氷河期を乗り越えたコロンビアの世界遺産!ロス・カティオス国立公園

画像出典:Produce1895 (CC BY-SA 4.0)

氷河期を乗り越えたコロンビアの世界遺産!ロス・カティオス国立公園

南米コロンビアの北東部、アンティオキア県に広がるロス・カティオス国立公園は、自然遺産として登録された世界遺産です。この国立公園は、氷河期の海面上昇を免れ、氷河期を乗り越えた唯一の熱帯雨林。そのため古くからの生物が残っており、この土地特有の動植物がたくさん生息しています。

園内には野生のジャガーやピューマ、カピバラなどの動物や、珍しい鳥や昆虫もたくさんいますよ。探検好きな旅行者を魅了する世界遺産、ロス・カティオス国立公園をご紹介します。

目次

氷河期を乗り越えたコロンビアの世界遺産!ロス・カティオス国立公園

ロス・カティオス国立公園とは

出典: Nelammog

ロス・カティオス国立公園は、南米コロンビアのチョコ県とアンティオキア県に跨る国立公園で、1994年に世界遺産に登録されました。この公園は隣国のパナマと接しており、国境を挟んだパナマ側もダリエン国立公園という世界遺産に登録されている公園があります。2つの公園はそれぞれ同じような環境であるため、生息している動物も似ており、併せて広大な保護区になりました。

熱帯雨林地帯や湿原が広がる広大な世界遺産で、北海道の石狩市と同じくらいの面積を誇ります。この公園の特徴は何と言っても100万年前という大昔にあった氷河期を乗り越え、唯一生き残った熱帯雨林であるということ。そのため世界中でもこの場所にしか生息しない様な固有種をたくさん見られる貴重な世界遺産です。

ロス・カティオス国立公園へのアクセス

コロンビアの北西部にある第二の都市、メデジンから更に北西へ350kmほどのウラバ湾沿岸のトゥルボまでバスとボートで移動します。ロス・カティオス国立公園隣国パナマと陸続きですが、国境は道路もなくジャングルが広がります。ゲリラが身を潜める危険な地域なので、園内での国境の横断はご注意下さい。渡航の際には、必ず外務省の海外安全ホームページを確認してくださいね。

ロス・カティオス国立公園のおすすめポイント2

希少な動物

出典: LUC KOHNEN/shutterstock

ロス・カティオス国立公園は、100万年前の氷河期を唯一免れたので、熱帯雨林特有の太古の種をもった動物を現在でも見ることができます。アトラス川を中心とするジャングルでは、地中でホバリングすることで有名なハチドリやオオハシ、インコやカワセミ、ヤマアラシもいますよ。ジャガーやピューマまで身を潜めるこのジャングルは、公園というよりは広大な動物園。

また、大自然が残っているこの世界遺産では、映画の世界に入り込んでしまったかのような探検気分を味わうこともできます。園内では危険な動物だけではなく、ナマケモノや世界最大の齧歯目であるカピバラまでいるので癒やされますね。

固有の植物

出典: Xela Person/shutterstock

ジャングル地帯を中心に、湿地帯や湿度の高い平原など多様な地形が混在しているロス・カティオス国立公園。この地域では珍しい動物以外にも様々な生きものが生息しています。

この世界遺産に生息する鳥類だけでも400種類を超える数がいるというのも驚きですね。その他にも特有の植物や、根っこが板状のカポックノキなど独特なものが多く、敷地内の約25%が固有植物。そんな世界遺産も森林伐採や農地化が原因で、2009年には危機遺産リストに指定されました。今では解除されていますが、動植物や環境の保護が叫ばれている世界遺産です。

ロス・カティオス国立公園の注意事項

アメリカ合衆国からアルゼンチンまで横断するパンアメリカンハイウェイが唯一途切れる場所があります。それがダリエン地峡、パナマとコロンビアの接するロス・カティオス国立公園のあるジャングル地帯。

ゲリラやマフィアの巣窟になっていると言われ、外国人の誘拐など事件の耐えない場所です。外務省の海外安全ホームページでは、レベル2に指定されているため、不要不急の渡航は控えてください。

◎まとめ

ロス・カティオス国立公園をご紹介しました。珍しい動物や新種の植物がたくさんある魅力的な世界遺産ですが、渡航を検討する場合は外務省の海外安全ホームページをご確認ください。

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