【世界遺産】明・清王朝の皇帝墓群とは?|皇帝権力の結晶が現代に!

【世界遺産】明・清王朝の皇帝墓群とは?|皇帝権力の結晶が現代に!

中国の世界遺産、明・清朝の皇帝陵墓群は、中国各地に点在するの皇帝の陵墓です。1368~1644年の明王朝時代と1616~1911年の清王朝時代の皇帝の25の墓が対象です。これら皇帝の墓は、風水によって土地を選び、数多くの建築物が巧みに造られており、見応えがあります。この世界遺産の明・清王朝の皇帝陵墓群は、550年も続いた中国封建社会に権力を誇った王の力を示しています。

今回は、明・清王朝時代の皇帝、皇后妃などの壮麗な墓である、世界遺産の明・清王朝の皇帝陵墓群をご紹介します。なるべく多くの皇帝の陵墓を訪れるのがおすすめです。それぞれの皇帝たちの偉大な権力を肌で感じてくださいね。

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【世界遺産】明・清王朝の皇帝墓群とは?|皇帝権力の結晶が現代に!

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明・清王朝の皇帝墓群とは?

中国を支配した明と清王朝の皇帝墓群が、最初に世界遺産に登録されたのは2000年です。この時、9人の清王朝の皇帝陵墓が登録されました。2003年には、世界遺産の範囲が拡大され、更に2004年に追加登録されました。歴代王の墓は陵と呼ばれており、特に明や清の時代の陵墓は規模も大きく壮麗であり価値が高いことから、世界遺産に登録されることとなりました。

また、この世界遺産は建築群や神路に装飾された美しい彫刻、地下宮殿など芸術性の高さにも定評があるので、時間をかけてじっくりと見学したいスポットばかり。2003年に登録された明の十三陵は、同じく世界遺産の万里の長城と共に観光できることもあり、特に人気の高いスポットです。どの陵墓も中国東部に位置しており、首都の北京を起点にすると観光しやすいかもしれません。時間があれば、何度かに分けて訪れて、各王の功績やそれぞれの時代背景なども一緒に見学してみてはいかがでしょう。

明・清王朝の皇帝墓群へのアクセス

世界遺産の明・清王朝の皇帝墓群へは、北京からのアクセスがおすすめ。東京成田空港から北京までは4時間のフライトで到着します。

明・清王朝の皇帝墓群の中でも「明の十三陵」へは、北京の中心部にある徳勝門から872路バスに乗って、「定陵」もしくは「長陵」でアクセスできます。また「清東陵」へは、アクセスが複雑なので、現地ツアーに参加されることをオススメします。

明・清王朝の皇帝墓群のおすすめポイント①:明の十三陵

「明の十三陵」北京の中心部から北西に約50kmにある天寿山の南麓に位置する、明代の皇帝、皇后、皇貴妃と皇太子らの陵墓群です。世界遺産の明・清王朝の皇帝墓群の中でも最大規模を誇り、立地条件もよいことからも人気の観光地です。1409年の着工から1644年に明王朝が滅亡するまでの約200年間にわたって造られました。明時代の16人の皇帝のうち13人の皇帝がここに眠っています。

一番おすすめの観光スポットは、一般公開されている「定陵」。万暦帝の陵墓で、膨大な財力をつぎ込んで造営されました。約60年の歳月と数千万人もの人力と膨大な費用を使い造られた総大理石造りの豪華な墓室は壮麗で見る者の心を奪います。また、世界遺産の明・清王朝の皇帝墓群の明十三陵のうち、最古にして最大の陵墓「長陵」も、見る価値ありです。

明・清王朝の皇帝墓群のおすすめポイント②:明孝陵

明孝陵は、明王朝の創始者で初代皇帝の洪武帝と皇后が眠るお墓。世界遺産の明・清王朝の皇帝墓群の中で、2003年に登録された世界遺産の一つです。南京市街の東の紫金山中腹にあり、2km近く続く参道には、4対の石人像とラクダなどの動物石獣像が12対並び、厳かな雰囲気を演出します。

この陵は、30年の歳月と10万人を動員して造営したという壮大な陵で、敷地内には地下宮殿などまだまだ未発掘の謎めいた遺産が残されているといわれています。周辺には、明顕陵という陵墓のほかに、三国志で活躍した孫権の墓もありますよ!

明・清王朝の皇帝墓群のおすすめポイント③:清東陵

世界遺産の明・清王朝の皇帝墓群の一つ、清東陵は河北省にある順治帝の「孝陵」を中心に、康熙帝の「景陵」など5人の皇帝と西太后など15人の皇后や寵妃や香妃ら141人が眠る陵墓です。清は満州(女真)族であったので、明の十三陵などとは異なり、満州文字がいたるところに施されており、その統治者の意向をうかがわせます。

乾隆帝の裕陵と西太后の定東陵は、1928年に国民党の孫殿英の盗掘を受けて、造営当時の姿を残していません。かつての姿を想像して、その絶大な権力を感じましょう。

◎まとめ

世界遺産の「明・清王朝の皇帝墓群」をご紹介しました。エジプトのピラミッドしかり、陵墓は被葬者の権力を示すもの。そこに皇帝が眠っていると思うと、ロマンをかき立てられますよね。それぞれの皇帝たちのドラマを知っておくと、より楽しく世界遺産を見学することができることでしょう。

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