バードウォッチングのメッカへ!インドの世界遺産ケオラデオ国立公園

画像出典:Sourabh Bharti/shutterstock

バードウォッチングのメッカへ!インドの世界遺産ケオラデオ国立公園

インドにはたくさんの国立公園がありますが、ラージャスターン州東部にあるケオラデオ国立公園は、ユネスコの自然遺産に登録された「野鳥の楽園」です。鳥類保護区として有名で、ケオラデオ国立公園に生息している留鳥をはじめ、シベリアや中央アジア方面から飛来してくる渡り鳥など、ここでは貴重で珍しい野鳥を見ることができますよ。

ケオラデオ国立公園内には、いくつかの小さな湖があり、野鳥を観察することができるように遊歩道も完備。神秘的な鳥たちの姿を見ることができるとあって、毎年多くの観光客がこのケオラデオ国立公園を訪れます。今回は、そんなケオラデオ国立公園の魅力をより選ってご紹介します。

目次

バードウォッチングのメッカへ!インドの世界遺産ケオラデオ国立公園

ケオラデオ国立公園とは?

出典: travelview/shutterstock

ケオラデオ国立公園は、インド北西部のラージャスターン州にある国立公園です。敷地面積が約2900ヘクタールの湿地帯で、インドでは小規模。ケオラデオ国立公園には、コウノトリやペリカン、サギなど約375種の鳥類が生息しています。モンスーン後の10月から3月にかけてはアフガニスタンやトルクメニスタン、中国やシベリアなどから渡り鳥がやって来て、25万羽もの水鳥や渡り鳥が集まり、まさに野鳥の楽園。かつてはバラトプル鳥類保護区でしたが、1982年に環境を保全する目的で国立公園となりました。

園内の湿地帯は、1850年代に天然の窪地であったところを人工的に造ったもの。かつてこの一帯は、アーグラ付近を流れるヤムナー川の洪水が度々起きていました。モンスーン時期には川が氾濫し、水が溢れる一方で、乾季には雨がほとんど降らず、水不足に悩まされていました。そのため、バラトプルのマハラジャ(地方領主)であったスラジマルは、この一帯に人口的に水を引き、水路や水門を造らせ、洪水および渇水の対策に努めました。それにより一年を通して水に満ちた湿地帯となり、いつしかその水を求めて野生の鳥たちが集まるようになりました。

ケオラデオ国立公園へのアクセス

タージ・マハルのあるアーグラからケオラデオ国立公園までは約70kmの所にあります。アーグラのイードガーバススタンドからバラトプルのジャイプル行きのバスで約1時間30分。ケオラデオ国立公園入口で下車になります。

バードウォッチング

出典: Don Mammoser/shutterstock

「バード・サンクチュアリ」といわれるケオラデオ国立公園では、バードウォッチングが楽しめます。375種もの野鳥の生息地というだけあって、見どころ満載!その中には絶滅危惧種のソデグロツルも含まれています。またアカツクシガモ、カモメ、ハシビロガモ、オナガガモ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ、シマアジなどがこのケオラデオ国立公園で越冬することで知られています。

ベストシーズンは、やはり渡り鳥が飛来する10月から3月頃。ケオラデオ国立公園へは、一般自動車の進入が禁止されています。公園内は、徒歩か公園専用のリキシャ(自転車タクシー)、レンタサイクルでの移動が可能です。また野鳥や野生動物を見つけるのはなかなか難しいので、ガイドをつけることをおすすめします。

動物

出典: Don Mammoser/shutterstock

ケオラデオ国立公園は、湿地帯独特の生態系が維持されています。雨季になると淡水魚が繁殖し、その魚を求めてサギやペリカン、コウノトリなどの水鳥が集まり、繁殖の糧となります。これらの鳥たちが繁殖をはじめると、今度はそのヒナを狙うタカやハヤブサなどの鳥たちが繁殖。モンスーンが過ぎた10月から3月にかけては、遠く北の国から渡り鳥がやって来ます。

乾季なると干し上がった魚や鳥の死骸を狙って、ジャッカルが登場。こうした生態系により、ケオラデオ国立公園の見どころは、野鳥だけではなく、ジャッカルやヒョウ、サンバルやジャングル・キャットなどの哺乳類、そしてスッポンや特別保護の指定を受けているニシキヘビなどの爬虫類などが生息しています。

◎まとめ

ケオラデオ国立公園では、バード・サンクチュアリといわれるだけあって、野鳥好きの方でなくても楽しめるバードウォッチングが魅力です。季節ごとに観察できる野鳥の種類も変わるので、年間を通して楽しめますよ。

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