名称:サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区
住所:
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/863/
南米の国エクアドルは、北側にコロンビア、南側にペルーと隣接した小さな国。太平洋にも面しており、沿岸部にコスタや山岳地帯のシエラ、ジャングル地帯のオリエンテなど多彩な地域があります。また首都であるキトは、南米でも有数の世界都市で人気の観光スポット。
そのキトから南に約470kmのところにあるのが、今回ご紹介する世界遺産「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区」です。16世紀にスペインによって侵略され、建設されたもので今も綺麗に残されています。
目次
エクアドルの世界遺産サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区とは?
世界遺産「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区」は、コロニアル調の街並みが残りインディヘナの人々が暮らすのんびりとした街です。年間を通して穏やかな気候で過ごしやすいため、世界中から観光客が訪れます。そんな中世の雰囲気が感じられるクエンカの街は、ユネスコ世界遺産の文化遺産に1999年に登録されました。
クエンカでは、美しい中世の街並みだけでなく、インカ帝国の時代の遺跡も観光することができます。エクアドルのキトやグアヤキルは、人口も多く治安の面でも若干の不安もありますが、他の大都市とは比べ、クエンカは比較的安全な場所。じっくりと世界遺産の街を楽しめますよ。
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区へのアクセス
日本からエクアドルまでの直行便がないので、アメリカの都市やメキシコなどで乗り継ぎ、キトへ行きます。キトからクエンカへは、国内線の飛行機が毎日約10便ほどあり、所要時間は1時間ほど。また飛行機よりも安くバスでの移動もできますが、約10時間かかるので、スケジュールに合わせて選んでくださいね。
サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区のおすすめポイント2
クエンカ歴史地区
「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区」の一番の魅力は、スペインの植民地時代に建てられたコロニアル調の街並み。中心地となるアブトン・カルデロン広場を中心に、カテドラルや旧大聖堂、市庁舎などの歴史的な建物が並びます。風情溢れる石畳の道沿いには、他にもコロニアル調の建物があり、花市場や美しい街路樹など楽しい街歩きができますよ。
数多くある歴史的な建物中でも、クエンカの象徴とも言えるのがカテドラル。1885年に造られた比較的新しい大聖堂なのですが、青いドームをのせた大理石造りの荘厳な建物です。標高の高い街ならではの、青く澄みきった空に浮かぶ白い雲とのコントラスが映えて、美しい景観が見られます。
インガピルカ遺跡
出典: Tetyana Dotsenko/shutterstock
クエンカの街の近郊には、インガピルカ遺跡があり、古代文明の遺跡の一つ。クエンカのバスターミナルから約2時間ほどで訪れることができます。標高約3160mの場所にあるこの遺跡では、2つの時代の遺跡を見られますよ。1つ目が紀元前1000年頃の民族、カニャーリによってつくられたもの、もう一つが15世紀中頃のインカ帝国の時代の遺跡です。
「インカの壁」を意味するインガピルカ遺跡は、インカ帝国の北部の拠点として栄えた場所。エクアドルにおける最大で保存状態の良い遺跡も是非訪れてみてください。
◎まとめ
エクアドルの世界遺産「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・クエンカの歴史地区」についてご紹介しました。日本からは遠く離れたエクアドルですが、美しい中世の街並みと古代遺跡も見られる魅力的な場所。是非クエンカの街で、のんびりと素晴らしい光景を堪能してみてはいかがでしょうか。