謎に包まれた無数の手形!ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス

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謎に包まれた無数の手形!ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス

アルゼンチンの最南端の州サンタクルス州にある、世界遺産「ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」。クエバ・デ・ラス・マノスとは、「手の洞窟」という意味で名前の通り、遺跡の中にはたくさんの手の跡が残されています。ピントゥーラス川の渓谷にあるこの世界遺産は、重要な考古学的・古生物学的遺跡群を含んだペリート・モレーノ国立公園の境界線上に入っています。

この手形たちが残されたのは、聖地であった洞窟における成人通過儀礼だと考えられているこの遺跡。未だに多くの謎に包まれ神秘的ですよね。今回はアルゼンチンの世界遺産「ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」をご紹介します。アルゼンチンへのご旅行や遺跡マニアの人には必見ですよ。

目次

謎に包まれた無数の手形!ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス

ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノスとは?

出典: Migel/shutterstock

洞窟の中に無数の手形が残されている「ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」は、1999年に世界遺産に登録されました。パタゴニア地方のピントゥーラス川渓谷に位置しており、広大な岩の大地の中にあります。この洞窟壁画が描かれたのはテウェルチェ族の祖先によって、9000年ほど前に描かれたものだと推測されています。

カラーには鉱物が使用されており、それらを描くために使用されたのが骨製のパイプ。それらが発見されたことで、描かれた年代なども推測ができました。洞窟内に描かれているのは、手形以外にも人やネコ科などの動物類、幾何学的造形や狩りの様子などがあります。その中でも狩りの壁画は、なんと9000年以上のもの。また、残されている手形はほとんどが左手であり、右手で骨製のパイプを持っていました。この手形を残す儀式というのは、洞窟内での成人通過儀礼と考えられています。

ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノスへのアクセス

クエバ・デ・ラス・マノスへは、周辺の街からバスでの移動になります。どのルートも移動距離が長く、アクセスがあまりよくないため、ツアーでの参加をおすすめします。

ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノスのおすすめポイント2

遺跡

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この世界遺産で一番注目なのが、なんと言っても無数に残された手形です。写真で見ると、まるで心霊現象をも思わせるこの手形は、その数は800以上もあり迫力満点。洞窟内にあるため、様々な気象状況から守られたので、9000年前のものとは思えない鮮やかさを保っています。

塗料には、赤鉄鉱から採取したものが使われ、赤や白、黒など独特な色使い。どのような目的でこれらの洞窟壁画が残されたのかは、まだはっきりとは解明されていませんが、聖地での成人儀礼や雨乞い、狩猟の成功を祈る儀式などで付けられたと考えられています。ぜひ実物を見て、歴史を感じてみてください。

ペリート・モレーノ国立公園

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ペリート・モレーノ国立公園は、この世界遺産の境界線上に存在しているスポットです。生きた氷河と呼ばれており、巨大な氷河が轟音と共に崩れ落ちる光景は圧巻。この氷河は、一日に約2kmも移動しているため、約100mにも及ぶ巨大な氷河が崩れ落ちることもあります。

また、周辺にはたくさんの大自然があり、道中では馬や羊、ラクダ科のリャマや、アルパカの親戚のグアナコなど、たくさんの動物たちにも出会えますよ。野生の動物を見ることができるのも、アルゼンチンならではの景色なので、世界遺産とともに観光してみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

アルゼンチンの世界遺産「ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノス」をご紹介しました。神秘的な洞窟壁画は、現代アートのようでもあり、9000年の時を感じさせるもの。ぜひ、アルゼンチンに訪れた際には、ピントゥーラス川のクエバ・デ・ラス・マノスへ足を運んでみてくださいね。

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