名称:アナケナ・ビーチ(Anakena Beach)
住所:Anakena Beach, Easter Island, Chile
太平洋のチリ沖合に浮かぶ「イースター島」は、古代に住んでいた民族が残したと言われるモアイ像で世界的に有名な孤島。島内には人口より多い約10000体のモアイがあると言われ、部族や島の各場所によってモアイの形も異なっています。
この巨大石像は何のために?どうやって作られたのか?未だ解明しないミステリーが魅力のイースター島。日本からの直行便は無く乗り継ぎが必要ですが、訪れた人だけが味わえる神秘の世界が待っていますよ!
目次
チリ・イースター島の観光スポット7選!太平洋に浮かぶ神秘の孤島
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1.アナケナ・ビーチ
ザ・南国の島!というようなアナケナ・ビーチは、真っ白な砂浜に立派なヤシの木、透き通るような海が美しいビーチ。現地語で祭壇という意味のアフが2つあり、モアイ像も残っている地域です。
アナケナ・ビーチのモアイは、砂に埋もれていたため像の風化が防げ、イースター島の中でも保存状態が良好でした。
モアイ像の顔立ちは、目鼻がはっきりとしており、背中に描かれたイルカや鳥のリーフも綺麗に見えることが特徴。プカオと呼ばれるものを頭にかぶったモアイ像、ヤシの木が隣に生えているモアイ像も珍しいですね。海に入りながら眺めるモアイ像もまた面白いかもしれません。
イースター島にはビーチが少なく、倒れていたモアイを起こすのに使ったクレーンなどの大きい機材はこのビーチから搬入されたそうです。
アナケナは観光客だけでなく、ハンガロアに暮らす村人もピクニックに訪れるビーチなので、露店でドリンクや食べ物を買うこともできます。
2.オロンゴ岬
島の南側に位置しているオロンゴ岬。かつて鳥人を選ぶ鳥人レースが行われた岩島があり、宗教的にも重要な場所です。
このレースは、「タンガタ・マヌ(TANGATA MANU)」と呼ばれる鳥人を選ぶため、モツ・ヌイと呼ばれる沖合の島を舞台に行われました。断崖絶壁の岬を下り、サメがいる海を渡って島まで泳ぎます。毎年やってくるセグロアジサシがその年に初めて生み落とす卵を探し、それを頭につけ、泳いで戻ってくるというトライアスロンのようなものでした。
オロンゴ岬にはラノ・カウ火山もあり、火山展望台からはイースター島内最大のカルデラ湖「ラノ・カウ(Rano Kau)」が一望できます。湖の水面にはトトラと呼ばれる葦のような植物がありとても美しいので、オロンゴ岬を観光する際には少し足をのばしてみてください。
名称:オロンゴ岬
住所:Orongo, Easter Island, Chile
3.アフ・トンガリキ
イースター島最大の遺跡「アフ・トンガリキ」は、高さ5mを超えるモアイ像が15体も並んで立っている場所です。
かつての部族抗争や津波により、これら15体は全て倒れていました。しかし1994年に、考古学者であるクラウディオ・クリスティーノが55tの重さに耐えられる日本のクレーンメーカー・タダノの協力を得て、立て直されました。
入口付近に一体だけ直接立っているひとりぼっちのモアイ像は、「ホツイティ」。ホツイティは、大阪万博で日本へ来たことがあるモアイ像です。さらに近くには、世界の中心と定めた丸い石が置かれています。マナと呼ばれるパワーを秘めた石なので、観光の際にはどちらも見逃さないでくださいね!
モアイ像が15体並ぶ姿は大迫力。アフ・トンガリキのあるエリアは、かつてイースター島最大の集落があったと考えられています。
アフ・トンガリキは島の東側に位置しているため、15体のモアイ像の間から昇る朝日の観光スポットとしてもおすすめです。
名称:アフ・トンガリキ(Ahu Tongariki)
住所:Ahu Tongariki, Easter Island, Chile
4.ハンガロア村
人口3800人ほどの「ハンガロア村」は、イースター島にある唯一の村。島の総人口の約9割がここに暮らしています。
この村には病院、警察署、学校、銀行等、島民の生活に必要な施設はもちろんのこと、島で唯一のサッカー場やディスコクラブなどの娯楽施設、レストラン、お土産屋、ホテル等の観光者向けの施設なども設けられています。
20世紀の初頭、イースター島はスコットランドの畜産会社にレンタルされている時期がありました。そのころ、もともと散らばって暮らしていた島民達をこの村に集めたことから始まり、今でもこの村を中心に島民達は生活しています。
村外れの断崖の下には、かつて食人儀式が行われていたと伝わる洞窟「アナ・カイ・タンガタ」があります。洞窟はそんなに広くなく、天井には鳥の壁画が残っています。
名称:ハンガロア村(Hanga Roa)
住所:Hanga Roa, Easter Island, Chile
5.タハイ遺跡
ハンガロア村から歩いていける「タハイ遺跡」は、アクセスしやすい観光スポット。ここには、「アフ・バイウリ」「アフ・タハイ」「アフ・コテリク」と、3つのアフ(現地語で祭壇の意)があります。
バイウリが初期の最も古いモアイ像、タハイが中期、コテリクが後期のモアイ像です。形は、初期のものほど丸く、時代が進むにつれて顔が長くなっています。
また、コテリクにはイースター島で唯一目が入ったモアイ像があることで有名です。
目が入ることで、モアイはパワーを持ち部族を守ると伝えられていました。そのため、戦争時にはモアイ像の力を奪うべく、まず目が破壊されたといわれています。
タハイ遺跡では、パイナと呼ばれる宗教の儀式の舞台や住居の跡、鳥小屋なども見どころ。また、トンガリキとは反対の島西側に位置しているためモアイ像の後ろに沈んでいく美しい夕日を楽しむことができます。ですのでタハイ遺跡の観光は、ぜひ夕方に訪れてみてくださいね。
名称:タハイ遺跡
住所:Ahu Tahai, Rapa Nui, Easter Island, Chile
6.アフ・アカハンガ
イースター島の南に位置する遺跡「アフ・アカハンガ」にあるモアイ像は、その多くが倒されています。
これは、かつて起きたモアイ倒しの戦争が原因です。その戦争は50年もの間、モアイ像制作側と島に暮らす人々が争っていました。モアイ像を作るために人口が増えて、食糧や資材を巡って島の人々が起こしたものだとされています。
イースター島観光では各地で倒れているモアイ像を見ることができますが、ここのエリアはまさに”荒らされた土地”という雰囲気が漂っています。悲しい過去を持つアフ・アカハンガも、イースター島を知ることのできる大切な観光スポットのひとつです。
名称:アフ・アカハンガ
住所:Ahu Akahanga, Hanga Roa, Easter Island, Chile
7.ラノ・ララク
石切り場であり、モアイの製造工場だった「ラノ・ララク(Rano Raraku)」。イースター島の全てと言っていいモアイ像がここで制作されました。山肌から切り起こされる前のモアイ像もあります。
逆さになっているモアイ像、正座したモアイ像、胸のある女性モアイ像、笑っているモアイ像などバリエーションが豊か。様々な作成途中のモアイ像がおよそ400体、そのままの状態で残されています。
また、どのような方法でモアイが作られていったかの過程も分かりやすくなっています。まさにモアイ像が生まれた山!見ているだけでも楽しめる、観光客に人気のスポットです。
ちょっとしたハイキングになるので履きなれたスニーカー、そして日光が強いので帽子をお忘れなく。モアイ像制作の裏側を知るのにぴったりの観光スポットで、お気に入りのモアイ像を見つけてみるのも楽しいですね。イースター島を観光する際にはぜひ訪れてみてください。
名称:ラノ・ララク(Rano Raraku)
住所:Rano Raraku, Easter Island, Chile
◎イースター島のおすすめ観光スポットまとめ
イースター島の正式名は「パスクア島」。現地の言葉では「ラパ・ヌイ」と呼ばれ、広い大地という意味を持っています。緑の草が風に揺れる草原、広い青空に深い青に染まった海、観光に訪れた人々を謎の世界に引き込むようなモアイ像たち。彼らを見ていると、まるで何かをか伝えようとして遠くを見つめているのではないかと思わずにいられません。島全体から溢れるロマンと神秘の世界、きっとあなたもイースター島の虜になるはずです。
イースター島は、「ラパ・ヌイ国立公園」として世界遺産にも登録されています。入島申請・入場料・注意事項については、世界遺産「ラパ・ヌイ国立公園」の記事で詳しく案内しています。こちらも参考にしていただき、ぜひイースター島へ訪れてみてください!