中世の雰囲気が残るドラキュラ公の誕生地、世界遺産シギショアラ歴史地区

中世の雰囲気が残るドラキュラ公の誕生地、世界遺産シギショアラ歴史地区

東欧の国ルーマニアというと何を連想しますか?おそらくドラキュラを連想する人が多いのではないでしょうか?そうここ世界遺産のシギショアラ歴史地区は、ドラキュラのモデルの一人とされているヴラド・ツェペシュが生まれた街なのです。

850年もの歴史を持つ商業で栄えたシギショアラは非常に状態のよい中世の城塞都市です。しかし、何度もオスマン帝国の侵略に悩まされていたという歴史があります。オスマン帝国に対してゲリラ戦などで抵抗していたのがヴラド公なのです。ヴラド公は残虐な一面もあり、捕虜を串に刺しさらしていたという逸話から「串刺し公」などの異名もありました。それではヴラド公が誕生した地でもある、世界遺産のシギショアラ歴史地区をご紹介します。

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中世の雰囲気が残るドラキュラ公の誕生地、世界遺産シギショアラ歴史地区

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シギショアラ歴史地区とは?

世界遺産のシギショアラは、ルーマニアのトランシルヴァニア州にある小さな街です。中世の雰囲気を残す美しい町並みが印象的で、1999年に世界遺産に登録されました。もともとは1191年にドイツ人が入植して作った町で、14世紀には商業の街として非常に発展しました。今でも通り名にはドイツ語が併記されるなど、ドイツと関わりの深い都市であったことがよくわかります。

17世紀には疫病や大火、地震など多くの災害に見舞われ町も破壊されましたが、城壁で囲まれた旧市街の街は中世の面影を今も残しています。なかでも14世紀に建てられた旧市街の入口の城門に建つ時計塔は、その迫力で訪れる観光客を圧倒しています。

シギショアラ歴史地区へのアクセス

日本からルーマニアまでの直行便はありませんので、ヨーロッパ主要空港で乗り換えて下さい。ルーマニアの首都ブカレストからは、電車で5時間~5時間半かかります。

シギショアラ歴史地区おすすめポイント①:時計塔

シギショアラ歴史地区の旧市街の入口に建つ城門にそびえる大きな時計塔は、世界遺産シギショアラのシンボルです!14世紀に建築された時計塔の塔上からは世界遺産のシギショアラの街が一望できます。この時計塔は中世には市役所として使用されていたそうですが、それだけではなく拷問部屋としても使われていたそうです。現在、時計塔の中は歴史博物館となっています。

また17世紀に作られたからくり時計が今も動いています。時間になると機械仕掛けの人形が出て来て音楽に合わせて踊り、観光客を楽しませてくれるのです。なんとこのからくり時計、城塞内に向いている文字盤と下町方向に向いている文字盤からそれぞれ異なる人形が現れます。ぜひどちら側からも眺めてみたいですね。

シギショアラ歴史地区おすすめポイント②:山上教会と屋根付き階段

小高い丘の上に建つ白い素朴な建物は聖ニコラウス教会、別名「山上教会」と呼ばれシギショアラ市民に親しまれています。14世紀に建てられたと言われているこの山上教会の内部ではルーテル派の壁画が楽しめます。そして、その教会の近くにはドイツより移住してきたザクセン人達の墓があり、世界遺産となったシギショアラの街を見守っているのです。

そしてこの山上教会にいくためにぜひ挑戦してほしいのが「屋根付き階段」!世界遺産のシギショアラの街に入るとその左奥に小屋のような小さな屋根付きの木造の階段が見えます。これは屋根付き階段で山上教会へ行くための階段なのです。完成当時は300段あったそうですが、現在は175段と減っていますのでぜひ挑戦してみて下さい!山上から見るシギショアラの街並みは絶景ですよ!

シギショアラ歴史地区おすすめポイント③:ヴラド・ドラクラ邸

世界遺産シギショアラを一躍有名にしたヴラド3世。そのヴラド公の生家が世界遺産のシギショアラ旧市街に今も残っています。時計塔のすぐ近くの広場に面した普通の民家にも見えるその邸宅にヴラド3世の父、ヴラド2世が1431年から1435年まで幽閉されていました。ヴラド3世はヴラド2世が幽閉中に生まれたそうです。

現在は「カーサ・ヴラド・ドラクル」という名のレストランになっておりシギショアラに訪れる観光客を美味しい料理でもてなしてくれます。ドラキュラにちなんだユニークなメニューもあるので、ぜひ訪れてみてくださいね。

◎まとめ

シギショアラ歴史地区はいかがでしたか?シギショアラは中世の街並みの雰囲気を残したルーマニアが誇る世界遺産の一つ、美しいシギショアラ旧市街をぜひ訪ねてみて下さいね!

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