名称:天壇:北京の皇帝の廟壇
住所:北京市東城区天壇内東路7号
公式・関連サイトURL:http://www.cnta-osaka.jp/heritage/imperial-sacrificial-altar-in-beijing
中国の首都、北京の中心部には、故宮の他にも世界遺産があります。それが「天壇:北京の皇帝の廟壇」です。かつての中国の皇帝たちが天へと祈りを捧げたスポットとして、歴史を感じる観光ができる天壇は、北京に訪れれば外せない観光スポットです。
中国皇帝が願いを捧げた祭壇である天壇は、まぎれもないパワースポットとして人気の高い観光地。スピリチュアルさだけでなく、豪華な建築物を目的に多くの観光客が訪れます。今回はそんな魅力あふれる中国北京の世界遺産「天壇」を特集します!
目次
【世界遺産】天壇とは?|天に祈りを捧げる場!?見どころをご紹介!
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天壇:北京の皇帝の廟壇とは?
北京の世界遺産、「天壇:北京の皇帝の廟壇」は、1420年に明の永楽帝が築いたとされる長い歴史を誇るスポットです。そして、もともとは天地壇と呼ばれ、天と地に祈りを捧げる場所だったのですが、後に天壇と地壇で分離され、現在の天壇は天にのみ祭祀を行う場所となったのです。
そして、そんな天を特別扱いするのは、中国の昔から受け継がれてきた考え方にあります。中国では、天はこの世の全てを支配するものと考えられ、崇拝の対象でした。そのため、天へと祈りを捧げたのです。天は気候を司るとされ、天壇では豊作を願う祈祷が行われました。
天壇は、主に「圜丘壇(えんきゅうだん)」、「祈年殿」、「皇穹宇」から構成され、それぞれ祭儀の上で重要な役割を果たしていました。
天壇:北京の皇帝の廟壇へのアクセス
北京の世界遺産「天壇:北京の皇帝の廟壇」へはまず北京首都国際空港から出ている地下鉄に乗ります。地下鉄空港線は空港の第2ターミナルと第3ターミナルに駅があります。そして、北京市中心部に入り、「東直門」という駅で乗り換え、2号線に乗ります。さらに「崇文門」で5号線に乗り換えで、「天壇東門」で下車します。
「天壇東門」駅のA2出口から、徒歩1分ほどで天壇のある天壇公園にアクセスできます。
天壇:北京の皇帝の廟壇のおすすめポイント①:祈年殿
中国北京の世界遺産、「天壇」へ訪れたら、見なきゃ損な建築物が「祈年殿」!祈年殿は世界遺産、天壇の中心的なスポットです。北京だけでなく、中国を代表する建築物として訪れた人を魅了します。
祈年殿は五穀豊穣を祈られていた神聖な場所です。そして、その魅力は、美しく荘厳な建築美!三層の円形屋根がユニークな魅力を際立たせ、美しくて神秘的な瑠璃色の瓦が、異彩を放ちます。
中心部には4本の柱があります。この柱は「龍井柱」といい、四季を表しています。そして外側には12本の柱があり、これは12の月を表しています。つまり、天と暦は深い関係にあり、「一年の安寧を祈る場所」という意味が「祈年殿」の構造からも見て取れます。ぜひ、中国の世界遺産の天壇の人気スポット、祈年殿を見学する際は、細部に注目して観光してみてくださいね!
天壇:北京の皇帝の廟壇のおすすめポイント②:圜丘壇
「圜丘壇(えんきゅうだん)」は天壇を構成する祭壇の中でも、重要な場所でした。なぜなら、ここで皇帝が天に祈りを捧げ、天を祀る儀式を行っていたからです。
圜丘壇は白大理石の三層になる円形の壇からできており、天の声を聞くため屋根はありません。ここで、かつての皇帝たちが天の声を聞いたと思うと、ロマンを感じますよ。そして、そんな神聖な場所ですので、何かしらのパワーを感じずにはいられないスポット。歴史的な背景や中国の思想について、あらかじめ知っておくと、よりいっそう思い出深い世界遺産観光になることでしょう。
天壇:北京の皇帝の廟壇のおすすめポイント③:皇穹宇
中国の世界遺産、天壇「皇穹宇」は、圜丘壇の儀式で使用する皇帝の先祖の位牌を安置する場所です。もちろん皇穹宇は、神秘的な場所なのですが、注目してほしいのが、皇穹宇全体を囲む円形の壁。この壁の中では、人の小さな話し声でも反響して、反対側にいても聞こえると伝えられます。観光客が多い時は、なかなか聞こえませんが、ぜひ空いているとき、試してみてください。
天と繋がる世界遺産、天壇ならではの体験ができるかもしれませんよ。
◎まとめ
以上、中国北京の世界遺産「天壇:北京の皇帝の廟壇」のおすすめスポットをご紹介しました!昔は皇帝が祈りを捧げる場所だったので、一般庶民は立ち入ることが禁じられていました。それが、現在では観光客もお祈りをすることができるので、すこし皇帝の気持ちを体験できます。また、天壇のある天壇公園には、今回紹介した以外にも、さまざまなスポットがあります。観光する時間に合わせて、見学してみてください。
たくさんの皇帝が、この地で国の安寧を祈ったと思うと、時間を超えて祈りが重なります。壮大な中国の歴史の一部分に触れると、中国の世界遺産の旅も充実したものになることでしょう。