名称:チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園
住所:dventure Empire, Pavagadh Hill Rd, Champaner, Gujarat 389360, India
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1101
インド西部グジャラート州の都市ヴァドーダラーから約1時間30分程、チャンパネールの町とその周辺のパーヴァガドゥの丘に点在する世界遺産「チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園」。その内容は先史時代のものから始まり初期ヒンドゥー教による丘の上の要塞、15世紀ごろのイスラム王国による都市遺跡などかなりバリエーション豊か。見どころも多い世界遺産「チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園」をご紹介します。
ムガール帝国以前のヒンドゥー教様式とイスラム教建築が混合された遺跡としては、唯一完全なかたちで残っている貴重な場所なんです。歴史観漂う豪華な遺跡は、とても美しく魅力的ですよ。そんなインドの世界遺産「チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園」をご紹介しましょう。
目次
ヒンドゥーとイスラム建築の融合!世界遺産チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園
チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園とは
出典: Rafal Cichawa / shutterstock
グシャラート州ヴァドーダラーから約50キロメートル程離れたところにあるチャンパネールという町とその周辺に、チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園があります。8~9世紀ごろの要塞や宮殿、7つの寺院をはじめとした宗教的建造物、居住区から水道設備などかなりの広範囲の世界遺産。遺跡として残されたその建築群はJami Masjidなど管理の行き届いたものから、崩壊が進みほぼ廃墟のようになってしまっているものまで様々ですが、ヒンドゥー教とイスラム教が見事にミックスされた装飾などどれも見ごたえがありますよ。
チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園へのアクセス
ヴァドーダラー空港からヴァドーダラー駅に向かいます。「STCバススタンド」というターミナルがあり、チャンパネールまでのバスに乗ると、1時間程で到着できます。そこから徒歩30分程でパーヴァガドゥ遺跡公園が見えてきます。
チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園のおすすめポイント①:村にそびえる圧倒的外観のJami Masjid
豪華な外観もつJami Masjid遺跡。大きい門をくぐると、高さ30メートルのミナレット(尖塔)が礼拝堂の入り口の左右に建築されています。ミナレットはモスクに必ず付随する建築物で、1日5回の礼拝を呼び掛けるための塔としても使われているんです。ミナレットや門に施された、純粋なイスラム建築とはまた違った趣の装飾にも注目ですよ。中庭の芝生は綺麗にされており、木々などの植物と遺跡のコントラストはとても素晴らしいです。
チャンパネール・パーヴァガドゥ遺跡公園のおすすめポイント②:Jami Masjidのユニークなデザインの内装部
Jami Masjidは外観だけではなく内装も素晴らしく、礼拝堂の中は176本もある柱が規則的に屋根を支えられています。通常のイスラム建築ではこのような光景は見ることができず、インド伝統のヒンドゥー教建築の様式が用いられているんです。その上の屋根の部分にはモスクの特徴ともいえるドームがあり、ヒンドゥー式の柱がイスラム式のドームを支えるというユニークな工法。
典型的なモスクの内部は構造上窓が少ないため薄暗いことも多いのですが、このモスクはドーム下の柱の間から光を取り込めるよう工夫されているんです。各所に施された緻密な彫刻とともにイスラム・ヒンドゥー両者の良いとこ取りのような工法は、当時の人々の試行錯誤の跡が感じられる素晴らしいもの。驚異的な建築技術をじっくり堪能してみてくださいね。
◎まとめ
インドの世界遺産「チャンパネール=パーヴァガドゥ遺跡公園」をご紹介しました。知名度はあまりないものの、非常に見ごたえのある世界遺産です。なかでもイスラム・ヒンドゥーの2つの様式が織り成す建築はとても魅力的です!ぜひインドに訪れた際には、世界遺産チャンパネール=パーヴァガドゥ遺跡公園を訪れてみてくださいね。