プレスコットのおすすめ観光スポット10選！開拓時代の歴史を感じに行こう

プレスコットはアメリカ西部アリゾナ州の中央にある、人口5万人ほどの小さな街。19世紀の西部開拓時代の雰囲気を色濃く残しており、街の名前も南北戦争のころに人気のあった作家、ウィリアム・プレスコットに由来しています。約100年前の街並みがほとんど残っており、とてもリアルなテーマパークのようです。

そんな西部開拓時代の歴史が感じられる観光スポットを中心に、プレスコットの見どころをご紹介します。

1.コートハウス・スクエア

このコートハウス・スクエアは、かつて裁判所だった建物を含む一角です。現在では旧裁判所の周りに芝生が綺麗に整備されていて、歴史的な観光スポットであるとともに、街の人たちに親しまれる公園。プレスコットの街は、この一角を中心として形成されています。

文字通り街の中心として、ここでは年間を通して様々な催し物を開催。アンティークや工芸品を集めたフィスティバル、音楽ショーなどの、歴史や文化を感じられるものが多く、地元の人たちだけでなく、観光客にも非常に楽しい場所です。

地理的にも歴史的にもプレスコットの中心なので、この公園からの観光がおすすめですよ。

2.ウィスキー・ロー

コートハウス・スクエアの隣には、プレスコットのメインストリートであるウィスキー・ローが延びています。1900年の大火事によりほとんどの建物が一度焼け落ち、その後再建されたもの。その多くは歴史的なビクトリア様式で、アメリカ南西部で最も開拓時代の景観を残すところとも言われています。

19世紀の雰囲気を残す通りは、まるで映画のセットかテーマパークのような観光地。アリゾナ州最古のレストランとバーがあり、現代美術の画廊や、ネイティブ・アメリカンのアクセサリーを扱うお店など、お土産探しにもいいですよ。さらにこの地方の写真集が充実している書店なども並んでいるので本を読みながら、西部開拓時代の様式のレストランやバーで休憩してみてはいかがでしょうか。。

3.シャーロット・ホール博物館

現在の街並みを観光しているだけでも歴史を感じることができるプレスコット。さらに詳しく知るためには、このシャーロット・ホール博物館へ行くのがおすすめです。街がつくられたころからの資料や写真が豊富に展示され、解説も詳しく添えられています。開拓時代の生活がどのようなものであったのか、見ることができますよ。

また、博物館の周りは公園になっていて、敷地内にはアリゾナの異なる時代の様式の建物がいくつも再現されて並んでいます。アリゾナ州の歴史と文化を、時代ごとに見て回ることができるので見どころ満載。観光の拠点となるメインストリートのウィスキー・ローから歩いても行けて、ギフトショップやカフェもあるので、観光の終点としてみてはいかがでしょうか。

4.スモーキ博物館

西部開拓時代の歴史が残るプレスコットのすぐ隣には、ヤヴァパイ・プレスコット・インディアン居留地もあります。入植者とネイティブ・アメリカンとが、直接対面した土地。スモーキ博物館は、そのネイティブ・アメリカンにまつわる博物館です。西部開拓時代を、ここではネイティブ・アメリカン側からも見ることができますよ。

西部開拓時の入植者とネイティブ・アメリカンとの戦いに関する資料もたくさんあり、単純な西部劇の世界とはことなる、現実の歴史について学ぶことができます。

また、インディアン・ジュエリーは日本でも人気がありますが、ここはその本場の観光地。ネイティブ・アメリカンの歴史的な価値のある工芸品や、ハンドメイドのキルトがたくさん展示されているので必見です。

5.Prescott Frontier Days

1888年に始まった、世界最古のロデオを見ることができるPrescott Frontier Days。ロデオは、暴れる牛や馬を乗りこなすスポーツで、アメリカのカウボーイが始めたと言われています。その最古のものがプレスコットで生まれており、今でも毎年7月4日のアメリカ独立記念日に開催される観光イベントになっています。

また、アメリカ独立記念日にはロデオだけではなく、たくさんのイベントを開催。広場には屋台が並び、歴史的な衣装でのパレードは2時間にも及びます。他の街とは雰囲気の違う、西部らしい独立記念日にぜひ参加してみてくださいね。

6.ワトソン湖

アリゾナ州は乾燥した土地で、独特の風景が広がることでも知られています。プレスコットの街から10キロ程度郊外へ足を延ばすだけで、その自然に触れることができるので必見。砂漠地帯らしい雲もない真っ青な空の下、岩が連なる土地の中に静かな湖が現れます。遮るもののない太陽の強い日差しを受けて、鏡のように輝くワトソン湖は、美しいですよ。

また街から近いので日帰りの観光もできますが、キャンプ場もきれいに整備されているので、もっと自然を満喫したい方におすすめ。ハイキングや釣りも楽しめるので、検討してみてくださいね。

7.Thumb Butte Trail

アリゾナ特有の景観をもっと観たいという方は、プレスコット・ナショナル・フォレストがおすすめ。広大な敷地をもつ公園では、Thumb Butte Trailというトレッキングコースがあり、観光客でも迷ったりすることなく、森を楽しめるようにできています。

森の中を一回りするだけでも、大きな岩と美しい木々を十分に満喫。体力のある方はぜひ、山の頂上まで登ってみてください。気軽なハイキングよりは少し大変ですが、登りきったところからの景色は圧巻ですよ。

8.フィッペン美術館

フィッペン美術館は、西部独特の芸術が多数展示されている美術館。絵画が中心ですが、彫刻や、現代アートを取り入れたオブジェなど、観光客にもわかりやすい作品が並んでいます。伝統的な作品と、現代的なアートを見比べることもできますよ。

プレスコットの街から北へ20キロほど離れており、行くのには少し時間がかかりますが、街を離れた自然も楽しむことができます。一面に広がる草原と、周りの岩がむき出しになった山々に囲まれた壮大な景色はなかなか見られない光景。そこを背景にして、野外にも設置された芸術作品を楽しむのは、格別な体験ですよ。

9.Prescott Brewing Company

Prescott Brewing Companyは、街の中心コートハウス・スクエアのすぐ北側にあります。ここでビールを造り、併設されているレストランで飲むこともできる場所です。アリゾナは日差しの強い地方なので、観光に疲れて飲む冷たいビールは最高。休憩におすすめの観光スポットです。

また建物も西部開拓時代の雰囲気を再現して建てられ、レストランも伝統的な内装。メニューはこの地方のスタンダードな料理が揃えられ、ハンバーガーやポテトが食べられます。観光地の雰囲気も、料理の内容も観光客のイメージする中西部そのもの。プレスコットらしさを十分に楽しむことができますよ。

10.Elks Opera House Theatre

Elks Opera House Theatreは、1905年にオープンした歴史的な価値もある劇場。改装はされていますが、音響設備を新しくして、内装を綺麗に安全にするためです。アールデコ様式の劇場自体は、かつての雰囲気を保っています。

全600席と、現在の劇場やコンサート・ホールに比べると規模はあまり大きくありませんが、クラシックな雰囲気。毎日のようにトリビュート・バンドがショーを行っています。大勢の観光客が楽しめるように、よく知られている曲を演奏するので、お酒も飲みながらリラックスして観られますよ。

◎まとめ

プレスコットは、長い歴史と文化のある街で、魅力的な観光スポット。映画で見て親しんでいる西部劇の世界がそのまま残っているような街です。歴史的な建物が保存されているというよりは、街全体が西部開拓時代の雰囲気。まるで映画の中に入ったような気分で観光できますよ。さらに街の周辺には豊かな自然が広がり、リラックスできるところが満載。ぜひ観光で訪れてみてくださいね。

プレスコットのおすすめ観光スポット10選！開拓時代の歴史を感じに行こう