名称:古都平遥
住所:山西省晋中市平遥県
公式・関連サイトURL:http://www.cnta-osaka.jp/heritage/ancient-city-of-ping-yao
古都平遥は山西省晋中市・平遥県に位置する古い城郭都市です。この街は明時代の城壁がほぼ完璧に残っている中国唯一の街。城壁内には明・清時代当時の街並みが広がっています。
この街は世界遺産「麗江旧市街」と並んで歴史の深い重要なスポットでもあって、観光客からの人気が高いです。今回はそんな歴史が残る世界遺産の街、平遥について紹介します。
目次
【世界遺産】古都平遙とは?|明・清時代の城壁と街並み
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古都平遥とは?
古都平遥は明代から清代末期まで、晋商とよばれる山西商人の街として栄えた歴史があります。特に清代末期は為替業務で栄えた中国の金融中心地。中国で最初の銀行「日昇昌」も平遥で誕生しました。この世界遺産には平遥古城や旧市街をはじめ、平遥郊外にある双林寺と鎮国寺も登録されています。
双林寺と鎮国寺は平遥から車で約10分。重要文化財の塑像2056体が並ぶ、見ごたえのある寺院です。中国の都市はかつて城壁で全て囲まれていました。現在でも残っている街は少なく、城壁がこれほど美しく残っている街は平遥しかないと言っても過言ではありません。
平遥は城壁内の街並みの保存状態も良く、配置が当時のまま残されておりというリアルにタイムスリップできる街です。そんな歴史ある街は現在でも昔のまま人々が生活していて、旧市街の中に学校や工場、病院など生活に必要な場所が揃っているという世界的にみても珍しい場所となっています。
古都平遥へのアクセス
成田から北京までは直行便で約4時間のフライトです。北京国際空港から市内までは、高速バスや鉄道などでアクセスしましょう。北京から中国新幹線で行くことも可能です。
中国新幹線は北京の他、上海や西安など観光地として日本人がよく行く場所も停車しているので、そこからでも平遥に行くことができますよ。北京駅から平遥高速鉄道駅までは約4時間です。平遥高速鉄道駅から古都平遥までは約10キロ離れていて、バスも運行しています。
古都平遥のおすすめポイント①:市楼
市楼は街の中心に建つシンボル。カラフルで細かな彫刻が美しい楼閣です。この楼閣の下で市が開かれていたことから、市楼と呼ばれるようになりました。この市楼は外から見て楽しむだけではなく、中に入ることができます。
ここは世界遺産の街、平遥が一望できる絶景ポイントです。灰色の瓦屋根が遠くの方まで続き、直線の通りが美しいこの景色は一見の価値があります。
この市楼近くの建物は歴史の深いものばかりで、中国瓦の屋根が重なり連なる様子が美しいですよ。おすすめは何と言っても夜です。夜になるとこの街は赤い中国提灯で飾られ、市楼もライトアップされます。幻想的で素晴らしい光景です。これを見たいがため、この街に宿泊する人が後を絶ちません。
古都平遥のおすすめポイント②:城壁
出典: Ytrbzyl朱友林摄 (CC BY-SA 3.0)
この世界遺産は城壁が美しくほぼ完全な状態で残されているのがポイントです。平遥の城壁は明代の1370年に築かれた、約650年前という途方も無い昔の建造物。現在は6つの城門に瓮城、4つの角楼、72の敵楼が残っていて、2004年に倒壊した南門の城壁以外は明時代の当時のまま残されています。
城壁は版築という方法で建造。外部がレンガ、内部が土で造られ、外周6.4キロ、高さ約12メートルもあります。昔はこの城壁を自転車で回ることができましたが、現在は保存のため禁止です。歴史の深さに思わず感動を覚えてしまう平遥の城壁。明・清代にタイムスリップできる貴重な世界遺産です。ぜひ堪能してみてくださいね。
古都平遥のおすすめポイント③:市楼周辺の観光スポット
市楼を中心とした小さなエリアには観光スポットが密集しています。メインストリートや城隍廟、九龍壁や旧県署、平遥中国鏢局博物館など見どころが盛りだくさんです。中でも中国票号博物館はおすすめの観光スポット。金融地としても栄えていた平遙は、銀行の原点とも言える「日昇昌」の発祥地です。日昇昌にまつわる資料や展示物を見学することができます。日昇昌の歴史に興味のある方は一度足を運んでみるといいでしょう。
また、このエリアはレストランや宿泊施設なども充実しているので、便利に観光を楽しむことができます。宿泊場所は伝統的な民家が人気です。街中にたくさんあるのでぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか?
◎まとめ
世界遺産「古都平遥」の紹介はいかがでしたか?貴重な城壁と街並みは美しく、時空を超えた世界に訪れたような感覚になります。平遥へ訪れる際は列車やバスなど本数が少ないものもあるため、事前に最新情報を確認しておきましょう。
治安は特別悪くはないですが、歩きスマホなど油断した行動は慎み、海外としての最低限の注意は必要になります。足を伸ばす価値のある世界遺産なのでぜひ訪れてみてください。