十字軍の歴史を物語る世界遺産!クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城

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十字軍の歴史を物語る世界遺産!クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城

クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城は、どちらも地中海に近いシリア西部の山中にある城砦跡の世界遺産です。11世紀に十字軍によって攻め落とされ、ヨーロッパ風に改築されたものです。

現在では、どちらも岩山の上の美しい遺跡。それだけでなく、11~13世紀の中東における要塞建築の進化を示す代表作として、高い評価を受けています。そのため、2006年に「クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン」として世界遺産に登録されました。

目次

十字軍の歴史を物語る世界遺産!クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城

クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城とは?

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もともとクラック・デ・シュヴァリエは1031年に、サラディン城に至っては紀元前の古代フェニキア時代に築かれたといわれています。両城とも、11世紀末から12世紀初頭にかけての第1回十字軍によって攻め落とされました。戦後、地中海沿岸のレヴァント地方にはいくつかの十字軍国家が成立し、2つの城も西洋風の要塞に改修されます。

1188年にはソーヌ城と呼ばれていたサラディン城がアイユーブ朝のサラーフッディーンに攻め落とされ、現在の城名に改められます。他方のクラック・デ・シュヴァリエは、1163~1207年の間に3度の大規模な攻撃を受けますが、これを撃退しました。しかし、1271年にマムルーク朝のバイバルスによって陥落します。

その後は両者ともムスリム勢力の所有となりますが、城砦としてはほとんど使われることなく現在に至っています。クラック・デ・シュヴァリエの方は2013年にシリア内戦での空爆により、一部が破壊される被害を受けました。

クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城へのアクセス

クラック・デ・シュヴァリエ観光の拠点は、東にある都市ホムスです。ホムスから世界遺産クラック・デ・シュヴァリエまえは、車でおよそ1時間です。ホムスには空港はないので、シリアの首都ダマスカスからバスで2時間ほどかけて移動します。

サラディン城の起点は、ラタキア県の県都ラタキア。ラタキアから車でサラディン城までは約30分です。ラタキアは、シリア最大の都市アレッポからおよそ2時間半の位置にあります。

観光ツアーやタクシーなどを利用すれば、クラック・デ・シュヴァリエとサラディン城の両方を1日で見て回ることも十分可能です。

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