名称:イグアス国立公園(Iguaçu National Park)
住所:Foz do Iguacu, Paraná 85855-750, Brazil
公式・関連サイトURL:https://cataratasdoiguacu.com.br/
「イグアス国立公園」はナイアガラの滝、ヴィクトリアの滝と並ぶ世界3大瀑布として知られるイグアスの滝があることで有名な世界遺産。この世界遺産はブラジルとアルゼンチン両国にまたがっていて、2つの国それぞれ別の世界遺産「イグアス国立公園」として登録されている珍しいケースです。
今回は、ブラジルの世界遺産「イグアス国立公園(Iguaçu National Park)」をご紹介しましょう。
目次
世界遺産イグアス国立公園|ブラジルが世界に誇る大自然の魅力
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イグアス国立公園とは
イグアス国立公園は、イグアスの滝を代表とする素晴らしい自然景観と、森林の生態系、また多くの希少性の高い野生動物が暮らす大自然がユネスコの世界遺産に登録されています。
アルゼンチンのイグアス国立公園は1984年に世界遺産に登録され、ブラジルのイグアス国立公園はアルゼンチンより2年後の1986年に、ブラジルのイグアス国立公園として独立して世界遺産登録されました。
イグアス国立公園はアルゼンチンが約500平方キロメートル、ブラジルが約1700平方キロメートルと、ブラジル側はアルゼンチンの3倍を超える面積を占めています。これら広大な面積のほとんどは、生物体系を守るため、一般観光客は立ち入り禁止。地球上に残された貴重な植物と動物たちの楽園となっていて、世界遺産を訪れたい観光客にはイグアスの滝周辺のみが開放されています。
そう言われると実に限定されている感じですが、公園が壮大なエリアだけに、開放されているエリアだけでも相当な面積なのでご心配なく!ブラジルのイグアス国立公園ビジターセンターから滝までは遊歩道が完備されていて、壮大な自然を満喫できること間違いなしです。
イグアス国立公園へのアクセス
出典: Pomberito86 (CC BY-SA 3.0)
ブラジル側のイグアスの滝への玄関口は「フォス・ド・イグアス国際空港」ですが、日本からの直行便はありません。まずはニューヨークやロサンゼルスなどを経由して、サンパウロのグアルーリョス国際空港やリオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港まで行きます。このように日本からフォス・ド・イグアス国際空港へ降り立つには、ブラジルの主要空港を経由して最低でも2回以上の乗り継ぎが必要になります。
フォス・ド・イグアスの街中からは、まずイグアス国立公園行きのバスに乗り、終点で下車。終点のビジターセンターから専用のシャトルバス乗り換え、イグアスの滝への遊歩道入口へ行くことができます。
イグアス国立公園おすすめポイント①:イグアス国立公園遊歩道
アルゼンチンとブラジル2か国で世界遺産に登録されているイグアス国立公園は、ほぼ東京都と同じくらいの実に広大な面積です。そんな世界遺産イグアス国立公園で観光できるエリアには、イグアスの滝壺まで遊歩道が整備されています。
イグアス国立公園は5種類の森林と生物系が生存しているという世界でも稀に見る貴重な環境なだけあって、公園内には、実に多くの動物が暮らしています。縞模様のしっぽが特徴のハナグマは人に慣れていて目にすることが多い動物ですが、牙と爪がするどくて怪我をすることがあるので、見たり写真を撮るだけにしておきましょう。
鳥類は種類が多く、イグアスの滝へ向かう遊歩道を歩いているとカラフルな野生の鳥たちが頭上を舞う、まるで鳥の楽園です!観光の際はバードウウォッチング用に双眼鏡をお忘れなく。
イグアス国立公園おすすめポイント②:イグアスの滝
イグアスとはブラジル原住民の言葉で「大いなる水」の意味で、その名にふさわしくイグアスの滝は4kmほどの半円状の地に250ほどの滝があり、落差は約80m。放出される水量は世界一で、その壮大なスケールには誰もが圧倒されます。さすがはブラジルが誇る世界遺産!
イグアスの滝の周りは遊歩道となっていて、ハイライトの「悪魔の喉笛」と呼ばれる展望台までにはいくつもの展望台があり、様々な角度から世界遺産イグアス国立公園のメインスポットであるイグアスの滝を楽しめるようになっています。
ブラジル側のコースはアルゼンチン側よりも起伏がなだらかなコースとなっていて、入り口から悪魔の喉笛までは歩いて1時間半ほどですが、観光の際は歩きやすい靴で行くようにしましょう。莫大な水量のイグアスの滝では滝壺近くに虹がかかることも多いため、幻想的な世界遺産の観光記念写真を撮れるかもしれませんよ。
イグアス国立公園おすすめポイント③:悪魔の喉笛
イグアスの滝の最も奥に位置する滝壺は「悪魔の喉笛」と呼ばれていて、遊歩道の終点となっています。ここがまさに世界遺産イグアス国立公園観光のハイライトスポット!!
ぐるっと滝が取り囲む滝壺の真ん中に遊歩道が伸びて、滝に近づけるようになっています。流れ落ちる水の音からこのように呼ばれるようになったという滝の爆音と目の前の壮大なスケールの光景には、ただただ圧倒されるばかり。さすが世界遺産、と納得してしまう自然の偉大さに、改めて感動すること間違いなしです。
さらに世界遺産イグアス国立公園観光を極めるには、滝に迫るボートツアーに参加してみましょう。ただし、滝に最も近づくときには目を開けていられないほど水しぶきがすごく、持ち物はもちろん、着ているものもすべて濡れてしまいますので覚悟のほどを!
◎まとめ
世界遺産イグアス国立公園の魅力の一端をご紹介しましたが、いかがでしたか。世界最大のイグアスの滝と熱帯雨林に生息する色鮮やかな植物や動物たちとの出会いは、想像しただけでわくわくしてきます。
なお、アルゼンチン側の世界遺産イグアス国立公園からは、また違った角度からのイグアスの滝を楽しむことができます。どちらのルートもフォス・ド・イグアスの街からバスで簡単にアクセス可能。時間に余裕がある方は、両方のルートを訪れてみるとさらに楽しい世界遺産イグアス国立公園観光ができますよ。