名称:ダンブッラの黄金寺院
住所:Dambulla
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/561/
ダンブッラの黄金寺院は、スリランカにある石窟寺院です。その起源は紀元前3世紀に始まりますが、保存状態がとてもよく、1991年に世界遺産に登録されました。
ダンブッラはスリランカの文化三角地帯と呼ばれる場所の中心にあり、キャンディとアヌラーダプラを結ぶキャンディロード沿いにあります。そんなダンブッラは小さな町ですが、観光客でいつも賑わっている場所。今回はこちらの世界遺産、ダンブッラの黄金寺院を紹介します。
目次
スリランカ最大の石窟寺院、世界遺産ダンブッラの黄金寺院とは?
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ダンブッラの黄金寺院とは
世界遺産であるダンブッラの黄金寺院は、ランギリという名の岩山に建てられています。ランギリとは「黄金色に輝く」という意味。僧院であったこの場所を寺院として造り始めたのは紀元前1世紀頃といわれています。その後増改築を進め、今の姿となっていきます。
ダンブッラの黄金寺院は5つの石窟からなります。それぞれの石窟は意味を持ち、造られた時代も違うんですよ。色鮮やかな壁画やたくさんの仏像だけではなく、スリランカの王やヒンドゥーの神様も祀られています。2000年以上もの歴史をもつこの世界遺産は、今でも人々の信仰の対象として申請な場所です。
ダンブッラの黄金寺院へのアクセス
スリランカの主要都市からバスが出ています。キャンディ、ポロンナルワからは2時間、コロンボからは4時間半ほどです。シーギリヤからは40分。直通電車はありません。
ダンブッラの黄金寺院のおすすめポイント① : 入口
ダンブッラの黄金寺院は、ダンブッラのバスターミナルから2kmほど南にあります。バスターミナルから南下していくと、右手に大きな黄金のブッダが見えてきます。これが世界遺産?と思われがちですが、実はこの黄金のブッダは最近できた博物館。
この場所ではダンブッラの僧侶が使用した仏具や、キャンディのペラペラ祭りを再現した模型などが展示されています。ペラペラ祭りは、聖地キャンディで毎年7~8月に開催されるスリランカ最大のお祭り。興味のある方はぜひ博物館にも入ってみましょう。
博物館の左に階段があり、ここから世界遺産ダンブッラの黄金寺院へ行く道が続きます。黄金寺院は高さ150メートルの岩山の中腹にあるので、長い階段や坂道を登って行くことになります。さらに途中チケット売り場があるのですが、分かりづらいので注意してくださいね。
ダンブッラの黄金寺院のおすすめポイント② : 5つの石窟
ダンブッラの黄金寺院は5つの石窟に分かれています。実はこの世界遺産の周辺には80を超す石窟があるのだとか。これら石窟の多くはアヌラーダプラ時代(紀元前1世紀-993年)と、ポロンナルワ時代(1073年-1250年)に作られました。そして各時代の王により追加・修復が繰り返し行われ、現在のような形になったのです。
ダンブッラの黄金寺院の岩窟内には、美しい壁画や天井画が残されています。年月が経ち風化してしまったものも多くありますが、当時は色鮮やかだったことが今でも見て取れます。
石窟は手前から第1窟となり、古い時代のものから並んでいます。第1窟には14メートルの涅槃像があり、赤く塗られた足の裏はスリランカ特有のもの。第2窟には増えもせず、減りもしない聖水が入った不思議な壺があります。各部屋それぞれに興味深い仏像や壁画があり、説明しきれません。しかしスリランカ仏教の歴史を語る世界遺産であることは、一目見れば分かるでしょう。
ダンブッラの黄金寺院の注意事項
世界遺産であるダンブッラの黄金寺院は観光スポットでもありますが、スリランカの人々にとっては神聖な場所。肌の過度な露出は控えてください。さらに熱い岩山で靴を脱がないといけないので、靴下を持参するのがおすすめ。
寺院の中に入ったら、仏像に背を向けて写真を撮ってはいけません。とても失礼にあたり、寺院の人に注意されます。岩山を登る途中に猿がたくさんいますが、食べ物などを持っているとすぐにとられてしまいます。猿たちはかなり強気なので、注意してくださいね。
◎まとめ
世界遺産ダンブッラの黄金寺院は、異なる時代の仏像や壁画が同時に見られる貴重な場所。岩山を登らなくてはいけないですが、そこから見渡せる景色も絶景ですよ。世界遺産でありながら、地元の人々にとっても神聖な場所。真剣に祈る姿は感慨深いものがありますよね。そんなダンブッラの黄金寺院に、ぜひ訪れてみてはいかがですか?