オーストリア・ウィーンでおすすめの観光スポット12選

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オーストリア・ウィーンでおすすめの観光スポット12選

オーストリアの首都ウィーンといえば、ヨーロッパで一大帝国を築き上げたハプスブルク家のイメージが大きいですよね。ハプスブルク家の歴史は世界各国で小説や映画と様々な姿に形を変え、現在まで語り継がれています。ウィーン中心部の地図を広げてみれば、観光の目玉となるのはやはりハプスブルク家ゆかりのスポット。

そしてウィーンはアートや音楽の街としても有名な観光地です。歴史と芸術にどっぷり浸れる美しいウィーンの観光名所をご紹介しましょう!

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オーストリア・ウィーンでおすすめの観光スポット12選

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1.シェーンブルン宮殿

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ウィーンを代表的する観光地といえば、世界遺産のシェーンブルン宮殿を挙げる人が多いのではないでしょうか。広大な敷地には、バロック様式の宮殿や世界最古の動物園、庭園など見所が満載!とくに、マリア・テレジア・イエローと呼ばれる美しい黄色の宮殿外壁に圧倒されます。

宮殿内には1441室もの部屋があり、そのうちの45室が公開されています。見学には、22室が見られるインペリアルツアーと、40室をまわるグランドツアーの2種類があります。ウィーンをじっくり観光するなら、「シシィチケット」の購入がオススメ!シシィチケットは、シェーンブルン宮殿のグランドツアーや王宮のシシィ博物館の観覧などがセットになっている入場券。常に行列が出来るシェーンブルン宮殿にも、待たずに入れますよ。シェーンブルン宮殿までは、ウィーン市街中心部から地下鉄U4のシェーンブルン駅で下車、徒歩10分ほどです。

2.ベルヴェデーレ宮殿

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シェーンブルン宮殿と同じくウィーン旧市街の郊外にあるベルヴェデーレ宮殿は、ハプスブルク家に仕えていたオイゲン公の夏の離宮として建てられたもの。上宮と下宮の2つに分かれていて、それぞれ中世から現代アートまで様々な作品が展示されています。

中でも上宮は、世界最大のクリムト・コレクションで有名。ウィーンを代表する美術館の一つであり、多くの観光客が訪れる人気スポットです。クリムトと聞いて頭に浮かぶ作品は『接吻』ではないでしょうか。黄金のきらびやかな衣装に身を包んだ二人の男女が寄り添う、あの有名作がここにあります!その他ウィーン分離派のシーレやココシュカの作品にも出会えますよ。

チケットは、ベルヴェデーレ上宮・下宮共通券や単館チケットなど数種類あります。クリムトがお目当てなら上宮のみのチケットでOK。上宮だけでもかなりの展示ボリュームなので、ベルヴェデーレ宮殿を観光ルートに組み込むなら、滞在時間は長めにとって損はないですよ。

3.シュテファン大聖堂

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ウィーン旧市街の中心に聳え立つシュテファン大聖堂は、ウィーンの顔とも言える観光スポットです。中へ入ると、高い天井と豪華なシャンデリアがお出迎え。窓のステンドグラスの美しさと建物の壮麗さは息を飲む美しさです。

シュテファン大聖堂最大の観光ポイントは、南塔からの眺め!343段の螺旋階段を登りきった人にしか味わえない、素晴らしい景観が待っています。歴史的なウィーン市内の街並みや、ハプスブルク家の紋章である双頭の鷲が刻まれたモザイク模様の屋根をはっきりと見られるのも、この南塔からのみ。エレベーターで登れる北塔からでも、ウィーンの景色が楽しめます。

地下には皇帝フリードリヒ3世や、ペストで亡くなった2000人の遺骨が納められたカタコンベがあります。カタコンベは、有料の観光ガイドツアーでのみ見学可能です。

4.プルンクザール(オーストリア国立図書館)

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オーストリア国立図書館のプルンクザール(大広間)は、世界で最も美しい図書館と呼ばれ、ウィーンの人気観光地としてしばしば名前が挙がるスポット。ハプスブルク家の栄華を感じられるウィーンの観光名所、ホーフブルク王宮の一角にあります。

宮廷図書館として18世紀前半に建設されたこの図書館には、トルコ戦争で活躍したオイゲン公の蔵書1500冊をはじめとする、貴重な蔵書が棚に並んでいます。ウィーンの歴史がここに刻まれているんでしょうね。

高い天井を見上げれば、美しいフレスコ画にうっとり。バロック様式の豪華な装飾に囲まれた室内は、まるでファンタジー映画の中に迷い込んだ気分。観光に来たことを忘れてしまうほど、いつまでも見ていたくなる美しい図書館です。

5.シシィ博物館

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シシィ博物館は、シシィことオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリザーベトの生涯を紹介する博物館です。エリーザベトファンならずとも一見の価値のあるウィーンの代表的な観光地で、プルンクザールなどと同じくホーフブルク王宮の中にあります。

子供時代から衝撃的な最期まで、数奇な運命を辿ったシシィの一生を細かく紹介。ドレスやアクセサリーのレプリカなど美しい展示品が、映像やイラストを使用した斬新なレイアウトで展示されています。ウィーンを飛び出して世界を巡ったエリザベートの、神秘的な人生に触れられますよ。

シシィ博物館の入場券で、皇帝の部屋と宮廷銀食器コレクションも見学できます。ホーフブルク王宮にはウィーンの観光スポットが集まっていますが、観光するには時間が必要なので、できれば数日に分けて周りましょう!

6.ウィーン美術史博物館

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ウィーン美術史博物館は、ウィーンはもとより世界でも有数の絵画コレクションを誇る博物館です。ハプスブルク家が所蔵していた膨大な作品を展示するため、最後の皇帝フランツ・ヨーゼフが建設しました。

日本でも人気のクラナッハ、ルーベンス、フェルメールをはじめ、見渡す限り有名な作品ばかり。そして、ウィーン美術史博物館が誇るのは世界最大のブリューゲル・コレクション。美術史関連の教科書でお馴染みの『バベルの塔』も、このウィーン美術史博物館に収められています。これを見ずして、ウィーン観光は語れませんよ。

さらには、クンストカンマーと呼ばれる財宝・珍品コレクションも必見です。また、美術史博物館と向かい合わせに建つ、自然史博物館もウィーンの人気観光スポット。庭に建つ大きなマリア・テレジアの像は、観光の記念撮影にオススメですよ。

7.ウィーン国立歌劇場

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トラムが行き交う賑やかなウィーンのリンク通り沿いあるウィーン国立歌劇場(オペラ座)。昼間も堂々たる姿ですが、ライトアップされたオペラ座もまた素晴らしく、夜のウィーン観光にもオススメです。オペラ座では毎日違ったオペラやバレエの演目が上演され、年間300日という世界最多の公演日数を誇ります。ワーグナーやベルディ、モーツァルトなど、有名な作品も数多く演じられていますよ。

オペラ座の建築に興味のある方は、館内のガイドツアーがオススメ。日本語ガイドも実施されています。公演チケットはオンラインで購入可能ですが、当日券の販売も行われているので、観光の予定次第で当日気軽に見にいくというのもアリ!日本で見るよりも手頃な価格でオペラが楽しめるので、是非観光プランに加えてみてくださいね。

8.ウィーン市立公園

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ウィーン市民の憩いの場、ウィーン市立公園は観光の途中休憩にぴったり。400種類のバラや広い池のある癒しのスポットです。

園内のあちこちに著名人の像があり、とくに黄金のヨハン・シュトラウス像が観光客に人気です。優雅にバイオリンを構えている姿は、記念撮影にもってこいですよ。ほかにも、ブルックナーやシューベルトの像などもあります。公園を散歩しながら探してみてくださいね。

市立公園内にあるコンサート会場クーアザロンは、1868年にシュトラウスがコンサートを開いた歴史ある会場。ちょっと贅沢に、貴族気分でウィーン観光を楽しむなら、クーアザロンで開催されるディナー付きのクラシックコンサート鑑賞もオススメです。

9.モーツァルト・ハウス

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教会から聞こえてくる鐘の音や路上ミュージシャンの演奏など、ウィーン観光をしていると自然と音楽が耳に入ってきます。そんな音楽の都ウィーンをテーマに観光するなら、モーツァルト・ハウスがオススメ。モーツァルトというとザルツブルクにある生家が有名ですが、モーツァルトが実際に住んだ家で現存しているのは、ウィーンのモーツァルト・ハウスだけなんです。彼はこの家に1784年から1787年まで住み、有名なオペラ『フィガロの結婚』はここで作曲されました。

豪華な4つのフロアには、モーツァルトに関する様々な資料が展示されています。日本人観光客に嬉しい日本語のオーディオガイドや解説もあるので、見学しやすいですよ。モーツァルト・ハウスのもう1つの観光ポイントは、18世紀の衣装を身にまとった演奏者による弦楽四重奏のコンサート。少人数での鑑賞は特別なウィーンの思い出を作ってくれますよ。

10.ゼツェッシオン

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ゼツェッシオンとは、クリムトを中心に1897年に結成された芸術家団体で、日本語では「ウィーン分離派」とも訳されます。彼らが翌1898年に建設した建物の名称としても用いられ、完成当時から話題を呼び、今なおウィーン観光の目玉となっています。周辺には賑やかなナッシュマルクト市場や造形美術アカデミー絵画館など、ウィーンの観光スポットが集まっています。

建物の上にある月桂樹の葉の球体が特徴的で、通称「金のキャベツ」と呼ばれています。当時流行したユーゲント・シュティール(青春様式)のデザインが施された建物正面には、3体のメデューサと「時代には芸術を、芸術には自由を」という分離派の掲げる言葉が刻まれています。

ゼツェッシオンが人気観光ルートに挙げられる理由は、地下にあるクリムトの大作『ベートーヴェン・フリース』の常設展示です。長さ35メートルを誇るこの作品は、ベートーヴェンの交響曲第九番を表現したもので、クリムトファンならずとも楽しめる作品なんですよ。

11.ウィーン市庁舎

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ウィーン旧市街西部のリンク沿いに立つウィーン市庁舎は、1872年から1883年にかけて建設された歴史ある建造物です。ウィーンを代表するネオゴシック建築で、回廊に囲まれた中庭はヨーロッパ最大規模といわれるほど。

現在も市庁舎として機能していますが、月・水・金曜日に行われている観光ガイドツアーに参加すれば、館内を見学することができます。事前予約は不要なので、当日に市庁舎観光の予定を立ててもOKですよ。

市庁舎では、毎年5月にライフバル舞踏会という豪華絢爛な舞踏会が開かれます。世界中から奇抜なコスプレのゲストたちが集まるユニークなイベントなんですよ。そして市庁舎前では、11月からクリスマスマーケット「アドヴェント市」も行われます。市庁舎周辺で開催される行事に合わせて、ウィーン観光をしてみてはいかがでしょうか。

12.プラーター

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ウィーン旧市街からドナウ川へ向かう途中にあるプラーターは、ウィーン市民から長い間愛され続けている遊園地です。250年以上前、皇帝ヨーゼフ2世が狩猟場だった土地を市民に開放し、その後遊園地となりました。

プラーターをゆっくりと散歩するのも楽しいですが、観光に訪れたならぜひ大観覧車に乗ってみましょう。この大観覧車は、映画『第三の男』に登場したこともあり、観光客だけでなく映画ファンにも人気なんです。

ウィーンの中心地にいることを忘れてしまうほど緑に溢れるプラーターの園内には、メリーゴーランドやローラーコースターなどの乗り物もあるので、小さなお子さんを連れての観光にもオススメです。1日居ても時間が足りないほど広大な施設なので、天気の良い日に出かけましょうね。

◎まとめ

ウィーンを代表する観光スポットを厳選してご紹介しましたが、まだまだオススメの観光地がたくさんあります。ウィーンの観光名所は旧市街周辺にギュッと集まっていて、徒歩で回れるところがほとんどです。あとはトラムに乗って移動すれば、効率的に観光できますよ。歴史的な建造物に囲まれたウィーンで、素晴らしい旅行を楽しんでくださいね。

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