ブルガリアが誇る世界遺産!スヴェシュタリのトラキア人の墳墓

ブルガリアが誇る世界遺産!スヴェシュタリのトラキア人の墳墓

バルカン半島にある東ヨーロッパのブルガリア。今回ご紹介するスヴェシュタリのトラキア人の墳墓は、1985年に世界遺産に登録されました。

ブルガリア北東部ラズグラト州イスペリフ市スヴェシュタリ村にある紀元前3世紀に作られたトラキア人のお墓です。ミステリーに満ちた世界遺産スヴェシュタリのトラキア人の墳墓の見どころをご紹介します。

目次

ブルガリアが誇る世界遺産!スヴェシュタリのトラキア人の墳墓

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓とは?

トラキアとはバルカン半島の古い呼び方で、古代ギリシャ時代は王国として栄えていました。しかし、オスマントルコなどの支配を受けて消滅してしまったといわれています。20世紀後半になり、スヴェシュタリのトラキア人の墳墓やもう一つのブルガリアの世界遺産カザンラクのトラキア人の墳墓などが発見されました。

トラキア人は独特の死生観を持っており、夫婦のどちらかが死ぬと夫(妻)も必ず殺されなければなりませんでした。そんなトラキア人のお墓が残っているのがスヴェシュタリのトラキア人の墳墓です。石棺の中に王様とお妃さまが一緒に埋葬されて発見されました。

おそらくどちらかが先になくなり、後から一緒に埋葬されたのでしょう。世界遺産スヴェシュタリのトラキア人の墳墓は高さが約12mで直径は約70m、3つの部屋があり、一般的なトラキア人のお墓より一回り大きいものになっています。

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓へのアクセス

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓へアクセスするためには、まずブルガリアの首都ソフィアに向かう必要があります。日本からブルガリアまでの直行便はありませんので、ヨーロッパの都市経由で行くことになります。

首都ソフィアからは国内線バスが出てるのでそれにのり約6時間半でヴァルナに到着します。ヴァルナからは車で1時間~1時間30分でシューメンの村に到着し、さらにそこからバスで1時間40分ほどでイスぺリフにつき、そこからタクシーで10分程度で世界遺産、スヴェシュタリのトラキア人の墳墓へ着きます。


スヴェシュタリのトラキア人の墳墓のおすすめポイント2

1.半人半植物の女人像

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓の内部には半人半植物の10体の女人像があります。まるでお花のスカートをはいているような独特の彫刻は、非常に独創的で珍しいものですね。これは石棺が置かれていた玄室の中央の壁に彫られています。石棺には30代の男性ともう少し若い女性が埋葬されていました。横にはもう一部屋あり、そこからは馬や豚の骨、陶器、装飾品などが見つかっています。

このスヴェシュタリのトラキア人の墳墓10人の女人像はトラキア人の文化を伝える貴重な世界遺産とされています。このような珍しい独特のお墓は、トラキアでは他には見つかっていません。スヴェシュタリのトラキア人の墳墓が世界遺産に登録されたのも、こうした独特の文化が非常に価値があると認められたためだと言われています。

2.採色された壁画

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓10体の女人像の上の丸い天井には、採色された壁画があり、壁の上には牛の頭の模様が飾られています。この牛の頭は埋葬された人の権力を表したものだそうです。これも世界遺産にふさわしいトラキア文明の独特の壁画となっています。

スヴェシュタリのトラキア人の墳墓の注意事項

普段から観光客が少なめで、せっかく世界遺産スヴェシュタリのトラキア人の墳墓を訪ねたのに休業状態のこともあるようです。最低3人ぐらい集まるまで待たされる可能性もあるので、できればスヴェシュタリのトラキア人の墳墓に行くときは数人で行った方がよいですね。墳墓の中は一度に10人ぐらいまでしか入れません。

また、靴を履いて入らずにビニールカバーを履いて中を見学する決まりになっています。また冬の間の12月~3月は休業していて遺跡の中には入れませんのでご注意を!その場合古墳は外から見るだけになります。

◎まとめ

非常にミステリアスなブルガリアの世界遺産、スヴェシュタリのトラキア人の墳墓はいかがでしたか?墳墓の中は温度が一定に保たれ、学芸員がカギを開けて中にいれてくれるそうです。ブルガリアでも非常に大切に扱われているようですね。ぜひ、ブルガリアへ観光しに墳墓の中へ入ってみてくださいね!

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