世界最高峰エベレストがそびえるネパールの世界遺産、サガルマータ国立公園

「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈に位置する、ネパールのサガルマータ国立公園。1979年にユネスコの世界自然遺産に登録されています。この広大な国立公園には世界最高峰のエベレストをはじめ、ローツェ、マカルー、チョー・オユー、アマダブラムなど、世界有数の8000m級の山々が連なっています。登山家だけでなくとも、その圧倒される光景は一度は見てみたいもの。実は、エベレストは登頂は困難でも、6000mくらいのところまでは観光客でもトレッキングができるんですよ。そんな世界最高峰の山脈を有するネパールの世界遺産、サガルマータ国立公園をご紹介したいと思います。

サガルマータ国立公園とは

世界遺産サガルマータ国立公園で圧倒的な存在感の世界最高峰エベレスト（標高8,848m）。チベット語でチョモランマ、ネパール語でサガルマータと呼ばれています。日本ではあまり馴染みはないですが、サガルマータとはエベレストの別名なんですよ。

サガルマータ国立公園内では本格的な登山だけでなく、トレッキングも楽しむことができます。エベレストへの登山はシェルパと呼ばれるガイドが必要不可欠ですが、このシェルパとは標高の高いこの地に住む民族の名前なんですよ。シェルパ族の村はサガルマータ国立公園のトレッキングコースの途中にあり、その生活スタイルも見どころの一つ。世界最高峰の山々に囲まれた世界遺産は、世界中の人々を魅了しています。

サガルマータ国立公園へのアクセス

サガルマータ国立公園の起点の空港はテンジン＝ヒラリー空港（旧ルクラ空港）で、カトマンズとの定期便があります。この先は歩いて進みます。国立公園のあるクンブ地方一帯には、車道が一切ありません。

サガルマータ国立公園のおすすめスポット① : エベレストのトレッキング

世界遺産でもあるエベレストを自分の目で見てみたいと思う方も多いでしょう。世界最高峰のエベレスト登頂は困難ですが、6,000m弱までは特別な難所もなく、高山病にさえ気をつければ観光客でもトレッキングを楽しむことができるんですよ。個人で行くこともできますが、旅行会社のトレッキング・ツアーに参加するのもおすすめです。

世界遺産サガルマータ国立公園のトレッキングには、世界中の人が集まります。高山病にならないよう徐々に体を慣らすため毎日3～5時間ほど歩き、途中の村などで泊まりながら進んでいきます。主なルートは2つあり、それぞれ2週間～3週間ほどの行程。まず起点の町ルクラからシェルパ族の村ナムチェへ。ナムチェからベースキャンプ、カラ・パタールへのルートと、ナムチェからゴーキョ・ピークへ向かうルートとの２つです。

シェルパやポーターを雇わなくてもトレッキングできますが、高山病には十分注意しましょう。服装や荷物もしっかりとした準備が必要。事前に装備やプランニングをしっかりとしていれば、世界遺産サガルマータ国立公園の壮大な山脈を楽しむことができますよ。

サガルマータ国立公園のおすすめスポット② : 遊覧飛行

世界遺産のサガルマータ国立公園の最高峰エベレストを歩かずに見たいという方は、首都カトマンズから運行されている「マウンテン・フライト」に参加するのがおすすめ。このツアーはイェティ航空、ブッダ・エアーなどが運航しています。

カトマンズから往復約1時間のフライトで、世界遺産サガルマータ国立公園に連なる名峰を見ることができます。エベレスト付近を飛ぶのは10分ほどですが、高い位置から見る山々は一生の思い出に残るでしょう。このマウンテン・フライトは天候に左右されるので、日程には余裕を持ってご参加ください。カトマンズ付近の天気がよくても、サガルマータ国立公の天候が悪いと運行されません。ツアーによっては、コクピットから景色を見せてくれるラッキーもあるかもしれませんよ！

サガルマータ国立公園の注意事項

一般的にはネパールのトレッキングシーズンは春の3月後半から5月前半と、秋の10月初旬から12月初旬とされています。秋のほうが天候が安定していることが多いです。昔に比べて気軽にトレッキングができるようになったとはいえ、事前に入念な準備が必要です。

◎まとめ

ネパールの世界遺産、サガルマータ国立公園についてご紹介しました。「世界の屋根」と言われる景色は、一生に一度は見てみたいもの。ネパールには他にも多くの観光スポットがあり、世界遺産もいくつかあります。余裕を持ったスケジュールでサガルマータ国立公園だけでなく、ネパールの世界遺産にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか？

世界最高峰エベレストがそびえるネパールの世界遺産、サガルマータ国立公園