中世ヨーロッパの面影を色濃く残す首都ザグレブのおすすめ観光スポット10!

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中世ヨーロッパの面影を色濃く残す首都ザグレブのおすすめ観光スポット10!

長きにわたり支配と独立をめぐる争いを見つめてきた南欧クロアチアですが、近年では治安も安定し、その美しい街並みや文化を楽しめるとありヨーロッパでも人気の観光地になりました。クロアチアの内陸に位置するザグレブは首都でありながらとてもコンパクトな街なので、一日あれば主要観光スポットへものんびり石畳の道を歩いて回ることができます。日本ではまだあまり知られていない、ノスタルジックな魅力あふれるザグレブのおすすめ観光スポットをご紹介します!

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中世ヨーロッパの面影を色濃く残す首都ザグレブのおすすめ観光スポット10!

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1.トミスラフ広場

出典: Connie Ma/flickr

ザグレブ観光の出発点、ザグレブ中央駅の北側正面にある芝生に囲まれた広場で、旧市街へ向かうトラムも出ています。公園の入り口に立つシンボルの銅像はクロアチア建国の王、トミスラフ公の騎馬像です。銅像を越えて北へ進むと噴水、その先にはドーム型の屋根と鮮やかな黄色い宮殿のようなアートパビリオンが建っています。公園の入り口から西を向くと1ブロック離れたところにザグレブを代表する5つ星ホテル「エスプラナーデ ザグレブ」が見えます。かつてオリエントエクスプレスの停車駅だったザグレブで、ヨーロッパの貴族達や著名人が多く宿泊したとても美しい格調高いホテルです。

トミスラフ広場からまっすぐ北へストロスマエル公園、ズリンスキー公園と続き、その先にザグレブの人気観光スポットが集まる旧市街が広がります。この広場では毎日朝からお昼過ぎまでマーケットが開かれ、観光客だけでなく地元のザグレブ市民でも賑わっています。

2.イェラチッチ広場

出典: peco / PIXTA(ピクスタ)

ザグレブ中央駅のある新市街と、古くから生活の要所であった旧市街の繋ぎ目に位置するザグレブ観光の中心となる広場です。名前の由来となるクロアチアの国民的英雄イェラチッチ総督の騎馬像や魔女伝説が残る噴水もありますよ。たくさんの人が行き交い、イベントが年中開催されているとても賑やかな広場で、冬になると設置されるワインハウスでいただくホットワインが人気です。

ザグレブの主な観光スポットはこの広場から歩いて回れる近さですが、離れた観光スポットなどへも広場から出ているトラムを利用して行くことができます。広場のまわりを囲むヨーロッパらしい雰囲気のカフェでこれから回る観光ルートの打ち合わせをするのも街の雰囲気が味わえて楽しいですね! イェラチッチ広場の東南の角にあるビルの一階にはツーリストインフォメーションセンターがあるので観光客には心強いです!

3. ドラツ市場

出典: Miroslav Vajdic/flickr

「ザグレブの台所」と呼ばれ、ザグレブで最も古くからある青果市場です。イェラチッチ広場から北へすぐのところに赤いパラソルが並ぶ活気あふれる市場がドラツ市場です。地元の新鮮な野菜や果物、肉や魚だけでなく民芸品や石鹸、蜂蜜などのお土産も並んでいます。果物やチーズの試食も勧めてくれるので、気に入ったものが見つかるといいですね!商品のお値段も他の観光地に比べるとかなり良心的な地元の値段に設定されているようです。

朝早くから観光客だけでなくたくさんのザグレブ市民たちで賑わっているドラツ市場。ただしお昼過ぎには店じまいをはじめるお店が増えるため、市場独特のにぎわいを楽しむためには、午前中に訪れるのがおすすめです。広場の階段を降りると地下にもデパート級の広さで肉やパン、チーズなどを扱うお店が並んでいるので、雨の日でも観光を諦めず探検しに行ってみましょう!

4.聖マルコ教会

出典: wizard8492 / PIXTA(ピクスタ)

旧市街ゴルニィグラード地区(旧グラデツ)にある13世紀中頃に建築されたカトリック教会です。教会の建つ広場に面して国会議事堂、首相官邸、裁判所などが並ぶ、まさにザグレブの中心地といえますね。 赤・白・青のカラータイルが並ぶモザイク模様のかわいい屋根が特徴で、ザグレブの観光案内では必ず紹介される人気観光スポットです。屋根の模様は、正面に向かって左側の紋章がクロアチア王国、右側がザグレブ市の紋章になっています。

基本的には観光目的では内部に入れないそうですが、ミサの時間は扉が開いているそうなので内部を覗くことができるかもしれません。内部は外観の屋根の可愛らしいイメージとは違い荘厳な空間が広がっています。中の様子が見られたらラッキーですね!

5.石の門

出典: Dennis Jarvis/flickr

ザグレブ旧市街には昔、聖マルコ教会を中心とする商人の町「グラデツ」という独立した街が石の壁に囲まれて存在していました。今では壁は取り壊され、現存しているのは石の門のみとなっています。実際は「門」という名前からは想像しにくいアーチ型の入り口が開いた建物で、現在の姿になったのは18世紀のザグレブ大火災の後です。その大火で周辺がことごとく焼け落ちたものの、奇跡的に無傷で見つかったマリア像を祭ってある礼拝堂が石の門の中にあります。

聖母マリアはザグレブの守護神であり、礼拝堂には祈りを捧げる敬虔なザグレブ市民が後を絶ちません。石の門は有名な観光スポットなので、ツアーなどで団体の観光客が訪れる場所ですが、ここではお祈りの邪魔にならないよう配慮しつつ静かに観光することをおすすめします。

6.聖母マリア被昇天大聖堂

出典: joyt / PIXTA(ピクスタ)

聖母マリア被昇天大聖堂の建設はザグレブの街の誕生と発展と共にありました。異民族からの侵攻を乗り越え、1880年の大火災の後に現在の2つの尖塔をもつ姿になりました。100メートルを超える高さの尖塔は、ザグレブ市内のいたるところから見える街のシンボルです。近くで見ると、大聖堂の入り口の緻密で美しい装飾に目を奪われます。内部は、高い天井にステンドグラスからこぼれる色とりどりの光がとても神聖な雰囲気です。人気の観光スポットですが、フラッシュ撮影などは控え静かにその場の空気を楽しむように観光しましょう。

4月から9月末まで毎週末正午に行われる衛兵交代式のスタート地点が大聖堂で、聖マルコ教会前の広場まで衛兵たちがドラムの音に合わせて行進する様子が見られます。

7.ロトルシュチャク塔

13世紀に建てられた見張り塔で、現在は展望台として観光客に親しまれています。塔としての高さはそれほど高くはありませんが、もともと高台に建設されているので、展望台からは360度遮るもののないザグレブの絶景が楽しめます。塔の前から既にきれいな街並みが見えるのでわざわざ階段を上らなくても、という気持ちもわかりますが、ここはザグレブ観光の思い出に上った先にあるさらなる絶景をぜひ堪能してください!

ザグレブの観光ガイドなどに載る写真はここから撮影されているものが多くあるといわれている、鉄板フォトスポットです。また、ロトルシュチャク塔は毎日正午に鳴り響く大砲でも有名です。大砲が鳴るとわかっていても、想像を超える爆音にビックリするかもしれませんよ!

8.トカルチチェバ通り

ザグレブの人気観光スポットは歩いてまわれる近さに点在していますが、ザグレブは坂の多い街でもあります。その起伏がまた素晴らしい景色をつくるのですが、足腰の負担を考えるとやはり観光の途中には休憩も必要ですよね。そんな時はぜひトカルチチェバ通りのカフェをおすすめします!パステルカラーの可愛らしい建物が道の左右に並び、たくさんのカフェやレストランが軒を連ね、どのお店に入ろうか迷ってしまいそう。

この通りはどの観光スポットへも近く、人通りの多いにぎやかな場所。ランチ・カフェ・ディナーから夜のバーまでいつでも利用しやすいので、ザグレブで何か食べたくなった時はここに来れば間違えなしでしょう!

9.ミロゴイ墓地

出典: Miroslav Vajdic/flickr

観光で墓地?!と思われるかもしれませんが、ここは「ヨーロッパで一番美しい墓地」といわれるザグレブでも人気の観光スポット。まるで城壁のような高い壁に囲まれた2800平方メートルもある巨大な墓地です。中でも一番目を引くのは、その壁に沿うように建てられたアーチ型の回廊です。床は黒と白のタイルで模様が施され、柱には蔦が絡まり、まるで宮殿のような雰囲気です。この回廊自体も実はお墓になっていて、壁沿いにはクロアチアの偉人達の墓碑が掲げられています。

ここではカトリック教徒だけでなく、正教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒などさまざまな人が宗教の壁に阻まれることなく静かな眠りについています。宗教によって墓碑のデザインが異なるのが興味深いですね。宮殿のように美しい墓地ですが、やはりここは通常の観光スポットではなく、ザグレブの方達が先立った故人を偲ぶ神聖な場所であることを心に留めて、マナーに気をつけて観光しましょう。

10.失恋博物館

出典: Kristina/flickr

失った恋の遺品をテーマにした世界的にもユニークな博物館で、ヨーロピアンミュージアム2011の特別賞を受賞しているザグレブの人気観光スポットです。入り口で渡される日本語のガイドブックに展示物のエピソードなども細かく記載されているので、じっくりと噛みしめながら閲覧しましょう。出せなかった手紙、ラブラブな時期に貰った何のキャラなのかさっぱりわからないぬいぐるみなど悲しくもおもしろい遺品のオンパレードです。なかにはスタンガン、斧など物騒な想像が止まらなくなる展示物もあり、気付けばザグレブ観光の中で一番長い時間を費やしてしまいそうな恐るべき観光スポットです。

想像のナナメ上をいく失恋エピソードの数々に、切なくなったり逆に元気をもらったり、きっと後から何度も思い返すようなザグレブ旅行の濃い思い出になるでしょう。クロアチア人らしい、ちょっとひねったユーモアを感じれるスポットですね。ちなみに失恋博物館では随時、世界中から展示物を募集しているそうですよ。とっておきの逸品をお持ちの方はぜひ!

◎まとめ

太陽が降りそそぐオレンジ色の屋根の街並みからガス灯がともるノスタルジックな夕暮れ時まで、ザグレブには時間をも超越するようなさまざまな表情があります。晴れた日に見上げる大聖堂も、曇り空の教会も、雨に濡れた石畳も、その全てが美しくいつまでも心に残る風景となるでしょう。

長い長い歴史を歩んできたザグレブには、いまも古き良き中世ヨーロッパの雰囲気が息づいています。その空気を味わいに、ぜひザグレブを観光してみてください。

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