベルギー観光の際には、「中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺のラ・ルヴィエールおよびル・ルー(エノー)」に足を運んでみてくださいね。

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