天体観測施設が世界遺産!ジャイプルにあるジャンタル・マンタル

天体観測施設が世界遺産!ジャイプルにあるジャンタル・マンタル

インド北部には、18世紀に建造された「ジャンタル・マンタル」と呼ばれる天体観測施設が5か所あります。そのなかでも最大規模の天体観測施設がジャイプルにあり、「ジャイプルにあるジャンタル・マンタル」として世界文化遺産に登録されています。

施設内に点在するのは、まるでオブジェのような16基の天体観測儀。時刻、太陽の高度、星座、子午線通過時間、太陽や星を計測する観測儀などが立ち並び、現在でも実際に天体観測が行われています。そんな世界遺産に登録されている珍しい天体観測施設「ジャイプルにあるジャンタル・マンタル」をご紹介しましょう。

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天体観測施設が世界遺産!ジャイプルにあるジャンタル・マンタル

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ジャイプルにあるジャンタル・マンタルとは?

ジャイプルはインド北西部にある都市で、インドの首都ニューデリーから約250km南西に位置しています。

18世紀前半、優れた科学者・天文学者でもあったマハーラージャ「ジャイ・シン2世」は、デリーやジャイプルなどインド北部5か所に天文観測施設「ジャンタル・マンタル」を建造。その中でも「ジャイプルにあるジャンタル・マンタル」は最も規模が大きい天体観測施設で、2010年、世界文化遺産に登録されました。

石で造られた12種類の天体観測儀は、アートを思わせるような美しい形、当時の最先端で革新的な技術を駆使した設計が特徴。18世紀に造られたとは思えない正確な計測が可能で、現在でも時間の計算、日食の予測、天体の高度測定、星の位置追跡などの天体観測に使用されています。

「ジャイプルにあるジャンタル・マンタル」へのアクセス

日本からジャイプルへの直行便はないため、デリーのインディラ・ガンディー国際空港や、タイのスワンナプーム国際空港などで乗り継いでジャイプル国際空港(サンガネール国際空港)へ向かいます。

ジャイプル国際空港からジャイプルの市街地へはタクシーで約40分。ジャンタル・マンタルはジャイプルの市街地にあり、チャンドラ・マハル(シティ・パレス)やハワー・マハルなど有名観光スポットが隣接しているので、一緒に観光できますよ。

ジャンタル・マンタルのおすすめポイント①:日時計

まず目を奪われるのが、最も大きな天体観測儀である「サムラート・ヤントラ」でしょう。サムラート・ヤントラは高さ27m以上もある日時計で、2秒単位の計測が可能。弧になった部分には目盛りが刻まれています。方向と角度は北極星を指していて、天頂距離や子午線も測定できます。

サムラート・ヤントラを小さくしたような日時計「ラグ・サムラート・ヤントラ」は、20秒単位の計測ができます。

ジャンタル・マンタルのおすすめポイント②:星座の観測儀

12個並んでいる観測儀は、星座を観測するための「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」。この観測儀は星占いに使用されたと考えられています。

星座の名前が書かれた各観測儀は、それぞれ12星座に向けて設置されています。ぜひ自分の星座の観測儀を探してみてくださいね。

ジャンタル・マンタルのおすすめポイント③:太陽高度の観測儀

「ダクシノー・ヴリッティ・ヤントラ」は、太陽高度や赤緯の観測儀です。階段の横に振られた目盛で太陽の高度を計測し、赤緯と1日の長さを知ることができます。

◎まとめ

天体観測施設の珍しい世界文化遺産「ジャイプルにあるジャンタル・マンタル」をご紹介しました。現在でも正確に観測できる天体観測施設が18世初期に造られていたということに驚きを隠せません。その大きさや一つひとつの観測器の造形美はとても素晴らしく、天文学に詳しくない人でも興味深く見学することができるでしょう。詳しく知りたい方は、オフィシャルガイドを利用することもできます。

インドのジャイプルは城壁や建物などピンク色の街並みが特徴で、「ピンク・シティ」とも呼ばれています。世界遺産の天体観測施設「ジャイプルのジャンタル・マンタル」で天体へのロマンに触れ、チャンドラ・マハルやハワー・マハル、そしてピンク色の街並みを楽しんでくださいね。

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