名称:カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林
住所: Ivano-Frankivs'ka oblast, ウクライナ
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/1133
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林は、壮大な大自然を体感することのできる世界遺産です。スロバキア、ウクライナそしてドイツに渡って広がる森林には、この地域特有の希少な生物や絶滅危惧種をはじめ、数多くの多様な生物を確認することができます。生物学をはじめさまざまな学問に有益な生態系が展開されており、動植物が好きな方にはたまらないスポットです。広大で神秘的な森林の様子には、まるでジブリ映画の世界のような荘厳な雰囲気を感じずにはいられないでしょう。そんな自然をあふれる世界遺産、ここではウクライナ側のおすすめポイントをご紹介します。
目次
まるでジブリ映画の大自然!カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林とは
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林は、ユネスコの世界遺産として登録されているブナが生い茂る広大な地域です。標高2,655mの雄大なカルパチア山脈に存在しスロバキアには4カ所、ウクライナには6カ所そしてドイツには15カ所と計25カ所のブナ林を総称し「カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林」として世界遺産に登録されています。
この原生林は人の手が加えられていない自然が残されており、その生物多様性の多さや広大な面積、歴史の古さなどからヨーロッパの中でも非常に価値のある原生林として知らる貴重な場所。世界遺産に登録されているカルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林全体の総面積は2万9,278ヘクタールと非常に広く、この原生林の中には、ヨーロッパ特有の希少生物や、絶滅危惧種を含めて数多くの植物や動物が棲息しています。
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林へのアクセス
ウクライナ側のブナ林へのアクセスは、ウクライナの首都キーウから チェルニウツィー空港までの直行便で1時間強、そこからさらに車で1時間程かかります。
ブナ原生林のおすすめポイント
ウクライナのブナ林
出典: Takashi Images/shutterstock
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林の世界遺産、ウクライナ側のブナ林は見どころ多数。ヒグマなどの大型の哺乳類から鳥類、魚類、その他両生類や爬虫類など、さまざまな生物が数多く棲息しています。
他にも数百種類もの多様性を誇る菌類も棲息。各種学問の研究にとって非常に価値のある環境であるのと同時に、多種多様な生態系を観測することができます。原始の時代にタイムスリップしたかのような、大自然の素晴らしさを体感することができますよ。樹齢の長いブナの木々の他にも、カエデや菩提樹、モミ、ナラ等、植物の多様性も楽しめます。
◎まとめ
カルパチア山地のブナ原生林とドイツの古代ブナ林のおすすめポイントをご紹介しました。原始のままの生態系、生物多様性を垣間見ることができる大自然が残るブナ林は、長く後世に残すべき世界的遺産です。この荘厳な風景が織りなす奇跡のような光景を前に、地球環境について思いを馳せてみるのもいいですね。