ケニアの大自然と大都市が併存するナイロビ!おすすめ観光スポット8選

画像出典:Sopotnicki/shutterstock

ケニアの大自然と大都市が併存するナイロビ!おすすめ観光スポット8選

ケニアの首都がナイロビだということはご存知かもしれませんが、ではナイロビには一体何があるのか、観光するならどこに行けばよいのかご存知の方は少ないかもしれません。ケニアの首都ナイロビは、ウガンダ鉄道を開発する工事の中継拠点として生まれた新しい都市でした。水事情がよくないアフリカにおいてはめずらしく、冷たくきれいな水が湧き出ている土地柄から、マサイの人々が「冷たい水の土地」という意味のスワヒリ語で呼んでいたのが、「ナイロビ」の名前の由来だといわれています。

鉄道の中継拠点地としてだけでなく、イギリスから独立した後も発展し続けるケニアの象徴ナイロビ。ここには、近代的な趣と、豊かな自然、そして人類の起源となった歴史など様々な顔があります。多くの観光スポットを有し、世界中から様々な人がこのナイロビを訪れます。ここでは、その代表的なおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

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ケニアの大自然と大都市が併存するナイロビ!おすすめ観光スポット8選

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1. ナイロビ国立公園

出典: Rod Waddington

ナイロビ国立公園は、ナイロビの中心地から直線距離で約10キロ、車でわずか30分で行くことができます。国際空港から街に向かう際にハイウエイの左手に広がっている草原がナイロビ国立公園で、そのぐらい街に近くても野生動物を見ることができるのです。総面積は117平方キロメートルと、ケニアの中では比較的小さな国立公園ですが、多種多様な野生動物が生息し、ナイロビの中心地からすぐに行くことのできるおすすめの観光スポットです。

マサイマラ国立保護区のような広大なサバンナの風景に、アフリカの雄大な自然を満喫するのも良いでしょうが、野生動物がたわむれるそのバックに、人口が密集する街が見られる不思議な風景は、ここナイロビ国立公園でしか見ることができません。都市部に近く、時間があまり無い観光スケジュールでも手軽に行けるこのナイロビ国立公園。都市と自然が併存するその光景を、あなたの目でぜひ確かめてみて下さい。

2. ジラフセンター

出典: Filip Lachowski

ジラフセンターは、ナイロビ郊外のカレン地区にあります。ここにいるキリンは、「ロスチャイルド・キリン」という種類で、数が少ないため保護対象となっています。ロスチャイルド・キリンは、網目模様が綺麗なのが特徴で、とても可愛いんですよ。

ここでは、キリンのエサやり体験ができます。エサやり体験の小屋に行くと、麦でできたペレット状のエサをもらえます。それを手のひらにのせてキリンに近づけると、キリンがその長い舌をのばして食べてくれるんです。その姿のなんと可愛いこと。このジラフセンターは、空港から近く、1時間もあれば十分楽しむことができるので手軽な観光にお薦めです。あなたも、可愛いキリン達に出会いにぜひ行ってみて下さい。

3. カレン・ブリクセン博物館

出典: Rod Waddington

カレン・ブリクセンをご存知ですか?カレン・ブリクセンは20世紀のデンマークを代表する小説家で、1914年から1931年までコーヒー農園を経営しながらケニアに住んでいました。そのケニアでの生活を基に書かれた小説「アフリカの日々」は有名で、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ主演で映画化されました。

カレン・ブリクセン博物館は、彼女が当時実際に住んでいた家です。イギリスからの独立後、ケニア政府はカレンの名を冠した女子大学を設立。その時にはこの家は校長舎として使われていたようです。その後「アフリカの日々」の映画化でロケ地として使われ、それを機に博物館として一般公開されました。外観は、建設当時流行だった横に長いベランダを持つ石造りで、通路を挟んで別棟にキッチンがあります。現在は博物館として、その当時のカレンの写真や書簡などが展示されており、小説や映画を彷彿とさせる調度品の数々が飾られています。小説や映画を見られた方はもちろん、そうでなくてもナイロビの観光に来られた方には、ぜひ立ち寄って頂きたい観光スポットのひとつです。

4. ボーマス・オブ・ケニア

ナイロビの中心地から10キロ、車で30分行ったところにボーマス・オブ・ケニアはあります。ここは、ケニアの豊かで多様な文化を知ることができる観光村として、1971年に設立されました。

ところで、ケニアにはどのぐらいの部族があると思いますか?ケニアといえばマサイ族が有名ですが、他にも様々な部族があって、その数なんと42部族もあるのです。この、ボーマス・オブ・ケニアでは、マサイ族やキクユ族など主要な部族の伝統的な家屋や文化などが展示されています。また、中央のホールでは、各民族の伝統舞踊のショーを見ることができます。同じ場所で、いろいろな部族の文化や生活に触れることができるのは、観光する側にとっては嬉しいですね。ナイロビの中心地から近く、手軽に行くことができるのでお薦めの観光スポットです。あなたも、ボーマス・オブ・ケニアで、様々な部族の多種多様な文化に触れてみてはいかがでしょうか?

5. シェルドリック動物孤児院

出典: Ninara

1930年にケニアに生まれたダフネ・シェルドリックは、ケニアの伝説的な狩猟区監視官デビッド・シェルドリックと結婚。1960年代後半に、ツアボ国立公園で象の密猟者との戦いぶりを描いた映画「Bloody Ivory」に出演し、国際的に有名になりました。ダフネ・シェルドリックは、夫の死後、ナイロビ国立公園の土地を公園管理局から分譲され、そこに動物孤児院を設立、運営しました。それが、このシェルドリック動物孤児院です。

この孤児院では、密猟によって親を亡くした象やサイの子供が、ケニア中からここに連れて来られ、献身的なスタッフによって24時間体制でそのケアがなされています。ここでは、一日に1時間だけ観光客を受け入れ、赤ちゃん象がミルクを飲む姿を見せたり、赤ちゃん象にさわったり、ツーショット写真を撮ることができるようにしています。そして、その入園料は、寄付という形で、孤児院の経営のために使われています。ナイロビの中心地から個人で行く場合は、タクシーを使うと良いでしょう。平日は比較的空いていますが、休日は大勢の観光客が来ているので、早めに行って並ぶことをおすすめします。

6. ナイロビ国立博物館

出典: commons.wikimedia.org

ナイロビ国立博物館は、1930年に開館されたケニア最大の博物館です。近年新しく改築され、より見やすく綺麗になったこともあり、ケニア観光では見逃せない観光スポットです。ナイロビの中心地からタクシーで10分程度で行けるので、午後からどこかに行きたいなぁと思った時に出かけてみるのもよいでしょう。

アウストラロピテクス・ボイセイ原人の化石を発見したリーキー博士が館長を務めていたこともあり、館内には原人の化石が展示されておりまた、この博物館には、地上最大の象マーメッドの模型や、「野生のエルザ」の著者として有名なジョイ・アダムソンが描いた民族画や植物画など貴重な展示物が数多くあります。また、博物館の横にはスネークパーク(蛇公園)があり、コブラ、マムシ、パイソンなどの蛇の他にワニやカメもいて、こちらもおすすめの観光スポットとなっています。博物館とスネークパークの共通券も売っているので、どちらも観光したい方には共通券の方が安くて断然お得です。博物館とスネークパーク。遠足気分でのんびり過ごしてみてください。

7. ナイロビ鉄道博物館

出典: commons.wikimedia.org

ナイロビの駅と隣り合わせにナイロビ鉄道博物館があります。かつてケニアがイギリスの植民地だった時、海辺の街モンバサからウガンダまで鉄道をひくという建設事業が行われ、ナイロビは鉄道工事の中継拠点として大切な場所でした。ナイロビ博物館には、その当時の様子を伝える資料や、その時実際に使われていた物品などが数多く展示されています。

また、外には昔の車両が置いてあり、自由に乗ることもできます。この博物館には、動態保存されている蒸気機関車もあり、見ごたえ満点です。鉄道ひとつとっても、国ごとに事情も違い、歴史も違い、車両も様々で興味深いですよね。ケニアの鉄道を知りたいなら、ナイロビ鉄道博物館はぜひともおすすめです。鉄道好きな方は、ぜひ観光ルートに組み込むんでみて下さいね。

8. カルラの森

出典: commons.wikimedia.org

ナイロビの中心地から15分のところにあるのがカルラの森です。公園内には3本の川が流れていて、高さ15メートルの滝や竹の密林、たくさんの洞窟などがあります。また、多種多様な動物が生息し、ケニアで見られる在来種の木々が数多く存在しています。

実は、つい最近まで、ここにはほとんど何の施設もありませんでした。しかし、数年前にリニューアルし、サイクリング道と散歩道を作ったため、公園はピクニックや散歩を楽しむナイロビ市民が多く訪れるようになりました。また、観光客にとってものんびりと自然を楽しめる場所として知られるようになり、多くの観光客で賑わうようになったのです。あなたもナイロビを訪れたら、カルラの森でお散歩してみてはいかがでしょうか?アフリカならではの動植物に、きっとたくさん出会えることでしょう。

◎まとめ

ナイロビのおすすめ観光スポットはいかがでしたか?アフリカというと、サファリや動物との触れ合いだけをイメージしがちですが、かつてこの地が果たした役割は人類の発展においてとても重要なもので、そういうことを知るための貴重な資料や自然の遺産と出会える場所でもあるのです。また、その自然は本当に素晴らしく、広大な地にどこまでも続く空、木々の色、風の匂い、すべてが別世界。美しく雄大な自然の中で、悠久の歴史に思いをはせながら観光に繰り出してみれば、さまざまな発見があることでしょう。

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