法隆寺壁画のモデルになった世界遺産のアジャンタ石窟寺院!

画像出典:Aapthamithra

法隆寺壁画のモデルになった世界遺産のアジャンタ石窟寺院!

ヒンドゥー教やジャイナ教、そして仏教など様々な宗教を生み出した国、インド。現在のインドではヒンドゥー教信者が最も多いですが、ヒンドゥー教が広がる前は仏教の信者が大半でした。今回紹介する世界遺産「アジャンタ石窟群」は、仏教が衰退すると共に約1000年もの間、密林の中で息を潜めていた世界遺産です。日本の世界遺産「法隆寺」の壁画のモデルにもなった、「アジャンタ石窟群」の壁画に描かれたブッダも見ることができます。

目次

法隆寺壁画のモデルになった世界遺産のアジャンタ石窟寺院!

アジャンター石窟群とは?

出典: ja.wikipedia.org

アジャンター石窟群は仏教美術を代表すると言っても過言でない、精密な壁画や精巧な彫刻が残されている世界遺産です。ワーグラー川に沿うように全部で30以上にも及ぶ石窟が彫られていて、何世紀もの時間をかけて造られていったことから、アジャンター石窟寺院からは仏教美術の変化や移り変わりなども読み取ることができるでしょう。

ブッダが描かれた壁画には、滑らかな腰の曲線や包み込むような優しい視線を見ることができます。仏様でありながらどこか色気すら感じてしまうような美しい姿はまさに仏教美術。他にもブッダの前世の修行「ジャータカ物語」が描かれた壁画や、ブッタガヤで悟りを開いたブッタの彫刻などもあるので、美術品としても目を見張るものばかりです。

アジャンター石窟群へのアクセス

アウランガーバードから約100kmほどの位置にあるため、タクシーを利用すると片道2時間から3時間30分ほどかかります。観光バスも運行していることから、タクシーを利用しない場合は観光バスを利用するのが一般的です。地元の路線バスを使う方法もありますが、路線バスを使うと時刻表には英語表記がないので注意が必要になります。

アジャンター石窟群のおすすめポイント3

第1窟の壁画に注目!

出典: ja.wikipedia.org

アジャンター石窟群の中で最も美しいと言われている壁画が、第1窟目から早くも登場。天井は菩薩や伝説を物語として表現した絵で覆われています。中でも蓮の花を手に持っている「蓮華手菩薩」は必見です。仏教絵画の傑作とされていて、後に造られた仏教遺跡の壁画や他の国の仏教絵画の中にもアジャンター石窟の絵と似たようなポーズを見ることができます。そしてこの壁画は、日本が世界に誇る世界遺産「法隆寺」の壁画のモデルにもなりました。

他にもブッタの前世であるジャナカ王が出家する物語や、西洋人と思わせるような特徴をもった人物も描かれています。色々な想像を掻き立てられ、興味深い石窟です。

第19窟の無数の仏像が安置されている礼拝堂!

出典: ja.wikipedia.org

アジャンター石窟群の第19窟は、アーチ型のチャイティアヤ(ストゥーパや仏像が安置された石窟)になっていて、様々なポーズで彫られた仏像に囲まれているのが特徴です。

中に入ると正面には見事なドーム型の屋根のストゥーパが表れています。アジャンター石窟群の内部の柱にはどれも繊細な彫刻が施されていて、訪れた人々をはるか昔の仏教の世界観へといざなってくれるでしょう。内部に施された繊細で豪華な装飾から、アジャンターで仏教が最も信仰されていた時代を感じることができる石窟です。

第26窟のインド最大の涅槃像!

出典: commons.wikimedia.org

第26窟の門も第19窟と同様に無数の仏像が彫られていて、入口は見るものを引きつけるような豪華なファサードになっています。内部に入るとすぐ左側には約7mものインド最大の涅槃像が安置され見ごたえ抜群です。美しい柱とアーチ型の天井には細かい彫刻がビッシリと施されています。ほのかにライトアップもされ独特な雰囲気が魅力的です。

柱に囲まれた廊下を進んでいくと、正面にはブッダの坐像が安置されています。第26窟は30以上の石窟がある、アジャンター石窟群の中でも特に見どころ多い石窟です。

◎まとめ

インドの世界遺産・アジャンター石窟群について紹介しました。アジャンター石窟群はたくさんの石窟が残っています。敷地内にはレストランもあるので、午前と午後に分けてゆっくり観光するといいでしょう。アクセスは少々大変ですが、壮大で美しい光景に出会えること間違いないですよ。ぜひアジャンター石窟群に足を運んでみてください。

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