動植物の楽園!ブルガリアの世界遺産「スレバルナ自然保護区」

動植物の楽園!ブルガリアの世界遺産「スレバルナ自然保護区」

大自然に恵まれた国ブルガリアには、複数の魅力的な世界遺産があります。その中のスレバルナ自然保護区は、ブルガリア北部の南ドブルジャ地方シリストラ州にある厳正自然保護区です。

ウィア・ポンティカ上の水深1メートルから3メートルのスレバルナ湖とその周辺を対象としていて、ヨーロッパとアフリカの間の渡り鳥の通り道となっています。ここでは絶滅危惧種を含め種類豊かな動植物が生息していることでも知られている、ブルガリアの世界遺産スレバルナ自然保護区について詳しくご紹介していきます。

目次

動植物の楽園!ブルガリアの世界遺産「スレバルナ自然保護区」

スレバルナ自然保護区とは?

スレバルナ湖一帯であるスレバルナ自然保護区は、シリストラ州の州都シリストラから西へ約18キロに位置するスレバルナ村の近くにあります。スレバルナ湖の名前の由来には様々な説があり、近隣で没した部族の長の名に由来するとも、湖畔にあった銀(srebro)を満戴した小舟に関係するとも、満月の夜に湖面が銀色に照り返すさまに由来しているともいわれているんですよ。

ユネスコの人間と生物圏計画に基づいて成立した国際的な指定保護区で、生物種の陳列が行われている博物館も併設されています。1948年にスバルナ湖一帯は自然保護区となり1975年にラムサール条約登録地となって、1983年にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。

スレバルナ自然保護区へのアクセス

ブルガリアの首都ソフィアから、直線距離で北東に約350キロに位置しているスレバルナ自然保護区。ルセやシューメンからバスでシリストラに向かい、シリストラでバスを乗り換えます。バスは本数が少ないので、現地でよく確認しましょう。

レンタカーやタクシーでもアクセスすることができます。ブカレストからはスレバルナ自然保護区への日帰り観光ツアーなどもあり、ガイド付きで移動も楽なのでオススメですよ。

スレバルナ自然保護区のおすすめポイント2

1.動物

ブルガリアの世界遺産スレバルナ自然保護区を有名にしている理由の一つとして、鳥類の種類の多さが挙げられてます。ペリカンの仲間で最大の種であるニシハイイロペリカン、白鳥の一種で全長約150センチメートルもあるコブハクチョウ、雄は喉の部分が青く美しい全長約15センチメートルのオガワコマドリなどをはじめ、179種にも及ぶ鳥類が生息しているんですよ。スレバルナ自然保護区を訪れる際には、ぜひバードウォッチングも楽しんでみてくださいね!

ほかにも39種の哺乳類、21種の爬虫類、10種の魚類、両生類などの様々な動物たちが生息していますよ。

2.植物

スレバルナ自然保護区では種類豊富な植物も見どころの一つです。湖畔にはイネ科の多年草であるヨシをはじめとする水生植物が茂り、保護区全体には67種もの植物が生育しているんですよ。またその中には絶滅危惧種も含まれていて、自然豊かなスレバルナ自然保護区は植物にとっても貴重な場所となっています。

◎まとめ

ブルガリアの世界遺産スレバルナ自然保護区をご紹介しました。現在は美しいスレバルナ湖一帯。しかしかつてスバルナ湖とドナウ川の間に堤防が設置され、8メートルだった水深が半分以上減ってしまうという事態が起こりました。さらに周辺農場から農薬などが流れ込み土壌汚染が深刻化、1992年に危険遺産リストに登録されてしまったという場所でもあるんです。一時は世界遺産からの削除も検討されましたが、保護活動により改善に向かい2003年に危険遺産リストから脱することができました。そんな紆余曲折ありつつも美しい自然を見せてくれる世界遺産、スレバルナ自然保護区にぜひおとずれてみてくださいね。

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