女帝マリアテレジアが愛した古都インスブルックの観光名所20選

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女帝マリアテレジアが愛した古都インスブルックの観光名所20選

オーストリア・インスブルック。その名はイン川に架かる橋という意味があります。北はドイツのミュンヘン、南はイタリアのヴォルツァーノにほど近く交易の中継都市として栄えました。14世紀にはハプスブルク家の支配下となり、神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世と女帝マリア・テレジアにこよなく愛された街としても知られています。中世を偲ばせる多くのゴシック様式や、イタリアの影響を受けたルネッサンス様式の観光名所を楽しむことができますよ。ワルツ発祥の地ともいわれており、観光とともに舞踏会やオペラ鑑賞なども楽しめるロマンティックな街でもあるんです。

標高が高く海岸からも遠いインスブルックはウィンタースポーツに最適で、2度の冬季オリンピック開催都市としても有名。夏はハイキング愛好家たちに好まれ、素朴な自然を満喫できる本格的な山歩きを楽しみに多くの観光客が訪れます。年間を通して観光客の絶えない、チロル州最大の人気都市なんですよ。インスブルックの観光の醍醐味を存分にお楽しみください!

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女帝マリアテレジアが愛した古都インスブルックの観光名所20選

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1.黄金の小屋根

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オーストリア・インスブルック1番の観光名所と呼ばれるこの「黄金の小屋根」は、チロル公国を継承した神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世が、旧市街の中央広場で行われる祭りやトーナメントを観戦するために5階建ての建物を改装した、いわゆるロイヤルボックスです。

もともとはチロルの領主の住居として建てられ、後にマキシミリアン1世が観覧席を加えました。その観覧席の前には、6枚のレリーフがあり、中央の2枚はマキシミリアン一世と最初と2番目の妃などが描かれ、外側の4枚はモレスケンタンツという舞踏をモチーフにしたものが施されています。マキシミリアン1世の結婚を祝して、1500年に完成したこのバルコニーの屋根は2657枚の金箔で貼りつめられ、初めて訪れた観光客でも一目でわかるような、そのまばゆい輝きは思わず立ち止まらずにはいられないほどですよ。

毎年クリスマス前の4週間は、この黄金の小屋根の前の広場にはクリスマスツリーが飾られ、クリスマスマーケット共にこの季節に訪れる観光客を楽しませています。建物内部は博物館となっており、マキシミリアン1世の宝物や肖像画・メダル・金細工作品などが展示されており、日本語オーディオガイドで楽しむこともできるのでぜひ観光してみてくださいね。

2.市の塔

オーストリア・インスブルックの市内中心部にある、高さ57mの塔。ここからは足元にインスブルックの街、そして遠くにチロルの山々が見渡せます。この塔は14世紀中ごろ、旧市庁舎の火の見櫓として建てられました。16世紀中ごろには銅葺の二重円屋根に作り替えられ、17世紀に入って時計が設置されました。塔の33m付近に展望台があります。展望台までの階段は148段、足腰に自信のあるかたはぜひ登ってみましょう!

インスブルックの市内中心部の塔からの眺めは遠くはアルプス・インスブルックのカラフルな家並み・旧市街・マリア・テレジア通り・様々な歴史的建物・天気に恵まれましたならばスキージャンプのジャンプ台とそのフォルムが話題となっているベルクイーグル・シャンツェなどあらゆる観光名所がみられます。360度のパノラマの風景を是非楽しみましょう。

3.王宮教会(宮廷教会)

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インスブルックの市内中心部にある観光名所「王宮教会」は神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世の遺志を継ぎ、時の皇帝フェルディナント1世が、マキシミリアン1世の霊廟として建てた、ドイツルネサンスの最高傑作と呼ばれるゴシック様式の教会です。外観はあまり大きくない教会ですが、中に入ると荘厳なムード。28体の「黒の男たち(仲間たち)」と呼ばれる等身大の青銅像が中央祭壇を囲むように置かれています。農民軍を守ったチロルの英雄アンドレアス・ホーファーの墓もあり、厳かな雰囲気が感じられる観光スポットですね。

中央祭壇には24のレリーフを持つ黒い棺が納められており、マキシミリアン1世が葬られる予定でしたが、マキシミリアン1世の遺体は、当時の市民の反対によりこの棺には葬られず、棺は空となっています。この教会のパイプオルガンは無傷で現存するオーストリア最大のオルガンで、世界5大オルガンのひとつとしても数えられる凄いものなんです。定期的に演奏されているので、観光に行けば世界的にもたぐいまれな「音」の遺産を聴くことができるかもしれませんよ!

4.王宮

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オーストリア・インスブルックの市内の中心にある、富裕公と呼ばれたジークムント大公のもと、後期ゴシック様式で1460年から建設されたお城です。後に皇帝マキシミリアン1世やフィエルナンド1世、さらに女帝マリア・テレジアによって拡張・改修工事が施され、豪華な大広間やサロン・礼拝堂などが作られ、1773年ロココ調の豪華な王宮に生まれ変わりました。ここではマリア・テレジアの息子レオポルド2世とスペイン王女ルドヴィカの結婚式が行われたことでも知られています。

インスブルックの王宮は、同じオーストリアのウィーンの王宮などに比べて規模は小さく外観も派手さはないですが、内部はチロル地方最大級の天井画を有する大広間リーゼンザールやシャンデリア、白の間に置かれたロココ調のストーブ、マリアテレジア謁見の間に置かれた玉座、各部屋に飾られた王室の肖像画など、見どころは満載!オーストリア・インスブルックを訪れたら必見の観光名所です。

5.聖ヤコブ教会

オーストリア・インスブルック観光の中心ともいえる聖ヤコブ教会は、王宮の裏手にある1717年から1724年にかけてヨハン・ゲオルグ・フィッシャーとヤコブ・ヘルコマーによって改築されたゴシック教会です。ゴシック様式の先駆けといわれる建造物であり、オーストリアのチロル地方におけるローマ・カトリック教会の総本山として、この街の人々の信仰のよりどころと言えます。

聖堂の内部は、鮮やかなフレスコ画と植物をモチーフとした化粧漆喰で装飾されています。これらは南ドイツ・バロックの巨匠アザム兄弟の手によるもので、兄コスマス・ダミアンが天井フレスコ画を、弟エギト・クヴィリンが化粧漆喰を装飾しました。ほかに、中央祭壇にあるルーカス・クラーナハによる聖母子の絵「救いの聖母」、カスパール・グラス作の大公マキシミリアン3世の墓碑なども一見の価値あり!です。

チロル地方で最も美しいと言われるパイプオルガンなどバロックの様式美を存分に堪能できる観光スポットですよ。

6.マリア・テレジア通りと旧市街

オーストリア・インスブルックをこよなく愛した女帝、マリア・テレジアの名を持つインスブルックの中心地にある大通り。インスブルックに訪れる観光客が必ずといっていいほど立ち寄る観光名所です。この通りの南には凱旋門、背後にはベイクイーゼル・ジャンプ台を見渡せ、そのアーチを覗くと聖アンナの記念塔とその奥にノルトケッテの山々が見渡せるこの街を象徴する景観が楽しめます。

この通りには旧州庁舎・現市庁舎・州議会議事堂など17・18世紀の歴史ある建物が立ち並び、インスブルック独特の雰囲気を感じさせる目抜き通り。通りの中心には聖アンナの記念塔が立っており、景観をさらに印象的なものにしています。

マリア・テレジア通りの北側はヘルツォーク・フリードリッヒ通りとなり、旧市街となります。この通りの両側は有名なラウベンガングと言われる石造りのアーチ状の天井とその軒先にあるショップの銅製のサインが独特で、中世の雰囲気漂うかわいいショップやレストランが立ち並ぶ賑やかな通りです。

7.聖アンナの記念柱

オーストリアのインスブルック市内観光には欠かせない、マリア・テレジア通りにある白い大理石が美しいモニュメント。1703年のスペイン継承戦争の際、街に侵入してきたバイエルン軍を撃退したことを記念に建てられ、その日が聖アンナの日だったことからこの名がつけられたといわれています。
マリア・テレジア通りの中央に立つ白い大理石の柱の上には聖母マリアが、中段には天使が、下段には4人の聖人が飾られています。聖アンナはドイツの方を向き、その侵入を制しています。マリア・テレジア通りの中央に立つこの白い記念柱と、通り沿いのカラフルな街並み、そしてその背後にそびえるノルトケッテ連峰の景観は、オーストリアのインスブルックの代表的な景観として、観光客を虜にしています。

マリア・テレジア通りやヘルツォーク・フリードリッヒ通りの観光やショッピングの合間に、この記念柱のしたしばし休息する、寛ぎも与えてくれる観光名所です。

8.凱旋門

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オーストリア・インスブルックの観光ポイント、マリア・テレジア通りの南に位置する凱旋門。女帝マリア・テレジアの息子レオポルト2世とスペイン王女ルドヴィガの結婚を記念して、1765年に建設されました。この凱旋門の建設途中にマリア・テレジアの夫、フランツ1世がインスブルックの王宮で急逝したため、凱旋門の上部には南側は「生と幸福」、北側は「死と悲しみ」を表現したレリーフが置かれ、門柱にはマリア・テレジアのレリーフが飾られています。

凱旋門を通りの外側から覗くと、マリア・テレジア通りと聖アンナの記念柱、そして向こうのノルトケッテ連峰が美しく見える、インスブルック観光で人気のフォトジェニックスポットです。是非記念の1枚をこちらで!

9.イン川とイン橋

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オーストリアの古都インスブルックの街の中心を流れるイン川とそこにかかるイン橋。市内観光の合間に橋に差し掛かりふと立ちどまると、きれいな淡い緑の美しい川とカラフルな街並みの美しさに心を奪われ、チロル地方山間の古い都インスブルックにやってきたという実感が湧いてきます。

イン川はインスブルックという名前はスイス・オーストリア・ドイツの3か国を通って流れており、古来より国際貿易の航路となっていました。「インスブルック」とは「イン(川)の橋」という意味で、川がいかに重要な役割を担っていたのかうかがいしれますね。

イン橋から見えるインスブルックの街らしい三角屋根の家々の窓にはカラフルな花が飾られ、背後の山々の季節ごとの風景とあいまってインスブルックを訪れた人々の目を和ませてくれます。街の中心とは思えないのどかな風景に出会えるのも、インスブルック観光の魅力のひとつ。街の名前の語源、イン川に架かるイン橋をぜひ訪れてくださいね。

10.ヘルブリングハウス

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オーストリア・インスブルックの旧市街に立つヘルブリングハウスは1560年に貴族の館として建てられ、その後カトリックの集会所として利用されました。18世紀半ばにはヴェソブルンナー派の芸術家たちにより、ファザードは後期バロックの豪華な漆喰装飾が施されました。その装飾は後期バロック装飾の最高傑作として有名なんですよ。

インスブルックのヘルツォーク・フリードリヒ通りを特徴づける後期ゴシック様式の家並みの中で、一際目立つ優美なロココ調のモチーフが印象的です。斜向かい前にある「黄金の小屋根」にも引けを取らないゴージャスな観光名所となっています。

11.チロル州立博物館

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オーストリア・インスブルックにある、石器時代から現代までおよそ3万年を超える期間の芸術品を収集した壮大なスケールの博物館。ゴシック美術の絵画、彫刻品はオーストリア最大級を誇ります。

このチロル州立博物館の代表的な収集品としては、チロル城の祭壇、金の小屋根のレリーフ、オランダ絵画レンブラントやブリューゲルの作品、ヤコブ・シュタイナーのバイオリンなどがあり、膨大なコレクションが自慢です。現代美術ギャラリー(モデルネ・ギャラリー)では、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカ、クリムトやチロルの画家アルヴィン・エッガー・リエンツの作品もご覧いただける、絵画ファン必見の博物館になっています。インスブルックを訪れたらぜひチロル州立博物館にも足を運んでみてくださいね。

12.アンブラス城

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インスブルック郊外の丘の上に立つ、チロル大公フェルディナンド大公が愛妻と愛息のために、ここオーストリア・インスブルックに建てた城。後に拡張・増築工事がなされルネッサンス様式の現在の姿になりました。
アンブラス城は、インスブルック市街からわずか4キロメートルの小高い丘に建つ、美しいお城です。そこからの眺望はインスブルックの街の全貌と背後に広がる山々が眺望できる、絶妙のビューポイントです。
この城の見どころは、クジャクが放し飼いにされた庭園と、ヴンダーカンマーと言われる王侯貴族が奇怪なモノを集めて陳列したコレクションルームです。彼らは、ウィーンの美術史美術館やハプスブルク家の絵画や美術工芸品のコレクションの基礎になるほど膨大な財力で、これらを収集しました。
奥行43メートルのスペイン広間、図書室、武器と甲冑の展示室が必見、大広間でのコンサートも楽しみの一つです。

13.スワロフスキークリスタルワールド

スワロフスキー社が100周年を迎えた1995年、過去を振り返るセレモニーではなく未来を創るプロジェクトとして、インスブルックから南に15kmのヴァッテンスという町にスワロフスキークリスタルワールドは建てられました。オーストリアを代表する芸術家アンドレ・ベラーによりプロデュースされた個性的な施設は今やインスブルックを代表する観光名所のひとつ。

このクリスタルワールドの見学コースはほとんど地下に埋まった施設の中にあり、世界最大と最小サイズのクリスタルや、12トンの水晶を使った壁などがみられるほか、幻想的な音と光のショーが楽しめます。見学施設から続くショッピングコーナーでは、シルバークリスタルやクリスタルメモリーなどの高級アクセサリーだけでなくリーズナブルでハイセンスなアクセサリーや、機能とデザインが融合した独創性のあるインテリアなど、様々なスワロフスキー製品に出会います。オーストリア・インスブルックの記念の品を是非ゲットしましょう。

すこし郊外ですが、インスブルック駅から定期シャトルバスが出ているのでアクセスも良好。スワロフスキーの不思議の世界を是非体験してください!

14.ハーフェレカー展望台

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オーストリア・インスブルックの街の背景として北にそびえるノルトケッテ連峰。その中にある標高2334mの展望台がハーフェレカーです。ここに登ればチロル地方の山々とインスブルックの街が見渡せる絶景を楽しむことができます。

展望台まではインスブルック市内のコングレス駅からフンガーブルグバーンという最新式のケーブルカーに乗りフンガーブルク駅(標高868m)まで行き、すぐ隣のロープウエイ・ゼーグルーベバーンでゼーグルーベ駅(標高1905m)へ。そこからもうひとつロープウェイ・ハーフェルカーバーンに乗りハーフェレカー駅(2334m)へ、という乗継でここに到着します。

天気の良い日、気分爽快な眺望を是非お楽しみください。夏にはここからのハイキングもオススメですよ。

15.ベルクイーゼル・シャンツェ

オーストリア・インスブルックは1964年と1976年に冬季オリンピックの開催地となったことでも知られ、ウィンタースポーツが盛んなことでも有名ですが、そのオリンピックのジャンプ競技の舞台になったのが、ここベルクイーゼル・オリンピックジャンプ台です。

インスブルックの中心地より見渡せるベルクイーグルの丘は、ナポレオン指揮下のフランス・バイエルン連合軍とチロル民兵軍との戦場としても有名です。2001年にザハ・ハディドの設計で建築されたベルクイーグル・シャンツェは、その流麗で躍動的なフォルムで話題となりました。そのフォルムには展望台とカフェと助走路が融合されています。

このベルクイーゼル・シャンツェに登るには、傾斜度の高いケーブルカーやエレベーター、また、455段の階段も利用できます。その現代的なフォルムと眺望で、インスブルックの観光名所になっています。

16.フンガーブルク駅

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インスブルックの市街地からノルドケッテスキー場の入り口の展望台までのハイブリッド・フニクラー鉄道。もともと1906年から2005年まで運行していたフニクラーにかわる鉄道として造られ、その経路は新しくなりました。現在のフンガーブルクバーンは2007年に完成しました。駅はコングレス駅・ルーヴェンハウス駅・アルペン動物園駅・フンガーブルク駅の4駅で、すべての駅は建築家ザハ・ハディドの設計による、超近代的なデザインで、訪れる観光客の目を驚かせています。インスブルックの市街や周りの雰囲気とは全く違うデザインが目を引きます。

旧市街を観光して徒歩でフンガーブルク駅へ、そしてゴンドラに乗り込んですぐその街の眺望を楽しめます。お得な公共交通機関周遊チケット、インスブルックカードも使用可能ですのでぜひ乗車してみてくださいね。

17.Alpenzoo

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インスブルックの市街地からフンガーブルクバーンに乗り3駅目にある動物園「Alpenzoo」。アルプスの動物が中心のため、他ではなかなか見られないような動物にも出会えます。ヘビや鳥が多く、トラやオオカミなどがウサギを咥えて歩いていたり、ネズミや鳥みたいなものを食べている様子が、自然の営みそのままのように見られます。触れ合いコーナーではヤギやヒツジが人懐っこくて癒やされますよ。

山の斜面に動物が展示されているので、足腰に自身のある方におすすめ、日本では見ることのできない動物たちの営みに観光で触れられる、貴重な体験をお楽しみください。

18.宮廷庭園

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宮廷庭園はオーストリア・インスブルックの旧市街、王宮やコングレスハウス、チロル州立劇場に面した10ヘクタールほどの広さの庭園。16世紀、大公フェルディナンド2世によって作られたアルプス以北の主要な庭園の1つに数えられています。
マリア・テレジア時代にバロック風につくり変えられた後、19世紀後半から自然のありのままの姿を生かした庭園となり、緑深い森が広がる中に野生のリスやオウムなどがみられる小さな都会の中のオアシス的存在。夏には野外コンサートなども開かれます。

季節ごとに美しい花がみられるほか、大きなチェス盤がありゲームに興じている人々もいます。現地の人々にも、観光で訪れた人々にも心和む憩いの場。インスブルック観光でぜひ訪れてみてくださいね。

19.ツォイクハウス

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オーストリア・インスブルックの中央駅より徒歩15分、王宮からは鉄道の線路を隔てた立地となります。もともとは1506年に神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世が建設した後期ゴシック様式の兵器庫でした。現在はチロル地方の歴史に関する博物館となっています。チロルの地質学や鉱物学の歴史、特にシュヴァ―ツ鉱山の歴史が閲覧できます。

その他、チロル独立戦争、古楽器、ヨーロッパ発の道路掛け地図や18世紀のペーター・アーニッヒの大地球儀などの地図作製法、コイン、狩猟に関するコレクションなどが展示されており、子どもから大人まで楽しむことができる観光施設になっています。

20.レオポルドの噴水、ルドルフの噴水

オーストリア・インスブルックにはぜひ観光してほしいふたつの噴水があります。

ひとつめ「レオポルトの噴水」は王宮の東側にあるチロル州立劇場の横にあります。中心に立つチロルの領主レオポルト5世の騎馬像は、後ろ足だけで立つクルベットという姿勢を取っており、その姿勢の騎馬像ではアルプス以北で最古の騎馬像です。騎馬像のまわりには、カスパー・グラスによる女神像や海神像の置かれています。

ふたつめの噴水は、ボーツナー広場にある「ルドルフの噴水」です。チロルのオーストリア帰属500周年を記念して、1877年に建設されました。チロル女伯マーガレッテ・アウルタシュがチロル伯領を、当時のハプスブルク家のルドルフ4世に贈与した史実を表すために建てられました。

インスブルックの歴史を感じさせる美しい噴水を、観光や散策の際にぜひ立ち止まってじっくりと鑑賞してみてくださいね。

◎まとめ

オーストリアの古都インスブルック、神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世や女帝マリアテレジアがこよなく愛した街は、山間の美しい街でした。周囲の山並みが時には蒼く、時には白く雪をたたえて美しく、街にある一つ一つの歴史的建造物を引き立たせています。

インスブルックの観光では、マリアテレジアら歴史に名を遺した権力者の足跡を辿れることも大きな魅力ですが、イン川や周辺の山々で触れることのできる豊かな自然もまた観光客を惹きつける理由でしょう。深く歴史の刻まれた重厚な建築物、淡い色合いのイン川とカラフルな街並み、そして山々の美しい風景、ほっと安らぐ歴史のある街インスブルックをぜひ訪れてみてくださいね。

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