名称:ゴレスターン宮殿
住所:Golestan Palace, 5th Khordad(Arg) Sq. ,Tehran Iran
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/1422
ゴレスターン宮殿は約450年の歴史を持つ、イランでも最も美しい遺跡のひとつで2013年に世界遺産に登録されました。首都テヘランにあり、建物のいたるところに鏡のモザイクによる装飾が施され、キラキラと輝くとても美しい建物です。
ゴレスターン宮殿は、18世紀末、イランに興ったカージャール朝によって建てられました。ヨーロッパの建築様式とペルシャの建築様式を取り入れた、豪華絢爛な建物は必見。世界遺産のゴレスターン宮殿とても広く、8つの建物とバラ園と呼ばれる庭園があります。かつての栄華を極めたイランの王朝の宮殿をじっくりとご覧ください!
目次
モザイクのタイルが美しい豪華な宮殿、イランの世界遺産ゴレスターン宮殿
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ゴレスターン宮殿とは
ゴレスターン宮殿は、18世紀末にガージャール朝の王宮として現在のテヘランに建てられました。ゴレスターンとは「バラの園」という意味で、ヨーロッパとペルシャの建築様式が融合した、見事な造りとなっています。
ゴレスターン宮殿は、パフラヴィー朝の時代(1925-1979)まで少しずつ改修され、戴冠式や王家のレセプションの場として使われていました。
もとはテヘランの中心部に4.5ヘクタールという広い敷地を持つ宮殿だったのですが、現在はその10分の1に縮小されています。ゴレスターン宮殿には8つの重要な建築物と大きな庭園があり、現在は博物館として一般公開されています。
ゴレスターン宮殿へのアクセス
世界遺産ゴレスターン宮殿はイランの首都テヘランの中心部にあります。テヘランのバザールのすぐそば。豪華な建物が並んでいるので、すぐに分かると思います。周囲には博物館などもあるので、合せて観光に訪れてみてください。
ゴレスターン宮殿のおすすめポイント3
1.王宮
テヘランにある世界遺産ゴレスターン宮殿はとても広いのですが、その中でぜひとも訪れて欲しいのが王宮。世界遺産の王宮は別名「鏡の宮殿」と言われていて、鏡を使ったモザイクで壁から天井までびっしりと飾られています。
ゴレスターン宮殿の王宮で有名なのが「謁見の間」。ガージャール朝のナーセロッディーン・シャー王は、1873年に初めてヨーロッパを訪問し感銘を受けヨーロッパの博物館と同じようなものを自分の宮殿に作ろうと思い立ったそうです。
その通り、この謁見の間の東の部分はガージャール朝時代の美しい芸術作品、西の部分は絵画の展示室と呼ばれ、ガージャール朝時代のイランの画家たちの作品を展示しています。
そのほか、中庭に面したところに大理石の王座があります。台座を支える彫刻も必見!また、謁見の間の西側にある鏡の間、敷地の南側にあるダイヤモンドの間もモザイクでキラキラと輝いていて、当時の王宮の華やかな暮らしぶりを垣間見ることができますよ。
2.庭園
ゴレスターン宮殿内は、広い庭園を建物と塀が取り囲んでいます。庭園はきれいに整備されていて噴水があり、季節の花々が咲いています。特にバラの季節は必見!この季節にはイランの人もたくさん観光に訪れるんですよ。
ゴレスターン宮殿の庭園では、地元の人がのんびりと思い思いに過ごしています。外観もタイルで装飾された、美しい建物を一つ一つ見ながらゆっくりと過ごすのもおすすめです。数々の塔もあり、庭園は撮影スポットとして観光客だけではなく地元の人にも人気です。
3.民族博物館
テヘランにある世界遺産ゴレスターン宮殿の中の一つ、かつてはアブヤーズ宮殿と呼ばれた建物が今は民族博物館になっています。ここはテヘランをはじめ、イスラムの文化を学べるスポット。
高級な食器、各国からの献上品、刀や武器などシャーの時代のペルシャの栄光についてを垣間見ることができます。また、民族衣装やマネキンとともにイランの生活や文化を紹介する展示もあり、イランの文化に興味がある方にはおすすめのスポットです。
ゴレスターン宮殿の注意事項
世界遺産のゴレスターン宮殿の入場料は、基本料金に加えて、それぞれの建物や展示室への入場料が個別にかかります。最初に入口で料金を支払うシステムなので、事前に調べて、入りたい建物に入場するのがおすすめです。また、園内はとても広いので、暑い季節は、水分補給を忘れずに。
◎まとめ
ヨーロッパの文化に憧れた、イランの王が作ったゴレスターン宮殿。煌びやかな宮殿は、パリのベルサイユ宮殿に匹敵するとか。ペルシャ風の外観ですが、内部は大きなシャンデリアがきらきらと輝き、イランの職人による美しいモザイクが壁にも天井にも飾られ、その豪華さには圧倒されてしまいます。世界遺産のゴレスターン宮殿は、テヘランで最も人気のある観光スポットです。ぜひ訪れてみてくださいね!