自然が作り出した芸術!ロシアの世界遺産レナ川の石柱自然公園

画像出典:Punkne (CC BY-SA 3.0)

自然が作り出した芸術!ロシアの世界遺産レナ川の石柱自然公園

地球の陸地総面積の約12%を占めるロシアは、雄大な自然に恵まれた世界最大の面積を誇る国。ヨーロッパ最大級の原生林、世界最深の深さを持ち水質も世界一といわれるバイカル湖、16世紀の美しいフレスコ画が残る修道院、大聖堂や宮殿など歴史的建造物群など美しい建物や観光スポットが盛りだくさんで、26もの世界遺産が登録されています。ロシアの世界遺産はどれも見どころ満載ですが、今回はその中から、自然が創り出した美し過ぎる芸術「レナ川の石柱自然公園」をご紹介しましょう。

目次

自然が作り出した芸術!ロシアの世界遺産レナ川の石柱自然公園

レナ川の石柱自然公園とは?

出典: Katexic Clippings Newsletter (CC BY 2.0)

ロシア連邦東部のサハ共和国を流れるレナ川沿岸では、高さ約150m~300mもの石柱群がそびえる珍しい自然景観を見ることができます。レナ石柱自然公園にあるこれらの奇岩は、隆起した約5億年前の海盆が、極端な温度差による結氷砕石作用によって氷結と解凍を繰り返すことで形成されました。

1995年にサハ共和国が「レナ石柱自然公園」に指定。2012年にはユネスコがロシアの世界自然遺産として登録し、2015年にはレナ川の支流であるシンヤヤ川を追加する形で拡大登録しています。

「レナ川の石柱自然公園」へのアクセス

出典: Максим Богданов (CC BY-SA 3.0)

レナ石柱自然公園へ行くには、まず日本からヤクーツク空港へ向かい、船や車、犬ぞりなどでアクセスします。

便利なのは、日本から予約できるヤクーツク空港からのツアー。レナ川クルージングで、美しいレナの柱群をぜひ船から見てみましょう。

「レナ川の石柱自然公園」おすすめポイント①:カンブリア紀の化石

出典: ZankaM (CC BY-SA 3.0)

人類出現以前の化石産地を対象としている世界遺産のなかでも、約5億4200万年前から約4億8830万年前の化石産地で世界遺産に登録されている場所は3か所。カナディアン・ロッキー山脈自然公園群、澄江の化石産地、そしてこのレナ川の石柱自然公園だけです。

レナ石柱自然公園の石柱はカンブリア紀の海底から形成されたもので、その当時の化石が発掘されたり、約250年前のマンモスの化石やバイソンの化石が土出したことでも知られています。落ちている岩を拾ってじっくりと見てみて、その歴史を感じてみませんか。

「レナ川の石柱自然公園」おすすめポイント②:美しいレナ川

出典: James St. John (CC BY 2.0)

シベリアのサハ共和国とイルクーツク州を流れるレナ川は、流域面積世界9位、長さは世界10位の大河です。流域のほとんどが北半球の中でも有数の低温極寒地域にあり、大規模な都市があまりないため貴重な大自然が残っています。

出典: Marina Kapralova (CC BY-SA 4.0)

冬場は凍結して川面が道路になりますが、夏の間は湿地帯となりたくさんの野生動物が集まります。レナ川の石柱自然公園を訪れる際には、大自然の絶景はもちろんのこと、レナ川水面に反射した美しい景色など、美しいレナ川にも癒されてください。

◎まとめ

サハ共和国は以前よりレナ川石柱群の観光振興に力を入れていましたが、世界遺産登録されたことによってますます注目度が上がってきました。ここでしか見ることのできない壮大で感動する美しい景色は、時間をかけてアクセスしてでも見る価値がありますよ!

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