大航海時代にタイムトリップ!アングラ-ド-エロイズモの町の中心地区

大航海時代にタイムトリップ!アングラ-ド-エロイズモの町の中心地区

ポルトガルのさらに西に浮かぶ火山島にある世界遺産が「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」です。かの大航海時代に多くの人々が訪れて栄えた港町で、当時の街並みや建造物等が、大切に保存されている街です。世界遺産「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」のおすすめスポットを3つご紹介します。

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大航海時代にタイムトリップ!アングラ-ド-エロイズモの町の中心地区

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「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」とは?

広大なるユーラシア大陸の最西端から、さらに1,400km先にあるテルセイラ島の街、アングラ・ド・エロイズモ。この街の中心地区が、1983年にユネスコ世界遺産に登録されました。

テルセイラ島は、全部で9つの火山諸島であるアゾレス諸島の中のひとつです。このアゾレス諸島は、古代ギリシャ時代に繁栄し、ゼウスの逆鱗に触れて海中に沈められたとされる大陸「アトランティス」の山の山頂部分であるとも言われています。

出典: Concierge.2C (CC BY-SA 3.0)

そんな大西洋に浮かぶ島の街、アングラ・ド・エロイズモは、大航海時代には多くの貿易船が寄港地として訪れ、おおいに繁栄しました。聖サルバドル大聖堂など当時の歴史的建造物が今も残され、まるで大航海時代にタイムスリップしたかのような感覚になる街です。

これらの建造物は、人類の歴史を語る上でたいへん貴重な例証であることから「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」として世界遺産に登録されました。

当時、この港町を訪れる船の多くが、貴重な食料や香辛料、象牙、金、銀などの財宝も積み込んでいることが多かったので、付近の沈没船からお宝が発見されることもしばしば。
一方で、地理的条件が良いことで、海賊たちが上陸することもありました。そのため、街には大砲を擁する要塞がいくつも建てられ、当時はこの要塞で数千人もの兵士たちが、海賊と戦っていました。この要塞跡は、現在でも観光することができます。

「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」へのアクセス

ポルトガルの首都リスボンから飛行機でおよそ2時間半の場所に、アゾレス諸島テルセイラ島があります。空港(ラジェス航空基地)からアングラ・ド・エロイズモの街まではおよそ20km離れており、車で20分程で到着します。

「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」のおすすめポイント①:伝統的な街並み

出典: Concierge.2C (CC BY-SA 3.0)

世界遺産アングラ・ド・エロイズモの中心地区を訪れたら、真っ先に目にしたいのが、アングラ・ド・エロイズモの美しい街並みです。清潔で上品な白壁に、オレンジや黄色、ライトグリーン等のカラフルな屋根が映え、素晴らしいオーシャンブルーの海とのコントラストで、まるで絵画のような美しさです。

大航海時代当時のままの街並みが保存されているアングラ・ド・エロイズモ中心地区の街並みですが、実はこの街、1980年1月1日に大地震に見舞われており、多くの伝統的な建物が壊滅する被害を被っているのです。

しかしその大地震からわずか3年後には、ユネスコ世界遺産に登録されます。このことは、住民の甚大な努力によって当時の街並みが蘇ったという事実を、如実に物語っています。アングラ・ド・エロイズモへの住民の愛をも実感することができるため、この世界遺産に訪れた際には、そうした背景を思い起こしながら眺めたい風景です。

「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」②:歴史的建造物

出典: Concierge.2C (CC BY-SA 3.0)

世界遺産「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」には、1980年の大地震も耐え抜いた歴史的建造物が多数存在しています。中でも有名なのが、「ノッサ・セニューラ・ダ・ギア教会」です。この教会の建築様式は、15世紀後半から16世紀の、ポルトガルの国王マヌエル1世が統治していた時代に生まれたマヌエル様式というもので、アングラ・ド・エロイズモの世界遺産を代表する、ポルトガル独自の建築様式です。

海に面したポルトガルらしい、貝殻やサンゴ、船などのモチーフがふんだんに散りばめられた華美な装飾がほどこされているのが特徴で、建物全体をとても華やかな印象にしています。

他にも、16世紀に建築されたルネサンス様式の「レデントール・デ・セ大聖堂」や、ロココ様式が施された「ミゼリコルディア教会」など、アングラ・ド・エロイズモの街を彩る、当時の美しい建築様式を存分に堪能することができます。まさに世界遺産に相応しい、歴史的建造物の数々です。

「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」のおすすめポイント③:要塞

「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」を世界遺産として楽しむ場合に、欠かせないのが要塞です。地理的条件が良く、多くの人々が訪れたこの地には、海賊も多く寄港し、街の人々を脅かしました。そのような海賊から身を守るために、アングラ・ド・エロイズモにはいくつもの要塞が建てられており、要塞都市という側面もあったのです。

中でも有名なのが「サン・ジョアン・バプティスタ要塞」で、その距離4kmと、ブラジル山を守るように建設されている砦です。備え付けられた400もの大砲で海賊を撃退し、街を守っていたという歴史自体も、「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」の世界遺産としてのみどころです。

その他、「サン・セバスチャン要塞」や、「サン・フェリペ要塞」、こちらも数百の大砲で敵から街を守っていた「サン・ジョアン・バティスタ城」など、アングラ・ド・エロイズモの戦いの歴史を垣間見ることができるスポットは多数存在します。是非この歴史的な世界遺産を訪れてみてください。

◎まとめ

ポルトガルの火山島に存在する世界遺産「アゾレス諸島のアングラ-ド-エロイズモの町の中心地区」について、おすすめポイントをご紹介しました。当時の古き良き街並みや、価値の高い歴史的建造物、そしてアングラ・ド・エロイズモの戦いの歴史を物語る要塞など、まるで大航海時代にタイムトリップしたかのような旅を楽しむことができます。アングラ・ド・エロイズモに訪れた際には、是非参考にしてみてください。

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