名称:Churches of Chiloé
住所:Castro、Los Lagos Region Chile
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/971/
ヨーロッパの建築様式と融合された木造建築!チリの世界遺産チロエの教会群
チリ領の島といえば、太平洋上に浮かぶイースター島が有名ですが、他にも島がたくさんあります。今回ご紹介するのは、チリの南東部のチロエ島にある世界遺産です。南米で5番目に広い面積を誇る島としても知られ、南北に約190km、東西に55km以上の長さがある長方形に近い島。
この島のチロエの教会群が2000年に世界遺産に登録されると、世界中から観光客が訪れ、今では主要な産業の一つになっています。そんなチロエ島の景観に合った世界遺産チロエの教会群についてご案内します。
目次
ヨーロッパの建築様式と融合された木造建築!チリの世界遺産チロエの教会群
チロエの教会群とは?
出典: Gabor Kovacs Photography/shutterstock
チロエの教会群は、主に17世紀から18世紀にキリスト教の宣教グループとして知られるフランシスコ・ザビエルで有名なイエズス会がこの地にも宣教で訪れ、多くの木造教会を建設しました。この付近には約160塔の木造教会堂が点在しており、その中のカストロ教会や、チェリン教会など14の教会が世界遺産として登録されました。
チロエの教会群の特徴は、なんといってもカラフルな建造物。チリ本土にも教会はありますが、ここまでカラフルな教会はあまりありません。当時のチリは、スペインの統治下に置かれていたので、スペインの典型的な様式であった「コロニアル様式」で建築されるのが一般的でした。しかしチロエの教会群は、チロエ様式という建築方法で建てられます。チロエ様式とは、ヨーロッパで多いゴシック建築やバロック建築と、地元チロエの様式を組み合わせたもの。チロエ島が、独立した島であったこともあり、本土とは異なった素材や建築方法で造られました。。
チロエの教会群へのアクセス
チロエ島へは、日本からアメリカの都市などを経由して、チリの首都サンティアゴに行きます。サンティアゴからは、カストロ (チロエ島 ) 空港まで約1時間45分で、そこからフェリーで約30分です。空路の場合は、本数が少ないため注意が必要です。サンティアゴからは、カストロまでは16時間ほどかかりますがバスもあります。
チロエ教会群のおすすめポイント2
アチャオ教会
チロエの教会群に登録されている14もの聖堂の中でも、最も古いと言われているのがアチャオ教会。教会群の中でも、当時の形を残しており、天井には島に古くから伝わる造船技術が使われています。
1740年頃に建てられ、その後正面のタワーが付け加えられました。外観はシンプルですが、木材の素朴な美しさが感じられる建築物です。
チロエ島
出典: Gabor Kovacs Photography/shutterstock
カラフルな建物が多いチロエ島は、街歩きも楽しめる島です。16世紀にスペインによって侵略されると、首都カストロが建設されました。カトリック教会のイエズス会布教の拠点となり、たくさんの教会が建ち並んでいます。
カストロの町には、市場やレストラン、広場もあり、ヨーロッパのような町並み。至るところに公園もあるので、休憩をしながら観光できますよ。
◎まとめ
チロエの教会群についてご紹介しました。チロエ島では、教会以外の一般の民家もカラフルな建物なので散策するのも楽しいですよ。また周りが海で囲まれているため、シーフードの料理が美味しいと評判です。ぜひチロエ島の世界遺産を観光しながら、料理も味わってみてくださいね。